歴史教育五〇年のあゆみと課題
- サブタイトル
- 編著者名
- 歴史教育者協議会 編
- 出版者
- 未來社
- 出版年月
- 1997年(平成9年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- xiii,573p
- ISBN
- 4624111621
- NDC(分類)
- 375.32
- 請求記号
- 375.32/R25
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 歴史教育五〇年のあゆみ〈年表〉:p527-569
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
第Ⅰ部 歴史教育五〇年のあゆみ
序章 戦後歴史教育・社会科教育の五〇年にあたって
はじめに
一 歴史教育の成立
二 教科書の国定化
三 歴史読物と皇国史観
四 敗戦直後の教育改革と三教科停止
五 『くにのあゆみ』と歴史教育の新生
六 教育基本法と社会科の発足
七 歴史教育者協議会の結成
第1章 戦前歴史教育の反省と戦後社会科歴史教育の出発
一 歴史教育における「戦前」と「戦後」― 一九四五年の「歴史教育」をめぐる問題状況
二 歴史学研究会の再建と「国史教育検討座談会」
三 「公民教育刷新委員会」答申と新しい歴史教育の観点
四 「国史」授業の停止指令と新しい歴史教育の方針
五 多様な「社会科」の構想と「新しい歴史教育への道」のあいだ
第2章 社会科歴史教育の展開と民間教育運動
一 戦後民間教育運動と歴史教育
二 生活綴方教育と歴史教育の交流
三 教科研と歴史教育
四 コア連・日生連と歴史教育
第3章 新しい歴史学と歴史教育内容の再構成
一 歴史学の新しい展開
二 歴史教育者協議会の創立
三 平和と愛国の歴史教育
四 社会科改訂と再改訂
五 『教師のための日本歴史』と『あかるい社会』
六 系統的歴史教育のみちすじと歴史認識
七 「国際的地位の向上」をめぐって
第4章 日本史と世界史の統一的把握
一 世界史の創造
二 世界史像の自主的形成をめざして
三 アジア・アフリカ・中南米諸民族の歴史も
四 世界史の方法
地域に根ざして
<東京> 歴教協中学校部会のあゆみ
第5章 民族の課題と歴史教育
一 民族の歴史を
二 沖縄県歴教協の誕生
三 ヴェトナム学習と沖縄の問題
四 朝鮮史の問題
五 安保も帝国主義も地域のなかにある
六 民族の課題をふたたび
地域に根ざして
<沖縄>「日本の縮図」のなかで三三年
<山形>山形歴教協と地域に根ざす教育運動
<秋田>花岡事件と歴教協の支部活動
<神奈川>基地と神奈川歴教協
<奈良>平成宮跡保存問題
第6章 教科書問題と教育内容の自主編成
一 教科書問題と教育内容の自主編成
二 教育の現代化とその批判
三 紀元節復活と明治百年祭の企て
地域に根ざして
<徳島>「建国記念日」に反対する二・一一集会のとりくみ
第7章 地域の掘りおこし運動と地域に根ざす歴史教育
一 地域の現実の課題に着目する
二 大会開催の地域から学ぶ
三 高度経済成長矛盾と地域の掘りおこし運動
四 敗北史観の克服と「地域」
五 学習指導要領の「地域」
地域に根ざして
<愛媛>愛媛県歴教協と地域社会史論
<埼玉>秩父事件実践をふりかえる
<岩手>南部三閉伊一揆の堀りおこしと授業
〈長野〉加害教材の堀りおこしを活動の重点に
<和歌山>部落問題と歴史教育
第8章 わかる授業の創造と「動く社会科」論争
一 たのしくわかる授業の創造
二 (加藤文三)『すべての生徒が一〇〇点を』
三 「わたしたちの社会科教育課程」
四 安井俊夫『子どもと学ぶ歴史の授業』
五 「子どもが動く社会科」論争
地域に根ざして
<京都>到達度評価のとりくみと課題
<大坂>科学にもとづいた歴史教育の中身を模索して
<兵庫>「同和副読本『友だち』の批判」の発行
第9章 「いのち」と「平和の尊さ」
一 反核軍縮運動の高まりと平和教育
二 八〇年代の教科書問題
三 地域に根ざし、いのちを尊び、平和をつくる歴史教育
地域に根ざして
<愛知>明日に向かって、今日も走り続けるぞうれっしゃ
<岡山>フィールド・ワーク歴史教室を続けて十五ンエ
<鹿児島>鹿児島におけるπ型強制
第10章 「社会科」の解体と歴史教育の課題
一 臨時教育審査会の発足
二 戦後社会科のあゆみと歴史教育運動
三 社会教育をめぐる新たな展開
四 小学校低学年社会科廃止と「生活科」新設
五 高校社会科の解体と歴史教育の課題
地域に根ざして
<福岡>『新編日本史』と福岡県歴教協
<福島>地域の掘りおこしを歴史学習会
<富岡>子どもと一緒に地域を見つめて
第11章 地域に根ざし平和と民主主義をきずく歴史教育
一 地域で戦争を掘りおこす
二 戦争史学習・近現代史学習」の新展開
三 新学習指導要領・「新学力観」から中審答申へ
四 現代の課題と社会科・歴史教育―地域の課題から民族の課題へ
地域に根ざして
<北海道>北海道から日本史の再構成を
<岐阜>全国大会」で飛躍、岐阜県歴教協
<三重>地域の掘りおこしから戦争遺跡ほ掘りおこしへ
<高知>四万十川流域から創造する高校生の国際交流
<千葉>第四六回千葉大会と支部
<宮城>「私たちのくらしと水―水源地を守るたたかい」の実践
補説 歴史教育の国際交流
一 国交正常化以前の日中交流
二 歴教協企画の海外旅行
三 国際歴史学会議への報告
四 SSD・のNGO代表団参加
五 日米歴史学会議と日ソ歴史学シンポジウム
六 東アジア歴史教育シンポジウム
七 日韓の交流
八 中国の歴史教学研究会との交流
九 「日中歴史教育交流の旅」
第Ⅱ部 座談会 歴史教育の課題
第1章 戦前歴史教育から戦後歴史教育へ
達山茂樹*松島榮一*小池喜孝*小島一仁*太田堯*臼井嘉一(司会)
戦前歴史教育あれこれ/戦前歴史教育から戦後歴史教育へ/国史教育検討座談会/『くにのあゆみ』批判/民教・民教協運動と歴史教育/地域教育計画・本郷プランについて/社会科について
第2章 日本史像の再構築をめぐって
松島榮一*鈴木亮*田港朝昭*滝沢正*岩田健*一戸富士雄*鬼頭明成(司会)
皇国史観は克服されたか/地域から日本をとらえ直す/歴史教育における日本史像最構築の課題
第3章 世界史像の自主的形成
吉田悟郎*石井郁男*中妻雅彦*鳥山孟郎*二谷貞夫(司会)
世界認識/小学生の世界認識―子どもと教師の認識のズレ―/中学校世界史学習実戦史―ゆれる世界史像―/高校世界史学習―生徒が主観的に学ぶ世界史を―/一九五五年の総括をいまどうとらえ直すか/歴史教育の問題状況は変わっていない/
一三世紀世界史起点論をめぐって/社会主義・資本主義・中国/現実の生きた世界と日本を自分の目で観察し自分の頭で考える
第4章 十五年戦争の学習
安達喜彦*谷田川和夫*古谷博*渡辺賢二*鈴木忠明*石出法太(司会)
九四年千葉大会と十五年戦争学習/戦争学習のはじまり/語りつぐ/戦争体験/被害から加害へ/平和教育分科会の誕生/民衆の加担の問題/「かわいそうなぞう」から「ぞうれっしゃ」へ/戦争と天皇制/アジア太平洋戦争への視点/現代と十五年戦争学習/
抵抗の視点/今後の課題
第5章 地域に根ざす歴史教育
古谷直康*半澤光夫*石井重雄*関原正裕(司会)
近代史文庫「地域社会史論」/「安保は地域にゴロゴロしている」/地域にに根ざし人民のたたかいをささえる歴史教育/自由民権百年と秩父事件百件/平和教育と地域の掘りおこし/支配体制の構造と展開を
地域に根ざして
〈静岡〉第五福竜丸から平和教育を広げよう
〈広島〉原爆問題と広島県歴教協
〈青森〉陸奥湾と沿岸漁民の生活
〈滋賀〉滋賀県歴史教育者協議会のあゆみ
第6章 低学年社会科と生活科
中野照雄*佐々木勝男*村松邦崇*満川尚美*森脇健夫(司会)
生活科の前史としての低学年社会科/お話が消えてしまったことについて/生活科の現状/総合学習と生活科/教師の力量としてどんな力が必要か/環境学習と総合化/価値ある体験/子ども観の変革/社会認識の面/教材の陳腐化からの脱却/三年生社会科への接続
第7章 小学校社会科
奥西一夫*山本典人*小出隆司*河崎かよ子*佐藤明彦*田中武雄(司会)
教師と自分の発見―歴教協参加の頃―/地域と授業と子どもの発見/小学校社会科のこれから―若い教師に期待するもの―
第8章 社会科の学力と全体像
満川尚美*大八木賢治*本多公榮*中妻雅彦(司会)
歴教協のめざす学力像/『社会科の学力像』をめぐって/これからの社会科のあり方
第9章 授業方法
半澤光夫*安井俊夫*加藤公明*川本治雄*子安潤(司会)
私の実践と歴教協/授業をどう変えたか/地域にこだわる/「楽しくわかる」と地域/授業方法と子ども論の課題
第10章 教科書と教育運動
家永三郎*徳武敏夫*市川真一*本間昇*臼井嘉一(司会)
家永さんと教科書とのかかわり/『あかるい社会』づくり前後/教科書採択と教育運動/教科書づくりにおける教師と研究者
第11章 部落問題と歴史教育
成沢栄寿*小牧薫*田所顕平*佐藤仲雄(司会)
歴教協での部落問題ことはじめ/東京と大阪での体験/和歌山の責善教育/重要な五〇年代のとりくみ/現在どこまであきらかになったのか/関西の共同研究の中から
第12章 生涯学習と歴史教育
林英夫*佐藤伸雄*片山誠二郎*奥西一夫*松島榮一(司会)
生涯学習の経験/生涯学習の国民の歴史/地方史と生涯学習/女性史研究と生涯学習
資料篇
1 ・国史教育座談会報告(一九四六年六月)
2 ・歴史教育分科会(一九四七年三月)
3 ・「社会科」をめぐる問題(一九四七年九・一〇月)
4 ・歴史教育者会議(仮称)の提唱(一九四八年一二月)
5 ・歴史教育者協議会と歴史教育の諸問題(一九四九年三月)
6 ・歴史教育者協議会(一九四九年三月)
7 ・歴史教育者協議会について(一九四九年五月)
8 ・教科書「民主主義」対策委員会について(一九四九年五月)
9 ・歴史教育者協議会(一九四九年七月)
10 ・歴史教育者協議会 設立趣意書(一九四九年七月)
11 ・歴史教育者協議会の発足(一九四九年八月)
12 ・学界ニュース(一九五〇年一一月)
13 ・「母の死とその後」―歴史教育の出発点と帰結点(一九五一年一月)
14 ・平和と愛国の歴史教育のために(一九五一年一〇月)
15 ・一九五三年度歴史教育者協議会活動方針(一九五三年一一月)
16 ・社会科改訂反対の声明書(一九五三年一一月)
17 ・系統的歴史教育の内容と方法(一九五三年一〇月)
18 ・歴史の認識をどう育てるか(一九五八年八月)
19 ・紀元節復活に反対する声明(一九五七年二月)
20 ・声明「紀元節」問題懇談会(一九五八年二月)
21 ・家永三郎氏の教科書検定違憲訴訟を支援する決議(一九六六年八月)
22 ・在日朝鮮公民の民族教育の圧迫を企図する学校教育法改悪に反対する声明(一九六六年八月)
23 ・ 二月十一日を建国記念日にすることに反対する声明(一九六六年九月)
24 ・ 建国記念日を二月十一日にするこに反対する声明(一九六六年一一月)
25 ・ 高橋磌一氏に託したベトナムへのメッセージ(一九六九年一月)
26 ・ 靖国神社法案に反対する声明(一九六九年五月)
27 ・ 大会宣言(一九七二年八月)
28 ・ 最近の教科書検定問題に対する要望書(一九八二年八月)
29 ・ 歴史に学び、二一世紀を平和の世紀に―「戦後五〇年」沖縄大会にあたって(一九五五年八月)
付 ・ 歴史教育者協議会歴代委員長のプロフィール
歴史教育五〇年のあゆみ<年表>
あとがき
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