オレたちだってジャイアンツだ

序章　谷間のジャイアンツ
栄光の巨人軍、馬皮のグローブ
草野球をじっと観戦していた谷間のジャイアンツ

第一章　少年たちの夢と正力松太郎の発見
長野と熊本で
浜っ子、渡部弘
甲子園で育った多田文久三
中学生に賭けたプロ野球
正力松太郎の発見
「大日本東京野球倶楽部」
苦肉の創立

第二章　消えた甲子園
アメリカで生まれたトウキョウ・ジャイアンツ
二・二六事件と長島茂雄
熊本の星、川上哲治
職業野球人の校内立ち入りを禁ず
多田久三の場合
水野忠彦と渡部弘の場合

第三章　禁止された”隠し球”
阪神主力の八割が入営
最後の試合に大活躍をする選手たち
野球にのしかかる軍の意向
多田文三に残された時間
ジャイアンツ魂

第四章　東芝府中工場の産業戦士
十六名のジャイアンツ
東芝府中工場のジャイアンツ
谷間の時代
宮下信明、”これっぽっち”の野球
戦争で散った選手たち

第五章　ジャイアンツの二十年八月十五日
谷間のジャイアンツの終戦
不用になった谷間のジャイアンツ
近藤貞雄の転機
孫が大きくなったら
惜別の胴上げ

あとがき