図書目録ジョウホウ ナキ センソウ シドウ資料番号:000069715

情報なき戦争指導

サブタイトル
大本営情報参謀の回想
編著者名
杉田 一次 著
出版者
原書房
出版年月
1987年(昭和62年)8月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
412p
ISBN
4562018860
NDC(分類)
391.6
請求記号
391.6/Su46
保管場所
閉架一般
内容注記
文献:p412
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

前言
第一章 満州事変後における情勢と情報活動概観
磯谷部長時代における情勢と情報活動
第二部(情報)の内部態勢と陸海軍の在外武官
満州国独立のソ連に与えた影響と、わが情報機関の増強
対ソ作戦計画の大修正と第一部(作戦)と第二部(情報)の対立
仮想敵国(米)に対する海軍の作戦構想と齋藤大使の日米同盟案
国家(軍)の情報軽視と国(軍)内における不吉な風潮
岡村部長時代における情勢と情報活動
国内情勢と対中国工作の概観
ロンドン軍縮条約会議よりの脱退
二・二六事件の勃発と反響
軍中央部における情報活動の実体と現防衛庁(自衛隊)との比較
渡部長時代の情勢と情報活動
国際情勢の変化と情報収集の重点
国防方針の改訂と情勢判断
日独防共協定の締結
中国におけるドイツ軍事顧問団とわが情報活動
仮想敵国に対する情報収集
米中関係と米国事情の一端
支那事変の勃発と直後の情勢
 
第二章 本間部長時代における情勢と情報活動
情勢に引きづられて拡大へと向かった支那事変
支那事変労発前後の情勢
成算なくして拡大へと向かった支那事変
米ルーズベルト大統領の政戦略上の布石
支那事変に貢献した在外武官の活動
支那事変勃発後における情報活動に関する反省
統一した国家情報機関の欠如
中国蔑視と国力の過少評価
米国及び米陸海軍に対する偏見と瞥視
情報活動から見た反省
 
第三章 樋口部長時代における情勢と情報活動
軍首脳部の陣容と事件
防共協定強化問題と米英の動向
防共協定強化に関する論争
在欧陸軍武官の米国認識
米巡洋艦による斎藤大使の遺骨の送還
欧州情勢に関する筆者の帰国報告とドイツ・イタリアの招待外交
米英との紛争と日米通商航海条約破棄の事前通告
日本軍の海南島占領と外国の反響
天津問題と日米通商航海条約の廃棄通告
ノモンハン事件に見る作戦偏重とソ連(軍)の動向
事変解決の謀略工作
独ソ不可侵条約の締結と欧州戦争の勃発
 
第四章 土橋部長時代における情勢と情報活動
自発的撤兵による支那事変の解決案
独軍電撃作戦の過大評価と独善
南方(仏印、蘭印)進出と情報
米英の動向とわが外務省の態度
第三節格軸強化と米英に関する認識理解の度合
北部仏印進駐に見せた作戦部と情報部の不調和音
三国同盟の締結と自主性の喪失
日蘭会商と情報
三国同盟締結後における米英の反応
情報部の内情と南方作戦に対する準備
情報の見地からの反省
国家首脳に直結する情報機帯の必要
同盟締結前の慎重さを失いた情勢判断
情報業務のあり方について
 
第五章 若松及び岡本両部長時代における情勢と情報活動
日米戦争に関する国内の風潮
日露戦争頃よりロンドン海軍軍縮会議まで
満州事変より軍縮会議脱退頃まで
支那事変物発より三国同盟締結まで
若松部長在職時代の情勢と情報活動
陸海軍情報部の英米に関する観察
参謀本部内の親独的風潮
松岡外相の訪独伊と日ソ中立条約の締結
岡本部長在職時の情勢と情報活動
対米戦の基礎固めが進行中であった海軍
日米交渉開始を作職準備
独ソ戦の勃発と御前会議
大局を忘れた関特演
南部仏印進駐と米英の経済封鎖
日米交渉の難行と作戦準備の促進
ゾルゲ・スパイ団の検挙とシベリアのソ連軍
東條内閣の成立に伴う開戦時の態勢
開戦時及び開戦後における情勢の展開
陸海軍の作戦指導に関する反省と教訓
 
第六章 有末部長在職時の情勢と情報活動
部長交代前後における全般情勢と情報部の態勢
ミッドウェイ作戦挫折後の情勢
独軍の作戦不振と日独間の折衝
ポート・モレスビー攻略作戦
的外れの報告となった筆者の情勢判断
ガダルカナル島への米軍の上陸反撃
有末少将の部長任命と大本営情報部の態勢
情報源と在外武官の配置
情報部長の立場と業務について
大本営の雰囲気と現状認識
ガダルカナル島の攻防戦と陸軍の情報勤務
情報を軽視していた軍首脳部
第八方面軍の新設と情報活動
重慶作戦中止と世界情勢判断
極東ソ連軍の状況
ガダルカナル島よりの徹収作戦とその後の情勢
「ガ」島よりの撤収作戦
ニューギニア、ソロモン群島の防衛と陸海軍の協同
有末情報部長の南方視察
ダンピール海戦と情勢の再確認
情報と南東太平洋地域における作戦
苦悩下のわが守勢作戦
遣独伊連絡使の派遣
南東を含む太平洋正面の情勢
山本連合艦隊司令長官の戦死と暗号の問題
大本営の企図したベナベナ・ハーゲン作戦と第四航空軍の潰減
熟してきた本格的な日米の攻防戦
太平洋正面の情勢と変化
情報・作戦各部長の第一線視察と中央部での図演
新国防要線(絶対国防圏)の決定
連合艦隊の敢斗と陸海軍情報部の陣容
インド工作、ビルマ、フィリピンの独立と大東亜会議
本格化した連合軍の攻勢とサイパンの失陥
全般的な情勢
統師部の異変と情報部の態勢
てんてこ舞の作戦準備
暗々裡に進められていた東條内閣の退陣工作
サイパン島の攻肪と日米海軍の決戦(あ号作機)
サイパン奪回論争と東條内閣の退陣
作戦思想を通して見た陸海軍の対立抗争と最高指揮官の責務
絶対国防圏崩壊の意義と情勢の激変
小磯内閣の誕生と捷号作戦
対米戦転換を余儀なくされた南方軍と比島での苦戦
台湾沖航空作戦と過大な戦果報告
捷一号作戦とわが艦隊の出撃
侵略呼ばわりしたスターリンの対日演説
風船爆弾による米本土攻撃
打ちつづく敗戦と鈴木内閣による降伏
昭和二十年初頭の情勢判断
戦局の推移と天皇のご軫念
和平工作に関する有末部長の意見具申とソ連の動向
軍中央部と第一線各軍との連絡
政府及び軍首脳の小田原評定
原爆投下とソ連の参戦
わが国の降伏
 
第七章 総括的な反省と戒め
情報を無視していた日本(軍)
情報を重視していた米国(軍)
将来への戒め
結言
付録
英軍降伏に伴う処理要領
世界情勢推移観察資料図巻末折込

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