女性画家たちと戦争
- サブタイトル
- 編著者名
- 吉良 智子 著
- 出版者
- 平凡社
- 出版年月
- 2023年(令和5年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 278p,図版 [16] p
- ISBN
- 9784582839296
- NDC(分類)
- 723
- 請求記号
- 723/Ki51
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 「女性画家たちの戦争」(2015年刊)をもとに加筆したもの 主要参考文献:p264-268 関連年表:p269-278
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
第一章 女子美術教育のはじまり
女子美術学校以前の女子への美術教育
近代国民国家と「女子の美術教育」
女性アーティストという「矛盾」
女子への洋画教育と「洋画家」イメージの形成
女が「洋画家」になるということ
第二章 大正・昭和期の女性画家たちのネットワーク
文展VS在野団体
新しい潮流
帝国美術院改組と国家統制
女性画家グループ結成
朱葉会
日本画の女性グループ
女艸会
七彩会
彼女らの「励ましあい」
文学におけるネットワーク
女性画家の「均質性」
プロレタリア美術運動と女性
画家と経済的自立
女性画家と前衛美術
第三章 女性画家たちが描いたもの
「ふさわしい」画題
あまり描かなかったもの
女性画家への関心と批評
「女性らしさ」に対する評価
「女性特有」への期待
女性アーティストたちの反発
評価の変化
第四章 開戦、女性画家たちの行動
日中戦争から太平洋戦争へ
洋画家の危機感
戦争と画家団体
「銃後」の図像
「祈る女性」と「戦う兵士=男性」
「戦争は男だけのものではない」
労働への参加
女流美術家奉公隊の結成
「戦ふ少年兵」展覧会
母たちへのアピール
戦時の評価
勤労奉仕も行う奉公隊
第五章 《大東亜戦皇国婦女皆働之図》
《大東亜戦皇国婦女皆働之図》とは
前衛手法の取り入れ
描かれたモティーフ
描かれた職業と描かれなかった職業
イメージソース
描かれた四十二の労働
①救護訓練/防空訓練 ②製図 ③ 海外放送調整室(か?) ④戦闘機生産 ⑤田植え ⑥女流美術家奉公隊の行進 ⑦傷痍軍人の慰問 ⑧化学工場/栄養士(か?) ⑨旋盤工 ⑩砲弾生産 ⑪銃剣生産 ⑫女性鼓笛隊の行進 ⑬養蚕 ⑭農業(か?) ⑮造船
⑯炭鉱(選炭) ⑰麦刈り ⑱水運による物資の運搬(か?) ⑲漁業 ⑳塩業 ㉑海女 ㉒畜産 ㉓手旗信号の訓練 ㉔稲刈り ㉕供木 ㉖軍事訓練 ㉗家内労働 ㉘共同炊事 ㉙落下傘製造 ㉚千人針 ㉛靖国神社へ参拝する従軍看護婦 ㉜託児所 ㉝家庭工場
㉞路面電車・バスの乗務員 ㉟小売店販売業 ㊱鍛冶 ㊲補助翼の羽布張り ㊳炭鉱(坑内) ㊴建設業 ㊵金属供出 ㊶理容業 ㊷郵便配達
描き手のジェンダーと《皆働之図》
女流美術家奉公隊にとっての《皆働之図》
男性不在の世界観
第六章 彼女らの足跡
長谷川春子
めぐまれた環境と長姉時雨の協力
『女人藝術』での活躍
特派員として中国へ
女流美術家奉公隊の結成
画壇から身を引く
《皆働之図》を守るという信念
桂ゆき(桂ユキ子)
前衛芸術と女性
コラージュ技法
「笑い」とアイロニカルな視点
奉公隊とのかかわり
社会的なテーマに取り組んだ戦後
三岸節子
反骨精神のめばえ
「ガラスの天井」
「女性らいしさ」への反発
パートナーとの相克
三人の子を持つシングルマザー
分かれ道
連帯からの離脱
第七章 敗戦。女性画家たちのその後
敗戦と画壇
戦争画の接収と「発見」
《皆働之図》の戦後
女流画家協会と女流美術家協会
戦後改革と女性
法的な平等と「見えづらく」なったもの
四人の元奉公隊へのインタビューを行って
インタビュー① 木下寿々子さん
インタビュー② 高木(渋谷)静子さん
インタビュー③ 石村五十子さん
インタビュー④ 岡田節子さん
おわりに
女流美術家奉公隊 隊員名簿
女優美術家奉公隊青年隊 隊員名簿
主要参考文献
関連年表
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