近代日本の戦争
はじめに -戦争と人間のいのち
「いのち」の尊さとは何か
自虐史観とは
第一部 第二次世界大戦とは何であったか
Ⅰ 第二次世界大戦のなかのアジア太平洋戦争
1 二〇世紀 -戦争の時代
2 前史としての日清・日露戦争
最初の対外戦争 -日清戦争
世界史的な日露戦争
3 スペイン戦争と第二次世界大戦
世界大戦への導火線
スペイン戦争こそ第二次世界大戦のリハーサル
4 日中戦争と太平洋戦争の関係をどう考えるか
日中戦争とは何か
太平洋戦争と切り離せるか
Ⅱ アジア太平洋戦争 戦局の推移と国民の生活
1 1941-42年 -国民には知らされなかった戦争
開戦に向けての心の準備
欧州大戦から世界大戦へ -運命を分けた一九四一年
戦時色一色
北進論か南進論か
真珠湾奇襲 - ライシャワーの回想
緒戦の大勝利を美化
放送と情報管理の徹底
2 1942-43年 -臨戦体制と総動員
太平洋戦争の転換期
戦争と文化人
南方侵攻の目的
国民の生活窮乏
戦線総崩れ
国民総動員令下の庶民意識
学徒出陣の秋
3 1944-45年 -敗戦、廃墟への道
戦局の大転換 - 一九四四年六月、ノルマンディーと サイパンへの上陸作戦
もしも、このとき停戦していたら・・・
決戦体制下の国民生活
女も挺身隊に
破局へ
東京大空襲・・・アメリカの戦略爆撃
原爆投下はなぜなされたのか
特攻隊で死んでいった若者たち
アジア太平洋戦争とは何であったか
「大東亜共栄圏」のためという「聖戦」の矛盾
第二部 戦後五〇年とは何であったか
Ⅰ 第二次大戦後の戦争 朝鮮戦争、ベトナム戦争、
湾岸戦争
1 戦後世界にも平和はない -五〇年をふりかえって
二十余の内戦・戦争
2 朝鮮戦争とは何であったか
南北分断の悲劇
朝鮮全土を戦場に
朝鮮戦争と日本
3 戦後最大の戦争に発展 -ベトナムに平和を
フランスからアメリカへ
苦戦する海兵隊と反戦運動
ベトナム戦争の世界史的意義と日本
4 湾岸戦争という名の奇妙な戦争
誰がサダム・フセインに力をつけたか
「国連協力」という名の国家エゴ
この戦争が日本に残したもの
Ⅱ 敗戦後の日本
1 敗戦 -「国破れて山河あり」
2 昭和二〇年代 -戦後改革から講和まで
廃墟から立ち上がって
GHQによる改革
「逆コース」への転換
朝鮮戦争と吉田茂の時代
3 昭和三〇年代 -政治の季節から経済の季節へ
アメリカの軍事基地となった日本
皇太子妃ブーム
六〇年安保デモ
エネルギー革命の犠牲
東京オリンピックを目標に
4 昭和四〇年代 -経済大国の明暗
「昭和元禄」の時代
生活革命と公害
ベトナム戦争と日本
若者の反乱-文化に政治に
反戦運動と沖縄県民の闘い
5 昭和五〇年代 -金満ニッポン、矛盾が噴出
尊敬されない大国
市民運動の渦-戦争の危機の切迫
繁栄の陰に-保守化した国民意識
新しい型の犯罪
校内暴力のゆくえ
鉄の三角同盟
6 昭和六〇年代 -昭和の終焉
米ソ和解に歩みよる
中曽根・竹下内閣のバブル政治
見棄てられた若者たち
天皇の病気で自粛
若者にとっての裕仁天皇
7 平成の時代 -冷戦の終結の後に
国際化しない日本
「昭和」から「平成」に変わる日
バブルの笑劇
五五年体制の崩壊
非自民内閣の成立
村山社会党の「裏切り」
戦後五〇年(一九九五)の大事件
平成大不況へ突入
8 二一世紀を目前に -舵を失い漂流する日本丸
一〇年刻みにふりかえる
深刻な経済と政治の体質
戦後達成できたこと
宿題としたこと
「顔のない国」から「平和の懸橋」へ
おわりに -戦争責任と歴史認識
事実と認識
根深い被害者感覚
近代史の学び直し
読者案内
あとがき