図書イエ デ ビョウキ オ ナオシタ ジダイ060003521

家で病気を治した時代

サブタイトル1~10
昭和の家庭看護
編著者名
小泉 和子 著者
出版者
農山漁村文化協会
出版年月
2008年(平成20年)2月
大きさ(縦×横)cm
25×
ページ
174p
ISBN
9784540040832
NDC(分類)
598
請求記号
598/Ko38
保管場所
開架一般
内容注記
和書
目次

はじめに-今なぜ家庭看護を取り上げるのか
カラー口絵

第1章 家で病気を治した時代-都市と農村にみる家庭看護
都市にみる家庭看護の最盛期(小泉和子)
『主婦之友』にみる昭和時代の家庭看護
病気の種類と時代による変化 家庭看護記事の実際
『細雪』にみる家庭における病気への対処
病気からみた『細雪』 どこで誰がどのように看護したか 
蒔岡家の常備薬
家計簿を通してみた病気への対処
医療費を項目別にみる 原田家における病気への対処
[コラム]家庭看護の七つ道具(谷口こずえ)
農村に多い病気と治療(里村洋子)
農家向け雑誌『家の光』にみる農村に特有の病気
昭和前期に特有の病気 昭和後期に特有の病気
どんな家庭療法が行われたか-新潟県の例にみる
葛塚医療同盟診療所-小作農民手作りの診療活動(昭和初期)
保健婦の活躍-戦中から昭和三〇年代を中心に
農協の病院の取り組み-農薬中毒対策(昭和四・五〇年代を中心に)
胃ガン検診受診率日本一-旧守門村の取り組み(昭和五〇年代以降)
[コラム]配置家庭薬と家庭常備薬(里村洋子)
[コラム]生活の知恵として普及した民間療法(里村洋子)

第2章 変わりゆくお産のかたち
出産-妊娠から産湯まで(門松由紀子)
「多産」から「少産」の時代へ-『主婦之友』を参考に
高かった妊産婦の死亡率 多産に悩む女性たち 人口妊娠中絶の増加と受胎調節
家でのお産-助産婦・中田民子さんの話から
妊娠から産後まで産婆のお世話に
「穢れ」を忌む農村村のお産
忌み事に縛られない「近代的な」お産
助産師と消えゆく自宅分娩(門松由紀子)
トリアゲバアサンから産婆へ
経験がたよりのトリアゲバアサン さまざまな立場の産婆たち
新産婆の役割-助産師・三好玲子さんの話から
ハイカラな「近代」の象徴 会陰保護は腕の見せどころ
戦後の助産師-減少する開業者
産婆の存在の危機 激減する開業助産婦
消えゆく自宅出産-施設分娩主流の時代
難しくなった家庭での分娩 自然のお産のよさ
[コラム]町のお医者さん①慕われた町のスーパーウーマン-渡邊智惠さん
(坂井ひとえ)

第3章 怖れられた病気ー結核と急性伝染病
「国民病」と呼ばれた結核
(雪朱里)
結核とはどういう病気か
「寅さん」も結核だった
主婦に期待された役割
『主婦之友』にみる結核
家庭療養書にみる結核看護の理想
庶民の味方・家庭療養書
さまざまな結核療養法
「愛と忍耐と看護技術」の自然療法
健康回復の基本は食欲
空気は第二の栄養
安静が解けたら抵抗力を増進
結核の対症療法
療養室の設備と器具
看護人の日課
藁をもつかんだ結核患者-カワウソの肝から石油まで
売薬を漁っても治りません
追いつめられる結核患者たち
結核患者の暮らし
結核患者をとりまく差別
女性患者の惨めな境遇
戦時下の結核患者たち
結核の妙薬-ストマイの登場
猛威をふるった急性伝染病
(雪朱里)
急性伝染病と家庭看護
急性伝染病とは
流行の条件を温存していた生活環境
避病院は死病院
家庭で行えたのは、まず予防
蠅は細菌の飛行機
急性伝染病の実際的看護法
さまざまな民間療法
[コラム]町のお医者さん②貧しき人々と共にー南雲君代さん
(下中菜穂)
[コラム]駒込病院雑詠(小泉孝)

第4章
家庭看護と人
派出看護婦と保健婦
(佐野和子)
派出看護婦の歴史-家庭看護の時代の看護婦
派出看護婦と看護婦会の誕生
派出看護婦の普及と取締り規制
戦後、新しい制度のもとで
派出看護婦の仕事と暮らし
派出看護婦になるには
派出看護婦による家庭看護
派出看護婦の暮らし
保健婦という仕事-地域の健康増進のバイプレーヤー
按摩と鍼灸師(長井亜弓)
もうひとつの医業
他によい治療法があった
そして按摩・鍼灸は残った
マッカーサー旋風
群れなす人々
按摩さん
鍼灸師
[コラム]町のお医者さん③母の立場で診る-森竹富美江さん
(山下嘉子)
[コラム]町のハイカラだった医院建築(児島由美子)
あとがき
たあとる通信