図書インパール サクセン ノ シンソウ060000858

インパール作戦の真相

サブタイトル1~10
元少佐の手記
編著者名
音田 福松 著者
出版者
学修社
出版年月
1956年(昭和31年)10月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
249p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/O86
保管場所
閉架一般
内容注記
図版、地図あり
和書
目次

著者少照
ビルマ略図
インパール作戦第十五軍攻撃前進並戦場附近記憶図
インパール作戦開始後のビルマ方面軍の行動と経過の大要
彼我兵力比較と連合軍のビルマ奪還作戦行動概要図
ビルマ方面軍兵力並に配備概要
はしがき

第一部 陸軍輸送船海没秘話―こうして人、船ともに南海の藻屑に―
軍首脳の狼狽と関東軍の南方派遣
敵潜におののきながら南下する輸送船団
精鋭を載せて大海を征く護衛なき輸送船の無力さ
なぜ輸送船の海没は多かったか?
幼稚な考え・船舶被害対策を阻む
満洲駐屯独立工兵第二十四連隊の動員、北から南へ比島目ざして
船舶不足と暑さと正月の祝い酒で輸送船内は大混乱
レイテ島オルモックで部隊の改編と自動車調達の失敗
前線に転進のため、ふたたび電飾に輝く無防備の港マニラへ
護衛なき巨船敵潜魚雷の餌食、将兵は無念海の藻屑に、われらボルネオ沖の死の苦闘
ああ、恨みは深い帝興丸沈没の前後

第二部 世紀の悲劇インパール作戦の真相
人跡未踏の北ビルマ、ジャングル地帯へ無謀強引にインパール作戦開始
将兵を苦悩させた地獄の道と三途の川(チンドウィン河)
雨季の増水、敵機の跳梁、皮算用、不当の干渉で、糧食緊急輸送を阻む
魔のチンドウィン河で白米満載の船舶敵機に全没され、牛車道建設を具申
間道三十里一月で完成、米・塩を急送して弓兵団(宇都宮第三十三師団)を救う
風なまぐさく哀愁深いインパール作戦の悲話

第三部 インパール作戦失敗後のビルマ方面軍
時既に遅かった雨と砂川の北ビルマに最適の晴雨両用の水(砂)中架橋
泰緬国境に敗退したビルマ方面軍の動静と最後のあがき
飢える戦友を知らぬ顔の野戦貨物廠
疑わしかった大本営の戦果発表
敵英軍の伝単に顔まけ
「昨日の敵は今日の友」、降伏の日本軍を遇した英軍の騎士道・紳士道
ムドンに集結した日本軍のキャンプ生活
ゴム林のトクー、温泉境のウエガレー兵站病院で、戦塵と病魔を払うつわものたち
米国リバテー型輸送船で懐かしの故国へ

第四部 反省と雑感
軍部・政治家・国民性
「井蛙大海を知らず」
科学軽視、精神力過信の軍首脳
私の観た戦時元陸大出身将校の地位と一部の行動
戦争の勝敗を決定づけた海軍のミッドウエー攻撃の大失敗
わざわいした緒戦の戦果
建軍僅か七十年帝国陸海軍の解体
前車の覆轍後車の戒め(再軍備の可否)
〔附〕アジアの新しい国・ビルマの民情

著者略歴