樺太終戦史
序(厚生省援護局長・高木 玄)
刊行のことば(樺太史刊行会長、全国樺太連盟会長 梅内正雄)
まえがき
第一章 戦時下の概況
経営の歴史と開発
戦時体制の強化
商業界の再編成
産業界の自主統制
樺太開発の設立と開発効果
樺太食糧営団の発足と主食統制
樺太国境と対ソ関係
第二章 戦局の推移と決戦体制
樺太行政の内地編入
重要産業の統制と増産
画期的な企業整備
海運の統制
食糧、物資の確保と配給統制
島内の自給体制
林産油の緊急生産
第三章 鉄鉱整理と孤島化
炭鉱の閉鎖と緊急転用
島民皆農運動
第四章 樺太の軍備
樺太兵団と対米作戦
民間の防衛体制
米潜水艦の砲撃事件
終戦前夜の樺太兵団
第五章 ソ連軍侵攻と国境戦線
ヤルタ協定と対日参戦
国境警備隊との交戦
終戦の詔勅放送
戦火熄まず その一
戦火熄まず そのニ
第六章 住民の緊急疎開
樺太庁の本土疎開措置
留萌沖の三船遭難
戦災非難と離島脱出
第七章 停戦交渉
方面軍の派兵計画中止
自衛戦闘と国境地区の局地停戦
知取における停戦協定
軍使射殺と荒貝沢の激闘
熊笹峠の戦闘
豊真線宝台の戦闘
進駐部隊の措置
恵須取地区の停戦
日本軍の武装解除
警察官等の抑留
第八章 ソ連軍進駐と住民の受難
東海岸地区
恵須取と真岡地区
豊原と大泊地区
第九章 軍政と工作
軍令・布告(上)
軍令・布告(下)
在住日本人の宥和工作
第十章 ソ連軍の占領政策
南樺太民政局設置
主要産業、銀行の接収
日本人の徴留用とソ連移民
政治工作
日本人指導層の追放
一般住民の生活
占領下の神社と神職
第十一章 住民の樺太引揚げ
ソ連民政局、送還を発表
米ソ協定成立によるソ連地区からの引揚げ
残留同胞の引揚促進運動
函館引揚援護局
公式引揚げ
配船、輸送状況
公式引揚げ打ち切りと米ソ論争
政府、各界の運動
シベリア地区抑留者の帰還
第十二章 樺太庁の外務省移管
樺太庁の廃止
樺太庁残務整理事務所
第十三章 樺太引揚者収容状況
都道府県別の分布
大量定着地の特色
北海道庁の受入れと援護
無縁故者援護
引揚者団体の結成
第十四章 全国樺太連盟設立
設立までの概況
事業の概要と組織
更生援護事業の概況
樺太帰農協同組合
北方林業協同組合
北海道開発漁業協同組合連合会
拓銀預金払い戻し問題
樺太会館建設と学生寮経営
第十五章 南樺太返還期成運動
領土と在樺私有財産
南樺太返還期成同盟の設立
運動の概要
日ソ共同宣言以後
南樺太返還期成運動の現況
第十六章 南樺太の法的地位
太平洋戦争前の法的地位
太平洋戦争後の法的地位
樺太終戦史年表
樺太関係者の引揚事項