「あの戦争」は何だったのか
- サブタイトル
- 講談社現代新書;2780
- 編著者名
- 辻田 真佐憲 著者
- 出版者
- 講談社
- 出版年月
- 2025年(令和7年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 286p
- ISBN
- 9784065404997
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/Ts48
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 参考文献あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
「あの戦争」は何だったのか
歴史の理解は世界情勢と連動する
「われわれの物語」として再受容する
第一章 あの戦争はいつはじまったのかー幕末までさかのぼるべき?
「戦争のはじまり」はいつ?
日中戦争と大東亜戦争の連続性
日中戦争を「支那事変」と呼んだ背景
一五年戦争史観は上皇にも影響した?
林房雄の「東亜百年戦争」論
「ペリーこそ戦犯」と主張した石原莞爾
「実証主義」の台頭
後ろ指をさされにくい「アジア・太平洋戦争」
「見取り図」を取り戻す試み
第一次世界大戦の衝撃
民族自決の高まりと満洲事変
日本が東南アジアに注目した背景
世界情勢に翻弄される
南部仏印進駐という「大失敗」
「司令塔の不在」という問題
「第二次世界大戦」という名称の使いにくさ
歴史は科学ではない
「イデオロギーを否定する」というイデオロギー
「大東亜戦争」を採用する理由
物語の否定ではなく「物語の絶え間ない選択」を
第二章 日本はどこで間違ったのかー原因は「米英」か「護憲」か
「過去のわれわれ」として考える
「涙を飲んで引く」は不可能に近かった
日本の悲しむべき構造
桂・ハリマン協定や日英同盟さえあれば…?
「米英協調」は戦後から遡及した議論
近衛文麿のデビュー作「英米本位の平和主義を排す」
「持たざる国」日本の危機感
独立戦争や国内混乱のリスク
植民地支配の代償
石橋湛山の驚くべき先見性
大日本帝国憲法の構造的欠陥
「非公式の調整能力」の喪失
独裁者とは程遠い東条英機
石原莞爾は日本の歴史を変えられたか
「海軍善玉論」という逆張り
「ジリ貧」論を展開した永野修身
「開戦やむなし」という空気に流される
豹変した「良識派」米内光政
昭和天皇は開戦を止められたか
「弱腰」と批判された東条英機
「護憲」が国を滅ぼした?
「必然というものに対する人間の復讐だ」
第三章 日本に正義はなかったのかー八紘一宇を読み替える
白か黒かで割り切れるのか
日米開戦が生んだ「すっきり感」
脱亜入欧とアジア主義の相克
日本が求めた「人種差別撤廃」
日本を称賛したアフリカ系米国人
アジア主義の台頭と「八紘一宇」
「大東亜新秩序」≒「大東亜共栄圏」への接続
歴史的な「大東亜会議」
「大東亜共同宣言」と「人種差別撤廃」
「史上初尽くし」だった東条外交
大東亜共栄圏はあとづけだった
汪兆銘政権の活用
三笠宮崇仁親王が見た「日本軍の残虐行為」
「幻の虐殺事件」と東条英機
矛盾に満ちた「大東亜政略指導大綱」
「大東亜共同宣言」をめぐる組織間の相克
フィリピン代表による日本批判
人口の六割が排除されていた
神武天皇で大日本帝国を批判する
アジア主義を考え直すために
第四章 現在の「大東亜」は日本をどう見るのかー忘れられた「東条外交」をたどる
他国の「われわれ」に触れる
日本にもっとも厳しいシンガポール
日本占領時代を象徴する写真
日本の占領が「暗黒時代」と描かれる理由
ジオラマ化された「日本の強制労働」
オランダへの厳しい視線
「インドネシア人、みんなオランダ嫌い!」
東条も感謝した「石油部隊」の活躍
現代のパレンバンに赴く
日本といえば「戦争賠償の橋」
前田島と名付けられたラブアン島
不発に終わった東条の「電撃訪問」
強調されるのは「サラワクの独自性」
マレーシアという連邦国家特有の事情
東条の名が刻まれた記念碑
「大東亜共栄圏はプロパガンダ」
知られざる「サンダカン死の行進」
タイを訪れた「發の外国首脳」
「宣戦布告キャンセル」という奇策
「タイは敗戦国ではない」という物語
「偽満洲国」時代の名残り
天照大神を祀った「建国神廟」
「中国共産党はそれをやりとげたのだ」
公式文書のように扱われる「田中メモランダム」
南京大虐殺記念館の「実証主義」
現存する「支那派遣軍総司令部」
政権の意向に左右される
「許そう、だが忘れない」
宮崎駿の模範的な応答
記念館は「呼吸している」
第五章 あの戦争はいつ「終わる」のかー小さく否定し大きく肯定する
あの戦争はいつ「終わった」といえるのか
国立近現代史博物館の「不存在」
国立歴史民俗博物館は「あまりに不十分」
「なにが書かれていないか」が大切
議論を呼んだ沖縄戦「集団自決」
「戦争が天災のような」昭和館の展示
国立施設に匹敵する遊就館
「受け身史観」という問題
物議を醸した「ルーズベルトの大戦略」
じつは変化してきた「靖国史観」
「東京大空襲・戦災資料センター」の工夫
米国の博物館も混乱する「司令塔の不在」
「負の歴史」も明記する国立アメリカ歴史博物館
「全肯定に傾かない」展示のあり方
歴史記憶の「風化」と「上書き」
「あの戦争」の特別な位置づけ
小さな否定と大きな肯定
あの戦争「だけ」に焦点を当てるべきではない
おわりに
主要参考文献
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