戦争ミュージアム
- サブタイトル
- 記憶の回路をつなぐ 岩波新書;2024
- 編著者名
- 梯 久美子 著者
- 出版者
- 岩波書店
- 出版年月
- 2024年(令和6年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 211p
- ISBN
- 9784004320241
- NDC(分類)
- 319.8
- 請求記号
- 319/Ka24
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
大久野島毒ガス資料館――毒ガス製造と使用の知られざる歴史
地図から消された島/「危険な施設は地方に」/毒ガス兵器を使用した日本軍/廃棄処理の難しさ
予科練平和記念館――大空に憧れた少年たちの「特攻」
予科練出身者の戦死率は八割/厳しい訓練と高度な座学/「人も飛行機も唯消耗品なのです」/飛行機にさえ乗れずに死んでいった若者たち
戦没画学生慰霊美術館 無言館――遺された絵が語りかける青春の美術館
画家を夢みた戦没学生たち/妹を描いて出征、二三歳で戦病死/妻が五〇年間、自室に飾っていた絵/未完の絵が語るもの
周南市回天記念館――若者を兵器として扱った「人間魚雷」の実態
魚雷と人間が一体となった兵器/完成を急ぎ事故が多発/コックピットを精巧に再現/戦死者の平柊年齢は二〇・九歳/海岸に残る訓練基地跡
コラム◆戦跡を訪ねて――土地は歴史を記憶する
太平洋戦争末期の激戦地 硫黄島/民間人の悲劇が起きた サイパン島/地上戦で二〇万人の命が失われた 沖縄/地上の国境線があった島 サハリン(樺太)
対馬丸記念館――子どもたちを乗せて沈んだ疎開船の悲劇
いまだに確定できない死者の数/竣工三〇年の老朽貨物船/五三年後に発見された対馬丸/国策の犠牲となった子どもたち
象山地下壕(松代大本営地下壕)――本土決戦に備えて掘られた巨大な地下壕
総延長約一〇キロの巨大な地下壕/過酷な労働を強いられた朝鮮人労働者/天皇と三種の神器/地下壕の公開を実現させた高校生たち
東京大空襲・戦災資料センター――記録することで記憶をつなぎとめる
被災地図の上の死者たち/焼夷弾を持ち上げてみる/無数の三月一〇日、死者と生者の声
八重山平和祈念館――知られざる戦争マラリアの実相を後世に残す
戦争マラリアとは何か/軍命によって有病地へ/避難小屋での暮らし/軍はマラリア罹患の危険性を知っていた
原爆の図丸木美術館――絵の前に立ち、死者からの問いを受けとめる
丸木スマが描いた「ピカのとき」/「原爆の図」のために建てられた美術館/絵を通して人が出会う場所
長崎原爆資料館――いまこそ学ぶべき核兵器の惨禍
偶然が左右した運命/失われた遺構のレプリカ/「ファットマン」の実寸大模型/絵巻物「崎陽のあらし」のメッセージ
稚内市樺太記念館――戦争で手に入れた領土で起きたこと
世界でも類を見ない巨大防波堤/日露戦争の勝利で手に入れた領土/日本の近現代史の縮図/引揚船で稚内港へ/一般市民を巻き込んだ地上戦
満蒙開拓平和記念館――「国策」がもたらした八万の死
満蒙開拓団とは何か/悲惨をきわめた逃避行/被害と加害がからみあった複雑さ/当事者の壮絶な体験を聴く/国策に従った果てに
舞鶴引揚記念館――シベリア抑留の帰還者を迎えた町
シベリア抑留の一次資料を収蔵・展示/最後の引揚港・舞鶴
記録性の高い資料の数々/帰還を待ち続けた人々
都立第五福竜丸展示館――市民が守った被ばく漁船を展示
死の灰を浴びたマグロ漁船/「沈めてよいか、第五福竜丸」/市民の力で船体を保存/模型船を造り続けた元乗組員
コラム◆インターネット上の戦争アーカイブ――学びを深めるためのサイト
中国新聞 ヒロシマ平和メディアセンター/NHK 戦争証言アーカイブス/アメリカ合衆国 ホロコースト記念博物館
主な参考文献
あとがき
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626

