命の嘆願書
序
I
第1章 モンゴル出発六日前に「全面拒否」された
第2章 なぜ勇気ある抵抗は知られていなかったのか
第3章 モンゴルは国の調査から抜け落ちていた
第4章 「嘆願書」の単語が引っかかった
第5章 モンゴルへ足を踏み入れるまでに
第6章 居留民団長は努力の人だった
第7章 嘆願書を書いていた軍医
II
第8章 公文書館の厚い扉が開いた
第9章 嘆願書を無視することはできなかった
第10章 死亡記録から真実を追った
第11章 抑留体験者が見ていた「死」
第12章 抑留者を巡る意外な歴史があった
第13章 閲覧可の公文書館に賭けた
第14章 見たことがなかった資料に胸が震えた
第15章 日本政府が入手していない死亡記録があった
第16章 家族を喪ってしまった帰還者
第17章 抑留中死亡者の総数について迫った
第18章 民間人抑留者が次々に死んでいった病院
III
第19章 嘆願書執筆者の抑留の足取りは
第20章 満洲「根こそぎ動員」の犠牲に
第21章 父の抑留がきっかけで孤児に
第22章 日本人抑留の現場を辿った
第23章 地獄の農場収容所の跡地へ
第24章 「暁に祈る」事件の真相に迫る
第25章 モンゴルには二人の日本人女性が抑留
IV
第26章 個人記録から浮かび上がったものは
第27章 ソ連でも日本人の抵抗運動はあった
第28章 「第三の執筆者」の抑留こそ凄絶だった
第29章 帰還するには精神病者を装うしかなかった
第30章 「収容所から来た遺書」の真実
第31章 無罪と処遇改善の嘆願書を出していた男
第32章 嘆願書の執筆者たちの帰国後は
V
第33章 『シベリアのサムライたち』を読み解く
第34章 他人の「身代わり」になろうとした抑留者
第35章 「スターリンへの感謝状」から見えるものは
第36章 通訳として抑留を生きた人たち
第37章 なぜ簡単に署名をしたのか
第38章 将官や高級将校は何をしていたのか
第39章 ソ連に魂を売ってスパイとなった抑留者がいた
第40章 関東軍総司令部の責任を考える
エピローグ 私の情報提供で国が記録を入手した
関連地図
関連年表
参考文献一覧