図書ショウゲン キロク テキゼン トウボウ060000802

証言記録 敵前逃亡

サブタイトル1~10
編著者名
瓜生 良介 [ほか]著
出版者
新人物往来社
出版年月
1974年(昭和49年)10月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
254p
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/U86
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

吉池事件裁判と吉池軍曹の謎の死
夫・袈裟次の霊と共に歩んだ吉池きよ子さんの戦後三十年
厚生省調査課・坂田事務官の孤独な闘い
「坂田メモ」・軍法会議関係者の証言
第十七軍作戦経緯と吉池軍曹の行方

ブーゲンビル島・六十五人の戦後軍法会議の受刑者たち
衆議院予算委員会での捕虜収容所内の軍法会議についての質疑応答
中隊救出の敵陣突破行動で懲役七年の刑を受けた川越丸二さんの証言
食料探しで敵前逃亡罪に問われ十三年の刑を受けた甲斐末松さんの証言
下士官斥候という名の食料探しで敵前逃亡罪七年の河野定夫さんの証言
タロキナ作戦の重傷で他部隊に助けられ逃亡罪とされた岩城定雄さんの証言
弾薬ひろいでジャングルに迷い込み逃亡罪四年の刑を受けた吉里太郎さんの証言

各方面軍下での戦後軍法会議の受刑者たち
衆議院予算委員会での戦後軍法会議の結末
身を守る手榴弾一個が横領罪となりいまだに恩給をもらえない山下馬吉さんの証言
戦陣訓を守ったために逃亡罪とされた井上信男さんと沢井芳太郎さんの証言
兵隊を郷里へ帰した独自の「終戦処理」で専断の罪を問われた松尾勝さんの証言
駐車違反でふたたび逃亡罪が復活した丸尾初嘉さんの証言

地獄島ブーゲンビルのリンチ殺害事件
敗戦後、九名の兵を銃殺した二十三連隊「第三大隊事件」
帰国を目前にして銃殺された南海第四守備隊「上官殺害事件」の首謀者たち
敗戦一ヵ月前、「一握りの米を盗んだ」と撲殺した二〇一海軍航空隊のリンチ事件
捕虜斬首刑の責任を負わされた一主計大尉の自決の真相

吉池裁判と事件の真相
互いにくい違う吉池事件の証言者たち
吉池軍曹に死刑の判決をいいわたしたと主張する花園一郎氏の奇怪な言動を探る
あらためて敵前逃亡罪をいいわたした東京裁判の判決

死んでいった者たちの怨念を身にうけて生きている人たち
戦争にまきこまれた青春
下のものにおしつけられた戦争責任
援護行政の矛盾と吉池裁判が意味するもの

あとがき