激動期の子ども
- サブタイトル
- 日本子どもの歴史;6
- 編著者名
- 上 笙一郎 編
- 出版者
- 第一法規出版
- 出版年月
- 1977年(昭和52年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 317p
- ISBN
- NDC(分類)
- 384.5
- 請求記号
- 384.5/N71/6
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 参考文献:p313-315
- 昭和館デジタルアーカイブ
『日本子どもの歴史』刊行の趣意
序章 激動期の子どもたち
天国より地獄への急転ドラマ
近代子ども史の小春日
冬のはじまり
厳寒の季節の到来
第一章 基礎的生活の光と闇
大正期子ども生活のしあわせ
乳幼児の死亡率しだいに低下
農民名前から近代的な名前に
着物から洋服への転換
大正期子どもの食生活
文化住宅と子ども部屋
子ども組から近代的な少年団へ
和楽から近代スポーツへ
子どもの内面表現の近代化
十五年戦争下の子ども生活
金融恐慌から太平洋戦争への道
都市底辺層の子どもたち
東北農村の子どもたち
荒廃してゆく衣食住生活
「人的資源」としての子ども
大日本青少年団の結成
子どもたちの理想像は
爆撃と機銃掃射ときのこ雲の下で
第二章 奔流のなかの学校教育
花ひらく自由主義教育
初等教育から中等教育へ
公教育におけるデモクラシー思想
私立学校における自由主義教育
学校教育を拒否した人々
花ひらく芸術教育運動
国家が力を入れなかった教育
ファシズム教育への道
「サイタサイタ サクラガサイタ」
あらがう小学校教師たち
綴方による生活教育の運動
ファシズム教育の完成
戦力・未来戦力としての子どもたち
第三章 <幼な子の園>から<戦時託児所>へ
近代的保育方法は生れたけれど
子どもに“さながらの生活を”
“家なき幼稚園”の誕生
エリート育成のための自由主義保育
すべての子どものための保育を求めて
都市底辺の幼な子たちと託児所と
母親から子どもを奪う資本主義の進展
乳児死亡の増加と託児所の増大
託児所整備の名にかくれて
セツルメント運動における託児所
社会性の涵養をめざした保育
農村の幼な子たちのために
子守の手を失って
急増する農繁期託児所
農民のための託児所を
童心主義の克服をめざして
短命の無産者託児所運動
生活と科学の結合をめざす保育を-児童問題研究会
生活の主体としての子どもの育成へ-保育問題研究会
生活保育を支えた母親教育と給食
戦争と戦時託児所への道
後退を余儀なくされる幼児教育
国策による戦時託児所と保育観の急変
人間的保育の灯を吹き消した戦争
第四章 労働者としての子どもたち
工場法制定とその以後
『職工事情』の時代
工場法の制定
なおつづく『女工哀史』
年少労働者のめざめと戦争と
抗議しはじめた労働少女たち
崩れる丁稚・女中奉公の規範
戦争のなかの年少労働
第五章 近代無告の子どもたち
児童福祉問題とは
子どもをみるおとなの眼-明治以降の法制
おとな社会のしりぬぐいのために
福祉的発想はあくまで欠落して
貰い子殺しと親子心中
貰い子殺しに介在する日本的事情
貰い子殺しの実態-賀川豊彦の証言
適者生存論を背景として
貰い子募集記事の真意
親子心中と子殺し自殺
社全的抵抗の意志とはいうが
ある父子心中の場合
親子一体観の讃美のかげに
抜本策とはならない対策
捨て子と児童虐待
「捨て子」をする親の態度
捨てられた子どものたどる道は
施設収容か里子か
施設の生活も家庭に似せて
児童虐待(せっかん)-しばしば「しつけ」の名をかりて
児童虐待の種々相
浮浪児と少年非行
新聞記者があばいた「児童保護」の裏面
やっかいばらいのための法的措置
第六章 児童文化の花と嵐
大正期の児童文化のルネッサンス
童話・童謡・童画の季節
大正児童文化の階層性
大正期の大衆的児童文化
<少国民文化>の時代へ
二種類の<大衆児童文学>
新たな映像文化-漫画と紙芝居
<少国民文化>の繁栄
参考文献
あとがき
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