戦争の時代の子どもたち

はじめに

１章　学校の中の戦争
新学期が始まった
「皇国の道」の教育
「お国のために」勉強をがんばります
増産も田の虫取りも草取りも「お国のために」
五年智組のそうじの勇ましいこと
大東亜のからだなのだ
敵米英をたたきつぶしてしまえ

２章　銃後をささえる少国民
兵隊さんに負けないように
兵隊さんにむかって「万歳！」「万歳！」
めでたい日なのに、なんで泣かはるのやろ
一四歳で少年兵に
数字で表される死者たち
父さんと兄さんの写真を飾って
大詔奉戴日
天皇の戦争
運動会と学芸会
千人針がまわってきた

３章　「貧しい国」の戦争
着物は着ません
一銭でも多く貯金して
銅や鉄を集めよう
上級生は工場で勤労奉仕
私たちは突貫部隊となって
疎開の子は「よいことばをつかわれます」
集団疎開の子どもたち
疎開の子どもたちと交流

４章　学級日誌から見えてきたもの
抑圧された時代だった
学級日誌に見る抑圧のかげ
不思議な明るさ
見えたものを見えたままに
音符のある絵
願いを描く
見えても描かない－象徴化の効果
自然を見る目

５章　何が学級日誌を育てたか
学級日誌の不思議
間違いを直さない
子どもたちをほめる
「命を育む教育」
うれしいうれしい試食会
矢嶋校長の農業実践
土に親しむ教育
総合教育のルーツ

６章　いまも生きる学級日誌
その後の西川先生
戦後の矢嶋校長
絵巻物
学級日誌に込められたもの
時代を超える「命の教育」

おわりに
参考文献

あとがき