「昭和」を点検する
目次
「そしてどうしたの」-まえがきにかえて(保阪正康)
序章 ありふれた言葉で昭和史をよむ
事故調査委員会?
五つのキーワード
せめて、いっそ、どうせ
いずれも受け身
第一章 世界の大勢 近代日本の呪文
自分の都合のいいように
「五箇条の御誓文」
帝国主義という「世界の大勢」に忠実だった日本
「高度国防国家」の建設こそ
「対支一撃論」
誤りに気づいたが
「蒋介石を相手にせず」
不勉強な専門家
ロシアへの恐怖
ノモンハン事件
精神力で勝てる
名刀をもてば……
軍縮こそ大勢なのに
戦艦大和の建造が決まったとき
第二章 この際だから 原則なき思考
「統帥乱レテ信ヲ中外ニ失フ」
「対英米戦ヲ辞セス」の一句が……
あるのは希望的観測ばかり
チューインガムとダンス
南進の限界とアメリカの対日計画
たとえ反対でもしょせんは遠吠え
山本五十六の真意
カネに身を売った(?)海軍
「統帥権千犯」という魔法の言葉
大日本帝国憲法第十一条と第十二条
政友会の罪
日本人は戦争に慣れていなかった?
第三章 ウチはウチ 国家的視野狭窄の悲喜劇
新聞がおかしくなってくる
ジャーナリズムの業
政府の尻を叩く新聞各社
「日本言論機関の名に於て」
ジュネーブの空 春暗し
天羽声明
陳立夫は語った
構想力と世界観に欠ける日本
国体明徴
「陸パン」批判
美濃部達吉の弁明
衆議院の決議から政府声明へ
KY学者?
機関説でいいじゃないか
『国体の本義』
ウチとは兵舎か
四字熟語
第四章 それはおまえの仕事だろう セクショナリズムと無責任という宿痾
奇妙な電文
椅子から立ち上がりはしたものの……
それは海軍の仕事だろう
誰もガダルカナルという島の名前を知らなかった
インパール作戦
賠償金を取ることが
石原莞爾の「成功」
アメリカとの違い
首相兼陸相兼参謀総長
昭和天皇にとっての「仕事」
資料を残すことこそ
第五章 しかたなかった 状況への追随、既成事実への屈服
言葉のアヤ
立憲君主として
肝胆相照らす
真崎の言動
「蟻の兵隊」
今村兄弟
瀬島龍三の死
捷号作戦
電報握りつぶし
謎のモスクワ行き
ジャリコーヴォでなにがあったのか
はぐらかし
カバン持ちなのに
「昭和の点検作業」は、まだまだこれから
五つのキーワード-あとがきにかえて(半籐一利)
本文関係略年表