「文芸春秋」にみる昭和史　第２巻

昭和21年
戦没学徒に告ぐ(南原繁)
「人間宣言」のうちそと(前田多門)
浮浪児(林芙美子)
網走の覚書(宮本顕治)

昭和22年
国破れてハダカあり(尾崎宏次)
日本にも革命があった(中山伊知郎)
らく町お時の涙(藤倉修一)
偶然と必然(湯川秀樹)

昭和23年
帝銀事件の悪夢(竹内正子)
太宰治のこと(伊伏鱒ニ)
被告席の回想(重光葵)
かくて天皇は無罪になった(田中隆吉)
最後の日記(東條英機)
歴史は書かれた(福原麟太郎)
戦後の道は遠かった(東條勝子)

昭和24年
ミスター・ドッジの蛮勇(宮沢喜一)
下山総裁の生活反応(古畑種基)
おいしいものから食べなさい(竹内景助)
誰かがウソをついている(諏訪親一郎)
天皇陛下大いに笑う(辰野隆)

昭和25年
朝鮮戦争・この戦いを私はこう思う(渡辺慧)

昭和26年
ソ連が還さぬ一人息子(昇曙夢)
安吾・伊勢神宮にゆく(坂口安吾)
敗戦のつらさ(亀井勝一郎)
ベニスの「羅生門」騒ぎ(高田博厚)

昭和27年
大蔵大臣はつらい(池田勇人)
予備隊一日入隊記(火野葦平)
陣屋事件の真相(升田幸三)

昭和28年
宮さまと私の昭和史(秩父宮勢津子)
皇太子の評判(横川信義)
テレビ屋駈け出し時代(徳川夢聲ほか)
伊藤斗福事件の真相(佐賀潜)

昭和29年
「旭ケ丘」の白虎隊(臼井吉見)
人我を「民衆の敵」と言う(夏川嘉久次)
゛指揮権発動"を書かざるの記(犬養健)
父よ、あなたは強かった！(吉田建一)

昭和30年
敗将敢て兵を語る(有田八郎)
遂に天竜川は流れを変えた！(永田年)
「夫婦生活」始末記(駒込公平)
我が闘争は終りぬ(福島慎太郎)
保守合同と女と三木武吉(御手洗辰雄)

昭和31年
もはや「戦後」ではない(中野好夫)
第34回芥川龍之介賞決定発表(石原慎太郎)
石橋首相が倒れた日(石田博英)

昭和32年
火焔瓶事件顛末記(大橋達)
大海軍の遺産(伊藤正徳)
高橋球団来り去る(高橋敏夫)
アラカン・天皇記(嵐寛寿郎)
「ハンケチを雑巾に使うな」と言われて(藤山愛一郎)

昭和33年
紀元節についての私の信念(三笠宮崇人)
赤線消ゆ・東光辻説法(今東光)
赤旗と戦った十年間(前田一)
映画界・小言幸兵衛(小津安ニ郎)
同志・川上哲治の退場(水原圓裕)

昭和34年
この頃の皇太子殿下(小泉信三)
皇太子妃スクープの記(梶山季之)

昭和35年
嵐の議事堂に消えた娘(樺俊雄)
全学連の若者たち(山下肇)
文化勲章騒動記(岡ミチ)

昭和36年
だっこちゃん始末記(佃光雄)
新幹線のトンネル野郎(坂本貞雄)

昭和39年
゛オギノ式"乱用者に告ぐ(荻野久作)
わが孫津軽華子(津軽照子)
新幹線・時速二百キロの密室(藤島茂)

昭和40年
死について語る楽しみ(高見順)
会社は遊園地ではない(盛田照夫)

昭和41年
羽田沖１３３人墜落死の新事実
ベトナム最前線の日本兵

昭和42年
都民との対話に成功せり(美濃部亮吉)
日本列島改造の青写真(田中角栄)

昭和43年
選挙事務長奮戦の記(川端康成)
心臓移植に挑戦して(和田寿郎)
東大を動物園にしろ(三島由紀夫)

昭和44年
安田講堂再占拠宣言(川島宏)
゛元凶"にも言わせてほしい(豊川行平)

昭和45年
三島事件・二つの記録(中曽根康弘)
三島裁判か陽明学裁判か(平岡梓)