日本の食生活全集　３２

宍道湖・中海沿岸の食―米どころの食を彩る湖の魚、海の貝
四季の食生活
冬―厳寒の湖でしゅんのあまさぎ漁
春―苗代づくり、荒起こしと忙しくなる
夏―水害に備え一気にすます早田植え
秋―ごずやせいご漁がはじまる
基本食の加工と料理
基本食の成り立ちと料理の手法
米
麦、そば
さつまいも
大豆、小豆、そらまめ
季節素材の利用法
宍道湖の魚貝類
中海でとれる魚貝類
日本海の魚
野菜
伝承される味覚
味噌、調味料
津田かぶ漬
宍道湖・中海の食、自然、農・漁業

出雲平野の食―大社まいりで豊作祈り、秋は黄金の稲を干す
四季の食生活
冬―寒風のなかで田むぎ掘り
春―出雲大社大祭礼を境に田仕事は本番
夏―田植えに続く田の草取りと油さし
秋―高稲架に投げ上げて干す稲の束
基本食の加工と料理
基本食の成り立ちと料理の手法
米
大麦、小麦
豆類
さつまいも
季節素材の利用法
野菜、野草、山菜
海産物、いなご
屋敷まわりの果実
伝承される味覚
味噌、醤油、しょいのみ
漬物
出西しょうが
出雲平野の食、自然、農業

奥出雲の食―どんととれる山菜を塩漬けし、四季の煮しめに
冬―屋根のてんこだけ見える雪の里
春―山菜とりと苗代づくりで大忙し
夏―牛馬と一緒に朝草刈り
秋―氏神まつりをめどに、稲刈り
基本食の加工と料理
基本食の成り立ちと料理の手法
米
そば
麦
大豆、小豆など
いも類
季節素材の利用法
山菜
こんにゃく
野菜
きのこ
鶏、うさぎ、いなご、蜂の子
淡水の魚貝、海産物
果物、木の実
お茶
伝承される味覚
調味料
漬物
奥出雲の食、自然、農業


江の川流域の食―山間に海と町の食を運び、あゆも躍る「中国太郎」
四季の食生活
冬―江川の温かさが雪をも解かす
春―川沿いの菜の花を眺めて
夏―朝草刈りと田の草取りに明け暮れる
秋―収穫どきの秋日短く、立って一服
基本食の加工と料理
基本食の成り立ちと料理の手法
米
麦類、雑穀
豆類
りゅうきいも
季節素材の利用法
江川や池の魚貝
野菜
山菜・野草、なば
海の魚、海草
伝承される味覚
味噌
醤油、醤油もろみ
漬物
うるか、あゆの粕漬
江の川流域の食、自然、農・林業

石見海岸〈浜田〉の食―人を生かし、土をも肥やす日本海の幸
四季の食生活
冬―ぼぼや魚のあらを肥やしに
春―荒れる日本海を前に桑づくり
夏―わかめ刈り、いりこ干しで活気づく
秋―地引網の手ごたえはほころぶ顔
石見海岸〈浜田〉の食べもの
基本食の加工と料理
魚貝類、海草の加工と料理

石見山間の食―紙を漉き、炭こも編んで春を待つ、雪に埋もれる山峡、匹見
四季の食生活
冬―紙すき、わら仕事に精を出す
春―山菜の芽ばえを待ち、農耕
夏―日は長く腹も減り、きつい日々
秋―秋のとり入れ作業は一家総出で
基本食の加工と料理
基本食の成り立ちと料理の手法
米
麦
そば
こきび、たかきび
豆類
いも類
季節素材の利用法
野菜
野草、山菜、きのこ
こんにゃく
川の魚、海産物
山の鳥獣
果実
伝承される味覚
味噌
醤油
漬物
飲みもの
石見山間の食、自然、農・林業

城下町津和野の食―市が立ち、魚の絶えぬつわぶきの里
四季の暮らしと食生活
冬―静けさを破る歳の暮れ
春―初市のにぎわいが春を告げる
夏―町をいろどる鷺舞、津和野踊り
秋―秋を告げる芋煮会
津和野町場の日常と晴れの食事
日常つくる食べもの
行事と晴れの日の食べもの
津和野の町と商家の暮らし

隠岐の島の食―のり摘む磯に浪の花、島にゃ人情の花が咲く
四季の食生活
冬―岩のり摘みや夜なべ仕事に精を出す
春―苗代つくりとめのは干しに大忙し
夏―田植えや田の草取り、あぜの草刈り
秋―稲刈り、こなし、そばの収穫
基本食の加工と料理
基本食の成り立ちと料理の手法
米
裸麦、小麦
さつまいも
そば
大豆、小豆、その他の豆
季節素材の利用法
野菜
山菜
魚類、貝類
海草類
伝承される味覚
えんそもの
塩辛
漬物
隠岐の島の食、自然、農・漁業

出雲の神事と神饌
神在月と出雲の人々
出雲大社の神饌
伊奈西波岐神社の神饌
日御碕の和布刈神事
神魂神社の神饌

松江の茶と菓子

人の一生と食べもの
凶作に備えての食
病人食と薬効のある食べもの
妊産婦と食べもの
通過儀礼と食べもの
冠婚葬祭と食べもの

島根の食とその背景
日本のなかの島根
地域区分と各地域における食の特徴
各地域の朝食の内容

調査・取材協力者
付録１　行事・祝祭日・節気・新暦・旧暦対照表
付録２　度・量・衡の単位
索引あり