図書ツネニ ショシ ノ セントウ ニ アリ060003124

常に諸子の先頭に在り

サブタイトル1~10
陸軍中将栗林忠道と硫黄島戦
編著者名
留守 晴夫 著者
出版者
慧文社
出版年月
2006年(平成18年)7月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
16,271p
ISBN
4905849489
NDC(分類)
289
請求記号
289/R89
保管場所
開架一般
内容注記
和書
目次

第1章 忘れられた栗林中将
アメリカを象徴する硫黄島記念碑
日米いづれ劣らぬ勇敢極る獻身
忘れ去られた栗林中将
時世の有り様で変る行動
事大打ちこはし思想と積極的健忘症
日本人は「ゴム人形」
南部人フォークナーの言葉
人間に関する普遍的真実
自己批判こそ道徳的
美徳の宝庫、大いなる口実
真実を追ふ狩人の伝統
勝者も敗者も哀れな裸の二足獣
忘れてならぬ敗者の見事

第2章 知が力とならぬ文化
栗林とスミスの個性の激突
合理精神の論理の絲
全滅しても敗北はない
二つの敵
適を知る者と知らぬ者
全てを主観的に見る伝統
日米国力の隔絶を痛感
獨往邁進主義への急激な傾斜
力が活かされなかった知米派
知る者を排撃する風潮
人の未だ嘗て思はざる所を思ひ
爆発せんばかりの怒り

第3章 吾人将校ノ覚悟
軍人勅諭の近代的メッセージ
明治の軍人と昭和の軍人
軍閥抗争史に無縁
死に至る迄の強烈な統率
人事にまつはる恐るべき弊風
軍中央は前線の実情と遊離
滅ぶべくして滅びた帝國陸軍
最悪の事態を想定する西洋文化
我々は蟻の門人
本来の任務の自覚
忘れられた日本人
「邦家ノ将来」は「我等の双肩」に

第4章 日本近代の本当の姿
硫黄島を訪ねて
最後ノ一瞬迄戦闘ヲ続行セントス
フォードA型と最新のキャデラック
凄まじき肉薄戦闘
日本近代の本当の姿
騎兵廃止論
吉橋徳三郎の自決
本格的近代化を沮むもの
撮み食ひの西洋理解
悲劇を祖国教育の真の機縁に

第5章 二つの自己認識の相剋
皇室中心主義と栗山
我等ハ国民ノ儀表ナリ
国柄への自信
二つの自己認識の相剋
哀しくも人間らしい美しい日々
戦争といふ試練の熱鉄
自我よりも宿命の子供
民族の深部に根差した現象
硫黄島守備隊最後の奮戦
全将兵ニ告グル命令
「屍を敵に渡すな」とて自決

栗林忠道略年譜
参考文献
人名索引
跋文