図書目録センリョウカ ノ ジョセイ タチ資料番号:000069703

占領下の女性たち

サブタイトル
日本と満洲の性暴力・性売買・「親密な交際」
編著者名
平井 和子 著
出版者
岩波書店
出版年月
2023年(令和5年)6月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
x,329p
ISBN
9784000616010
NDC(分類)
368.4
請求記号
368.4/H64
保管場所
閉架一般
内容注記
並列タイトル:Women under the occupation:sexual violence, prostitution, and ”fraternization” in Japan and Manchuria
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

序章 女性たちの体験からとらえる敗戦・被占領
第一章 国家による「性接待」-「良き占領」のためのジェンダー・ポリティクス
はじめに
一、RAAの誕生と「意義」
二、米軍兵士から見たRAA
三、占領軍第一陣を迎えた神奈川県の対応
四、占領軍側からの「性接待」要求
五、地方の「特殊慰安所」の女性たちの「声」
六、RAA「特殊慰安所」が占領軍兵士に与えた影響
七、「フラタニゼーション」=「親密な交際」
八、「女の特攻」から交渉する「パンパン」へ
まとめ
 
第二章 守るべき女性、差し出されるべき女性-「満州引揚げ」と性売買女性たち
はじめに
一、「引揚げ」女性をめぐる先行研究
二、開拓団女性が強いられた性暴力
三、関東軍兵士が目撃した性暴力
四、ソ連兵の性暴力を退けるための主体的営為
五、性売買女性へのまなざし-「性接待所」「性の防波堤」の設置
六、満州国の首都・新京-「女の特攻」
七、自ら「防波堤」になった女性たち
八、当事者の語り
まとめ
 
第三章 集団自決とジェンダー-開拓団少女の「引揚げ」体験
はじめに
一、大鹿村を後にして
二、開拓団の生活
三、敗戦-「玉砕」は男の思想
四、「匪賊」は悪い連中ではない
五、「子ども」たちのあっけらかんとした強さ
六、「いけにえ」になった二人のの女性へ
七、達連河炭鉱へ、そして弟を中国人へ預ける
八、母たちと離れて、兄と二人で「引揚げ」
九、少女が一人で生きる力
一〇、「出会った人がわたしの教科書」
まとめ
 
第四章 「働く女」が支える街-熱海の住民と「パンパン」たち
はじめに
一、RAAと「赤線」が共生する街
二、米兵受入れのスタート
三、「パンパン」女性たちの姿-糸川地区の人々の証言
四、基地の町と「パンパン」たち-御殿場の場合
五、熱海の住人の「パンパン」への親密なまなざし
六、「しんけん」な「仕事」
七、「赤線」の灯が消える
まとめ
 
第五章 少年の目に映る「ハニーさん」-朝霞に生きた「パンパン」たち
はじめに
一、キャンプ・ドレイクと朝霞の街の変貌
二、「金ちゃん」こと田中利夫さん
三、朝霞に集まってきた女性たち
四、「オンリーさん」は出世頭
五、「金ちゃん」の記憶に鮮明な「ハニーさん」たち
六、「白百合会」のおんな親分
七、闇屋のおじさんとポン引き男
八、「マスコット・ボーイ」、「ハウスボーイ」
九、ある老女「あぐりさん」の語り-「乞食パン助」の矜持
 
第六章 被占領と復員兵-敗戦を思い知らされる男たち
はじめに
一、敗残兵への冷たい視線
二、「パンパン」の出現と復員兵
三、自国女性を戦勝国兵士へ売る復員兵
四、復員兵と「戦争責任」とジェンダー
五、元志願兵のまなざし-増田博の場合
まとめ
 
終章 危機に際して女性を差し出す国に生きて
一、日本と満州で同時進行の「性接待」
二、危機を乗り越えるための主体的営為
三、公的記録と集合的記憶-「自発性神話」のつくられ方
四、アメリカの占領-「良き占領」を攪乱する「パンパン」たち
五、「パンパン」という存在
六、復員兵の男性性
七、忘却を許さず-自ら犠牲になった女性たち
おわりに
初出一覧
あとがき

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