図書目録ココロ ユタカナ セイカツ資料番号:000070172

心ゆたかな生活

サブタイトル
編著者名
清水谷 善照 著
出版者
宮越太陽堂書房
出版年月
1940年(昭和15年)8月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
348p
ISBN
NDC(分類)
159
請求記号
159/Sh49
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

一 愛し合ふ心
社會の一人として生活――惡む何者もない――子分を愛した淸水次郞長――人に上下をおかなかつた靑山忠俊――草履にも禮をいつた黑住宗忠――愛の比較をする閒違――乞食を拜んだ道重信敎師――弟子を勞はつた救護榮海師――自己以外の自己――日本人の抱き込む力――
乳を涸らした牛飼の女
 
二 自分を護れ
自分といふ意識――他人の故の自分――行ひ易い惡、行ひ難い善――自分を鞭つ者は自分――衆を忘れなかつた德川秀忠
 
三 氣の持ち方
人の望むところ――愉快なる處世法――本當の步き方――二宮尊德の訓言
 
四 人を見る目
人によつてまち〱――自分の心を不動の位地に――自重した伊達政宗――板倉勝重の愼重――六根を作る六境の世界――豚を助けたリンカーン――明治の大畫人橋本雅邦
 
五 自分を指揮するもの
心は斯うしたもの――心は五根の主――心を大切に扱つた大工の話――盲にも禮を以てした新島襄――心の純淨を期するには――師說を駁した慈冲――武士を罵倒した義堂和尙
 
六 美しく世間を見よ
見方によつては醜い世閒――『維摩經』にある問答――本多正信の目のつけどころ――リンカーンとその政敵――慈門尼の味はつた美しい世界
 
七 曇り勝な心
飾窓の前に立つても分る――米國第一流の雜誌記者ポツク――心の垢を拭へ――着物の洗濯をするやうに――服部金太郞氏の少年時代――如何にして心垢を拂ふべきか――美しいとは何んなことか――侍女マリーと頸飾――脫獄を斥けたソクラテス――井伊直政と石川數正
 
八 慚ぢよそして愧ぢよ
善の生れる本――仕損じたら氣の板倉勝重――グラッドストンの發奮――善は百惡を破る
 
九 恩を盗むな
豆腐屋と荻生徂徠――恩は夫妻も同樣
 
一〇 感恩の世
一人では立行けない――請負師で成功した服部長七氏――知恩を語つた北野元峰師――鄕民より恩人とせられた中江藤樹――時閒にも恩を知つた江原素六氏――仲のいゝ若夫婦の話
 
一一 心を濁すもの
布を綺麗に染めるには――惡童から去つた橋本左內――權勢を恐れなかった戶田忠眞牛を眞似る驢馬
 
一二 誹に忍び褒に愧づ
自分を守る術――名香を燻じた室內のやうに――配所に死んだ大久保忠鄰――心に愧ぢた哲人プラトー
 
一三 自分に勝て
力の中での最大――この力が何處から湧くか――片目を噂された森俊春――鐵應和尙にヘコまされた武士――空也上人五條橋の災難――大阪商船社長堀啓次郞氏の忍耐
 
一四 人間同志
人間は無理をしたがる――それでは牛にも劣る――助け合ふ人間同志――人間に共通する特性――人間性を發揮した中村房次郞氏
 
一五 怒る卑屈
憤怒の戒――心の門を閉ぢよ――遂に怒らなかつた寶山禪師――相手を眼中におかなかつた伊達政宗――交誼を重んじた細井廣澤
 
一六 家庭に睦め
家庭は心の製造所――家庭は心の慰安所――不孝無賴の卯右衞門でさへも――家庭と社會との關係――米國の石油王ロツクフエラー――家庭と個人との關係――不良兒と家庭を作つたチビタ夫人
 
一七 幸不幸の岐路
金持と貧乏の分れ目――幸福は何處から湧くか――陶器の名匠尾形乾山
 
一八 同情
人の身、我が身――出世を讓つた新井白石
 
一九 不善を語るな
井戶端會議根性――大惡に入るの門――廣吿界の先覺者バワーズ――司馬溫公とその父――實語とはどんな意味か――紳士であるの一言で足る――また語るなと語る世の中――言葉を愼んだ松平定信――不買を語つたラゴラ
 
二〇 慈善を行ふ氣持
慈善の根元である純情――先づ自分に慈善せよ――家光に諭された阿部重次――慈善は自分だけが問題――北條泰時の愛民
 
二一 雅量に富め
纓を濯ひ足を濯ふ――行誡上人の雅置
 
二二 憂鬱驅逐
自分の價値を認めよ――二十餘年勤續した門番――一日の中心は正午――憂鬱を一蹴せしめた二宮尊德――憂鬱は自分が作る――宿屋の主人に勵まされた原榮三郞氏――陽氣な自分が出來る――愉快に活動したヒル――妙な喜捨をうけた行基
 
二三 强い堪忍袋の緖
自分が切つておきながら――堪忍袋の緖を强くする法――五萬石入の堪忍袋――堪忍袋を擴げた酒井忠次
 
二四 努力すべき自分
フランスの戯曲家デューマ――事業に失敗した商人――怠惰は累の元
 
二五 過を恥ぢよ
過失と祕密――過を捨てゝおかなかつたショー――秋野孝道師とカステラ――過と知つての懺悔――小さい過が大きい過ち――嘘を恥ぢた壽々木米若
 
二六 苦の轉換
四つの大苦――老の苦――病の苦――死の苦――生の苦――苦にして苦ならず
 
二七 心の調整
三橋成方の武術奬勵――心の讃美――價値に高下なし
 
二八 安心した生活
煩惱の正體――人は何を欲するか――富貴は足るを知るにあり――我が子に知足を敎へた板倉勝重――酒井忠勝の知足實行――煙草入を投出した高島秀帆――仕入れを半分にとゞめた八百屋――何故に起る慾か――鶴と鷄を比べて見よ
 
二九 執着すれば自滅
享樂は苦を生む――執着の戒訓――松茸が好きであった明惠――金貸業から手をひいた山崎龜吉氏――中村屋相馬愛藏氏の成功
 
三〇 存在價値
意味のない一人――人を無駄にしなかった盤珪
 
三一 憤怒を戒む
怒を戒めた訓言――皆喜禪師の樂天主義――三十五脚の椅子を擔いだ男――他人はいない世の中――顏淵の心を知らなかった子貢――轉變常なき人閒――仕立屋から大統領となったジヨンソン――外形にとらはれて怒るの愚
 
三二 僞善
僞善に功德なし――僞善の十五――五百兩の寄進を喝破した誠拙和尙――僞善の臣を憎んだ毛利元就
 
三三 苦樂は心から
足元をおろそかにするな――警察署の存在――心の淨まつた境界――源信僧都とその母――苦を樂とした蓮月尼――行詰りがあつてはならぬ
 
三四 自分は何者か
物は因緣によつて存す――火について考へる――音について考へる――畫について考へる――人について考へる――空の世界に爭なし
 
三五 過ぎれば惱
生活の安固――人は何をほしがるか――財界の巨人森村市左衞門氏――千萬長者馬越――恭平氏の住宅――淋しい商賣人根性――求めて得られる得意でない――米國のカメラ王イーストマン
 
三六 孝道
孝と諸經――明惠の奮起は孝による――孝故に奮戰した石川丈山
 
三七 言葉に誠あれ
言葉についての訓言――美しい言葉としての愛語――粗い言葉と美しい言葉――暴言を克服した愛語――闇齋の一語を銜んだ後藤松軒――言葉に責任を持つた松崎觀海
 
三八 苦中の樂
あつて樂しい不滿――敗報を先にききたがつたナポレオン――俗にいふ苦勞人――往生とは死ぬことでない――白隱禪師の無見の見
 
三九 合掌する姿
僞善的、遊戲的がない――合掌を餞とした元三大師――合掌の行はれる家庭――寶山禪師の母
 
四〇 小事に注意
小惡、小善――屋根と雨――絲屑を大切にした土井利勝――小事を見遁さなかつたダンロツク――大根の葉一片さへも大切にした洞山
 
四一 愚者は惑ふ
俗の言葉での愚癡――ストーヴの前のニユートン――心は抑へつけておけ――愉快な靑年と不愉快な靑年――後輩を善導した大關大の里――富豪フリントの突進主義――自殺を思ひ止つた三輪善兵衞氏
 
四二 優しきが故に
女としての値打――優しさを發揮した女子大學出の女――ニレンゼン河の少女ナンダバラー――少女のうたふ子守唄――花園であり城郭である家庭――この姑にしてこの嫁
 
四三 肇國の精神
肇國しらす天皇――萬代不易の皇基――神靈の御加護――本體の天神、現象の地神――皇國の昌隆は無量卻
 
四四 大御心を奉體
皇運を扶翼――聖德太子の御精神――傳敎大師の圓頓菩薩戒――皇道主義と大乘佛敎
 
四五 一億一心
移り變る周邊――諸行は無常、諸法は無我――絕へず行はれる新陳代謝――全體的六我を發揮
 
四六 新東亞建設下の我等
下座行を心掛けよ――八紘一宇の大御心
 
四七 戰時金勤務の尊重
道心の中の衣食――捨身の行――日本婦人敬愛會の美擧――銃後々援の持續强化

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