ヒロポンと特攻
- サブタイトル
- 太平洋戦争の日本軍 論創ノンフィクション;043
- 編著者名
- 相可 文代 著
- 出版者
- 論創社
- 出版年月
- 2023年(令和5年)10月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 357p
- ISBN
- 9784846022310
- NDC(分類)
- 210.75
- 請求記号
- 210.75/O36
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 日本の近現代の戦争関連年表(明治維新-敗戦後の独立まで):p352-353 参考文献:p354-357
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
1章 女学生が包んだ覚醒剤入りチョコレート
1 梅田和子の家庭
2 高槻市への疎開
3 旧制茨木高等女学校に置かれた大阪陸軍糧秣廠の支所
4 校内にあった覚醒剤入りチョコレート包装工場
5 タチソへの派遣
6 馬の世話
7 朝鮮人労働者へのリンチ
8 敗戦後は証拠書類の焼却作業
9 日本軍の下士官
10 敗戦後の校内糧秣廠
11 梅田和子の戦後
2章 学校と生徒を根こそぎ利用した日本軍
1 茨木カンツリー倶楽部に疎開してきた大阪陸軍糧秣廠
2 アヘンの一大産地だった茨木
3 中国人をむしばんだアヘン
4 軍需工場となった旧制女学校や中学校
5 特攻基地で勤労奉仕をした少年・少女たち
3章 覚醒剤入りチョコレートはなぜ作られたのか
1 航空兵用の機能性食品として開発されたヒロポン入りチョコレート
2 ヒロポン入りチョコレートはどこで製造されたか
3 ヒロポンとは
4 日本軍によるヒロポンの活用
5 戦後のヒロポン禍と覚醒剤取締法
4章 ヒロポンと特攻
1 ヒロポン入りチョコレート
2 ヒロポン入りの元気酒
3 ヒロポン注射
① ヒロポン注射を打たれた特攻兵
② ヒロポン注射を打った軍医
③ 俳優・西村晃の証言
④ ヒロポン注射の後遺症
4 ヒロポン錠剤
5 ヒロポン使用証言の少なさ
5章 特攻とは
1 生還を前提にしない作戦
2 特攻は志願だったのか
① 最初の神風特攻隊隊長-関行男大尉
② 抵抗する特攻兵と特別扱い
6章 軍医・蒲原宏が見た特攻兵と特攻基地
1 軍医になった蒲原宏
2 出撃前の特攻兵
3 特攻兵と性
4 敗戦と串良基地
5 蒲原宏の戦後-整形外科医と俳人の二足のわらじ
6 句集『愚戦の傷痕』
7章 生きていてはならなかった特攻兵
1 振武寮に閉じ込められた特攻兵-大貫健一郎少尉
2 特攻死を拒否した特攻兵-佐々木友次伍長
3 生きているとひそかに伝えられた特攻兵-磯川質男一飛曹
8章 特攻を命じた上官と特攻を拒否した指揮官
1 負のループにはまり込んだ特攻の責任者-大西瀧治郎海軍中将
2 司令官の私兵特攻-宇垣纏海軍中将
3 特攻は自発的な行為と主張し続けた司令官-菅原道大陸軍中将
4 司令官に忠実に特攻を実行した参謀-倉澤清忠陸軍少佐
5 特攻を拒否し司令官にたてついた指揮官-美濃部正海軍少佐
9章 特攻隊を見送った人々
1 知覧基地と知覧の人々
2 山北少尉の妻
3 知覧を訪問して
10章 特攻を可能にした軍国主義教育
1 茨木高女の戦時下の教育
2 子どもを戦争へと駆り立てた戦前の教育と社会的風潮
3 民衆の米兵への強い憎しみ
11章 特攻とどう向き合うのか
1 多くの特攻本への疑問
2 特攻の美化
3 特攻を命じた者たちを免罪
4 特攻基地のその後と語り継ぐ人々
12章 戦争責任について考える
1 天皇の戦争責任
2 指導者たちの戦争責任
① 戦犯たち
② 海軍反省会の参加者たち
3 民衆の戦争責任
① 映画監督 伊丹万作
② 軍国主義教育を担った教員たち
③ 撫順戦犯管理所の捕虜たち
④ 元特攻隊員 岩井忠正・忠熊兄弟
⑤ 元学術会議会員 増田善信
13章 日本はなぜ無謀な戦争・愚かな作戦に突き進んだのか
1 日清・日露戦争の勝利がもたらしたもの
2 世界恐慌と軍部の台頭
3 日中戦争と太平洋戦争
4 日独伊三国に共通するものと日本の特異性
14章 二度と戦争をしないために
1 戦争をできる国にしたい人たちが増えている
2 若い世代の保守化
3 お任せ民主主義の限界
4 民衆の国際連帯こそが平和へのカギ
おわりに
日本の近現代史の戦争関連年表「(明治維新~敗戦後の独立まで)
参考文献
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626