B-29の昭和史
- サブタイトル
- 爆撃機と空襲をめぐる日本の近現代 ちくま新書;1730
- 編著者名
- 若林 宣 著
- 出版者
- 筑摩書房
- 出版年月
- 2023年(令和5年)6月
- 大きさ(縦×横)cm
- 18×
- ページ
- 318p
- ISBN
- 9784480075604
- NDC(分類)
- 210.75
- 請求記号
- 210.75/W17
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 参考文献:p312-318
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
Ⅰ B-29の誕生
第一章 「戦略爆撃」という思想
飛行機の軍事利用がはじまる/ヒュー・トレンチャードの台頭/戦略爆撃思想の芽生え/ミッチェルと第一次世界大戦/飛行機が戦艦を沈める/ミッチェルが遺した戦略爆撃思想/精密爆撃と無差別爆撃のせめぎあい
第二章 B-29の誕生まで
モノコックボディとジュラルミン/アメリカ軍の重爆開発史/同じころの日本海軍は/日米航空機開発の懸隔/B-29の開発へ/対日空襲の決定/インドの基地でデビュー/初陣、そして北九州爆撃
Ⅱ 戦前日本の空襲観
第三章 飛行機が帝国を表象する
黎明期の日本飛行機産業/モダンで尖端的なイメージの時代/空中戦イメージの形成/神風号ブーム/軍歌の時代へ/国策と報道と飛行機/世界に羽ばたくニッポンから「空の帝国」の終焉へ
第四章 海野十三と防空小説
海野十三に対する評価をめぐる問題/「防空小説」の担い手、海野十三/橋本哲男による評価の問題/海野自身が熱をこめた「警告」/関東大震災と海野十三/流言と「スパイ」/『空襲警報』に見るスパイと井戸/水野公徳との比較/海野十三を論じる姿勢について
第五章 日中戦争における空襲観
国際法から見た空襲/「暴支膺懲」という大義名分/或る新体詩人の重慶空襲/振り下ろされる天皇の「火」/爆撃をおこなう眼
Ⅲ 本土空襲
第六章 日本本土空襲のはじまり
初空襲は航空母艦から/甘い情勢判断/一号作戦とサイパン島陥落/北九州空襲のB-29はどう報じられたか/<敵の炎>と神国日本/サイパンに大型機の展開能力はなかったか/B-29のコンテンツ化が進む/子ども向け記事に見るB-29
第七章 B-29、東京上空に現れる
東京上空にきらめくジェラルミン/整備兵が見上げた「目にもすばらしい敵機」/警防団員に追い立てられた徳川夢声/地下室にい続けた古川緑波/目にできなかった伊藤整/初日は見なかった吉沢久子/八代目正蔵の緊張/物騒を心配する内田百閒/谷崎潤一郎の印象/
B-29による最初の東京空襲
第八章 体当たり攻撃をめぐって
八幡空襲邀撃から引き出された戦訓/北九州上空の体当り/「体当たり」を絵で崇める/揉める帝国議会/流行する「体当り」/対B-29特攻のはじまり/「死」を待ち望まれたパイロット
第九章 振りまかれる恐怖
警視庁カメラマンが見た空襲直後の銀座/伊藤整が体験した銀座空襲/墜ちてくる機体の恐怖/東京大空襲の夜の距離/原爆投下/原子爆弾の後のB-29
第一〇章 B-29搭乗員の処遇
終戦当日の空襲/段階的に出された停戦命令/「終戦」により引き起こされた反動/捕らえられた搭乗員の扱い/捕虜扱いをされない「捕虜」/終戦の日に行われた虐殺/救援物資投下にともなう事故の発生
Ⅳ 戦後のイメージ形成
第一一章 敗戦から占領期の語り
夢声、B-29の向うに戦勝国男性を見る/老ジャーナリストが西洋を見てとったB-29/ある教育者の反省/カナモジ論者・経営管理研究所の苦言/建築学者が観察した空襲と戦災/造船技術者のB-29評/子どもの世界にしめされるB-29/
アメリカに対する感嘆と乏しい反省
第一二章 アメリカの基地として
朝鮮戦争の勃発/波及した事故/冷戦における撃墜事件と日米行政協定/貸本漫画の隆盛/やられ役としてのB-29/B-29がたどった道
第一三章 野坂昭如とB-29
空襲被害を意味するB-29/『火垂るの墓』の受容状況/代表作として押し出された「火垂るの墓」/戦災孤児をめぐって/B-29でよみがえるものごと
終章 B-29は美しかったのか
「機能美」という言葉のいかがわしさ/「流線形」はどのように機能するか/拡大・浸食する「流線形」/「流線形」と優生思想/爆弾を落す「美人」像/そして、B-29は美しかったのか
あとがき
参考文献
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