昭和天皇の戦争認識
- サブタイトル
- 『拝謁記』を中心に
- 編著者名
- 山田 朗 著
- 出版者
- 新日本出版社
- 出版年月
- 2023年(令和5年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 226p
- ISBN
- 9784406067560
- NDC(分類)
- 210.75
- 請求記号
- 210.75/Y19
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
序章 日本の戦争をどう捉え、伝えるか-アジア太平洋戦争の開戦原因と戦争責任
1 開戦の原因-国家戦略の因果関係
2 開戦の責任-因果関係論から探る戦争責任論
第一部 『拝謁記』から見る昭和天皇の戦争認識
第一章 昭和天皇の戦争認識(Ⅰ)
一 戦後における宮中改革と『拝謁記』の記録者・田島道治の役割
二 田島道治の天皇への接し方
三 天皇の戦争認識(1):人物評価(近衛文麿や東条英機など)
四 天皇の戦争認識(2):戦争責任と退位論
五 天皇の戦争認識(3):再軍備をめぐって
第二章 昭和天皇の戦争認識(Ⅱ)
一 サンフランシスコ講話発効時の「お言葉」問題の発端
二 「お言葉」作成の第一段階:天皇の要求と退位問題
三 「お言葉」作成の第二段階:側近による検討
四 「お言葉」作成の第三段階:吉田茂首相による改作要求
五 なぜ、昭和天皇は戦争への悔恨と「反省」に執着したのか-天皇の戦争認識と時局認識
第三章 昭和天皇の戦争認識(Ⅲ)
一 「国が亡びるのではないか」-国内政治に対する天皇の認識
二 天皇には発言権があるべき-天皇の憲法観
三 天皇のアジア観・アメリカ合衆国観と松川事件
四 天皇の早期改憲=再軍備促進論
五 なぜ、天皇の新たな口述記録は公表されないのか
第四章 昭和天皇の戦争認識(Ⅳ)
一 昭和天皇にとっての明治天皇
二 昭和天皇と三人の皇弟たちとの関係
三 昭和天皇と皇太子との関係
四 田島道治の諫言と退任
第二部 支配システムとしての近現代天皇制
第五章 近代天皇制による戦争と抑圧
一 近代天皇制と戦争
二 近代天皇制による支配と抑圧
三 私たちにとっての歴史認識の大切さ
第六章 象徴天皇制における「心の支配」
一 システムとしての象徴天皇制の問題点
二 象徴天皇制における「支配」の機能
第三部 歴史から何を汲み取るか
第七章 戦争の記憶をどのように継承するか-<表の記憶>と<裏の記憶>
一 戦争の記憶の希薄化
二 戦争の<表の記憶>と<裏の記憶>
三 戦争の<表の記憶>継承の必要性
四 戦争の<裏の記憶>継承の必要性
五 「ヒトからヒトへ」から「モノからヒトへ」-登戸研究所資料館の試み
第八章 歴史から何を汲み取るか-司馬遼太郎の場合
一 司馬遼太郎が本当に言いたかったこと
二 歴史を批判的に見ることの重要性
三 失敗の隠蔽・改竄がもたらす悲劇
四 加害体験はなかなか伝えられない
五 負の遺産を現代にどう生かすか
あとがき
初出一覧
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