津波てんでんこ
- サブタイトル
- 近代日本の津波史
- 編著者名
- 山下 文男 著
- 出版者
- 新日本出版社
- 出版年月
- 2008年(平成20年)1月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 235p,図版 [2] p
- ISBN
- 9784406051149
- NDC(分類)
- 453
- 請求記号
- 453/Y44
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 参考文献:p228-230
- 昭和館デジタルアーカイブ
<プロローグ> キラー・ウェーブ
さまざまな津波
津波と海嘯
津波の恐怖と不思議
凄まじい破壊力
キラー・ウェーブ
第一章 節句の賑わいを直撃した狂瀾怒濤-明治三陸大津波(一八九六年六月一五日)-
超特大の大津波
不意打ち津波
体験者多く死すの教訓
端午の節句の祝いの中で
天地号泣の声に満ちて
手に余る死体の処理
「津波てんでんこ」
失敗した住宅の高所化
第二章 海と山から津波攻めの相模湾岸-関東大地震津波(一九二三年九月一日)-
特徴づけた火災の恐怖
火災の恐怖に消えた津波災害
相模湾岸の津波記録
地すべりによる「山つなみ」
静岡県の津波被害
第三章 被災地の息子たちは中国の最前線に-昭和三陸津波(一九三三年三月三日)-
厳寒、夜明け前の大津波
貧困と思想弾圧と侵略戦争と
生かされた体験と教訓
素早い避難が生死を分けた
田老村の惨状
危急を告げた交換手たち
暗い時代を反映した救援活動
成功した住宅の高所化
村の借金で始まった田老村の防浪堤
「これより下に家を建てるな」
第四章 大戦末期、厳秘にされた被害情況-東南海地震津波(一九四四年一二月七日)-
隠された大地震
三重、和歌山沿岸に大津波
荒れ狂う熊野灘沿岸
ああ、全滅の錦町
全町、疲労と憔悴の尾鷲町
和歌山県下の被害
追い打ちの三河直下地震
第五章 敗戦後の混乱と激動の最中に-南海地津波(一九四六年一二月二一日)-
飢えと寒さにおののく日々
一四〇〇人余が死亡行方不明
満潮時と重なった大津波
和歌山県の被害
高知県の被害
徳島県の被害
第六章 地球の裏側から遙々と-昭和のチリ津波(一九六〇年五月二三日~二四日)-
全太平洋岸に大きな被害
地震もないのに津波とは
二時間も出後れた津波警報
陸津波とは異なった幾つかの様相
遠地津波も視野においた津波対策を
第七章 激浪のなかに消えた学童たち-日本海中部地震津波(一九八三年五月二六日)-
死者の大部分は津波による溺死者
震害の集中した埋立地と造成地
昭和三陸津波級の大津波
灰色の海がせり上がって
人々の対応による違いも
釣り人たちの遭難
日本海と大津波
津波警報はなぜ出後れたのか
津波防災の転機になる
第八章 際立った「災害弱者」の犠牲-北海道南西沖地震津波(一九九三年七月一二日)-
死亡行方不明二三〇人
極限的なパニック状態のなかで
やはり、津波は矢のように速かった
歴史は繰り返された
際立った「災害弱者」の犠牲
自動車で避難することの可否
試された防潮堤の効果
一足後れた母子三人の悲劇
<エピローグ> 自分の命は自分で守る
三陸だけが「宿命的津波海岸」ではない
世界でも一、二を分ける津波の国
体験の風化は恐ろしい
防災行政の軸足を防災教育に
素早く立ち上がり、全力で逃げる
「命のほかに宝はない」と思って
情況を考えた対処と避難訓練を
参考文献
あとがき
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626

