歴史としての日米安保条約
- サブタイトル
- 機密外交記録が明かす「密約」の虚像
- 編著者名
- 波多野 澄雄 著
- 出版者
- 岩波書店
- 出版年月
- 2010年(平成22年)10月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 291p
- ISBN
- NDC(分類)
- 392.1
- 請求記号
- 392.1/H42
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
凡例
序章 安保条約の国際的背景
核兵器と「核抑圧」
NCND政策と「核の傘」
ヴァンデンバーグ決議と相互防衛条約網の形成
安保改定-二つの難題
第1章 日米安保条約と改定の模索
アジア太平洋の同盟網と日米安保条約
日米相互防衛条約「試案」-55年重光提案
下田・パーソンズ会談
海外派兵と「有事駐留」構想
重光・ダレス会談とその教訓
第2章 岸政権と改定交渉の始動
原水爆禁止運動と基地問題
岸内閣誕生と安保条約の見直し
岸の訪米と日米共同声明
日米安保委員会と安保条約の「調整」
「事前協議」の設計
-米軍の域外使用と核持ち込み
「相互援助条約」の打診と事前協議案
岸の「新条約」への決断
藤山訪米
第3章「相互援助条約」への道
米側草案と「フォーミュラ案」の提示
ヴァンデンバーグ条項をめぐって
「条約地域」(防衛地域)と集団的自衛権
沖縄・小笠原を「条約地域」に含めるか?
日本側「ドラフト案」とマッカーサーの拒絶
政局紛糾と交渉の停滞
第4章 交渉再開と事前協議制の成立
行政協定の見直し
「藤山試案」と日本側草案(3月30日案)をめぐって
日本側草案(3月20日案)の修正
ワシントンの反応
事前協議に関する「フォーニュラ案」の行方
岸・ハーター交換公文と「討議の記録」
行政協定交渉
第5章 内閣改造と最終交渉
「朝鮮議事録」
難航する党内調整と調印延期
吉田・アチソン交換公文をめぐって
朝鮮半島有事と「朝鮮議事録」
最後の努力
残された課題
行政協定の三課題
沖縄に関する「合意された議事録」
事前協議における「拒否権」
「内乱(間接侵略)条項」削除への抵抗
「極東」の範囲
条約の機嫌
三つの「合意議事録案」の挫折
第6章 事前協議と「密約」
「事前協議」の前提
事前協議と「拒否権」
「討議の記録」の解釈をめぐって
太平・ライシャワー会談とその波紋
「藤山・マッカーサー口頭了解」の危うさ
1968年の「衝撃」と「東郷メモ」
第7章 ゆらぐ「非核三原則」
-ラロック証言とライシャワー発言
ラロック証言と「松永ペーパー」
「非核二・五原則」への接近
フォード来日と木村・キッシンジャー会談
ライシャワー発言と「栗山試案」
第8章 沖縄返還と安保条約
「本土並み」と事前協議
-「ポジション・ペーパー」
愛知・ロジャーズ会談と「朝鮮議事録」の撤廃?
韓国、台湾とベトナム戦争
核撤去問題と第二回愛知・ロジャーズ会談
佐藤・ニクソン会談と外務省
若泉敬とキッシンジャーの役割
首脳会談シナリオと秘密「合意議事録」
共同声明と秘密「合意議事録」
終章 三つの「密約」
-再考
事前協議と「討議の記録」の成立
「討議の記録」の解釈
太平・ライシャワー会談と「東郷メモ」
ラロック証言とライシャワー発言
「朝鮮議事録」」の末路
「合意議事録」の意味
国内問題としての「密約」
主要史料と主要分権
-付・外務省関係組織の変遷
日米相互協力及び安全保障条約(全文及び主要条文)
日米歴代首脳一覧
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