日本の戦争はいかに始まったか
- サブタイトル
- 連続講義 日清日露から対米戦まで 新潮選書
- 編著者名
- 波多野 澄雄 編著/戸部 良一 編著
- 出版者
- 新潮社
- 出版年月
- 2023年(令和5年)5月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 301p
- ISBN
- 9784106038976
- NDC(分類)
- 210.6
- 請求記号
- 210.6/H42
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章(戦争の八〇年・平和の八〇年(波多野澄雄)
日清・日露戦争――避戦の選択肢/第一次世界大戦と現代/満洲事変と政党政治/盧溝橋事件のエスカレート/「非決定」状況と日米開戦/英米の対日参戦/昭和天皇の戦争指導/「汎アジア主義」と大東亜会議
第一章(日清・日露戦争はなぜ起きたのか(黒沢文貴)
はじめに/明治日本はどのような国際環境のもとにあったのか/朝鮮半島は多くの国の思惑が錯綜する場であった/日本と清国はなぜ戦うことになったのか/日露戦争はなぜ起こったのか
第二章(第一次世界大戦はなぜ起きたのか(小原淳)
はじめに/ヨーロッパの平和/国際関係の変化/大戦前夜/かつてない大戦争/第一次世界大戦は何をもたらしたのか/おわりに――一〇〇年前の歴史に何を学ぶか
第三章(満州事変はなぜ起きたのか(井上寿一)
はじめに―〈事実〉と解釈―/研究史と問題の所在/政党政治と中国政策/日中関係の分岐点/不拡大の可能性とその挫折/戦争調査会/まとめ
第四章(支那事変はなぜ起きたのか(戸部良一)
はじめに/関係安定化の模索/「排日」機関の排除/北支「自治運動」/対ソ劣勢/北支派兵/事態楽観と心理的威圧/上海出兵/近衛の政治指導スタイル/むすび
第五章(対米戦争はなぜ回避できなかったのか(森山優)
対米戦争の性格/今も昔も、明日のことは分からない/日米戦争までの流れ(なぜワシントン体制が崩壊したのか/満州事変と日中全面戦争/泥沼化した日中戦争/日米戦争の原因と目的/「国策」決定のシステム/機能不全を打破する試み/政戦両略の統合の試み/国策――不可解な文書/戦争の直接的な原因と交渉の困難性/陸軍の主張と戦争の論理/国策再検討における議論/日米間の外交解決は本当に不可能だったのか?
第六章(真珠湾攻撃前後の英米関係はいかに形成されたのか(赤木完爾)
はじめに(問題への視角/イギリス――勝利の必要条件/戦間期イギリスの防衛構想とシー・パワーの限界/一九四〇年~四一年――フランス失陥の衝撃と英米の接近/武器貸与法・独ソ開戦・太平洋・大同盟
第七章(昭和天皇は戦争にどう関わっていたか(山田朗)
はじめに/天皇と軍事情報―天皇は戦争の実態を知っていたのか/天皇の戦争への主体的関与―天皇は日本軍を指揮したのか/膨張主義と天皇―天皇の「平和主義」とは何か/天皇と「聖断」―天皇が〈終戦〉をリードしたのか/天皇の戦争責任と東京裁判/おわりに
第八章(大東亜戦争の「遺産」はなにか(波多野澄雄)
はじめに/「複合戦争」としての大東亜戦争/二つの「アジア解放論」/重光外相と「大東亜政略指導大綱」/重光外相と大東亜会議/大東亜共同宣言の意味――戦争目的の再定義/小磯内閣と重光/戦後外相としての重光/おわりに
第九章(対米開戦の「引き返し不能点ポイント・オブ・ノー・リターン」はいつか【質疑応答】
あとがき(現代文化會議代表(佐藤松男)
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626