図書目録トッコウ タイイン ダッタ チチ ノ ノコシタ モノ資料番号:000070169

特攻隊員だった父の遺したもの

サブタイトル
編著者名
松浦 寛 著
出版者
高文研
出版年月
2023年(令和5年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
243p
ISBN
9784874988664
NDC(分類)
289
請求記号
289/Ma89
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

第Ⅰ部 特攻隊員だった父
一 予科練に志願した父
*父の故郷の南予の里
*南北朝時代に遡る古い農村
*どこで戦没したかわからない伯父
*同行二人
*父の大車輪
*「がいな人」として有名だった伯父
*「鼓膜を破った者など役に立たん」
*特攻出撃の前に「一目でいいから会いたい」と願った祖母
*「隣県へ疎開せよ」
*高知県の宿毛で米軍上陸に備える
*不思議なめぐりあわせ
二 自活しながら大阪外語大学へ
*二六歳の大学一年生
*朝鮮戦争と枚方事件
*虚しさを抱えて
*知らなかった父の側面
*リアリストにして夢想家
三 就職と結婚-戦後一〇年ようやくつかんだ「心の平安」
*農地改革で傾いた母の家運
*米国映画に傾倒
*「一膳の飯を半分でもええから・・・」-父と母の結婚
*生き伸びた者のやましさ
四 反時代的な父の教育方針
*「正しい人間になれ」
*息子の洗礼の日に起こった不思議
*天皇への言及の不在と父の奇妙な仕草
*父が考えていた「教養」「文化」
*恩師の北村哲朗先生との出会い
*スカルノ大統領を尊敬していた父
 
第Ⅱ部 特攻隊員だった父の遺したもの
一 杉原千畝と歴史修正主義
*父の教え
*杉原千畝に惹かれて
*家族から始まる愛の物語
*「正義の業を行い、寄留の異邦人、孤児、寡婦を救え」
*早稲田奉仕園と少女の涙
*小林よしのり氏の『戦争論』
*『新ゴーマニズム宣言』のユダヤ論のデタラメ
*ヒレル・レビン『千畝』というインチキ本
二 リベラルと保守の間で宙づり-私の思想遍歴
*取手の農村から都心の学校へ
*ひどく現実味のない「初恋」
*二冊の本との出会い
*「理性崇拝」への懐疑
三 ヨーロッパ人文主義の後衛として
*マザー・テレサの通訳だったシスター里見
*手探りの修業時代
*「良いフランス」と「悪いフランス」
*ヨーロッパにおける極右の復活
四 知と行の一致
*ベルナデット・スビルーとルルドの泉
*「神さまはフランス人だから、プロシア人だからと差別などしません」
*シェガレ神父様の思い出
*ドレフュス事件研究会
*「人の上に人をつくる」-福沢諭吉の優生学的イデオロギー
*修学旅行から帰った朝鮮学校の生徒への官製のいじめ
*桐生いじめ自殺事件でフィリピン人女児が遺した自画像
*「困っている人を助ける者が世の中で一番偉いんじゃ」
*イエスの十字架の意味
*「ねたみ」がイエスを殺した
*「姦通の女」「とは何を意味するのか?
*静寂と沈黙の方へ
五 知識人の役割とは何か
*ペトラルカ『わが秘密』
*「知識人」とは何か?
*京都学派から自民党議員まで続くレイシズム
*ベルナノスという羅針盤
*大宅壮一の弟子だった義父の植田康夫
六 パリからインドシナへ
*病床の父の「望郷」
*アルジェからサイゴンの港へ
*ベトナムからパリへ
*パリのベトナム人
七 学問と信仰
*ナチス占領下のヴェルディヴ事件
*『悪魔の陽の下に』の世界
*悪魔はねたみから生じる-ベルナノスの悪魔学
*イエスの徹底した男女平等観
*ルーマニアの反ユダヤ主義
八 今だけ、金だけ、自分だけ-新自由主義がもたらしたもの
*世界を荒廃させる新自由主義
*新自由主義的な構造改革の弊害
*荒廃する社会のただ中で
あとがき
*伊予弁と外国語
*われはまたアルカディアにありき
【資料編】
捏造される杉原千畝像-歴史修正主義者による戦争犯罪のゼロサム・ゲーム

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