図書目録ヒキアゲ ツイホウ ザンリュウ資料番号:000069694

引揚・追放・残留

サブタイトル
戦後国際民族移動の比較研究
編著者名
蘭 信三 編/川喜田 敦子 編/松浦 雄介 編
出版者
名古屋大学出版会
出版年月
2019年(令和1年)12月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
vi,341p
ISBN
9784815809706
NDC(分類)
334
請求記号
334/A65
保管場所
閉架一般
内容注記
関連事項年表:p321 索引:p335-341 参考文献:章末
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

序章 引揚・追放・残留の国際比較・関係史に向けて 蘭信三
はじめに-なぜいま引揚・追放・残留か
1 戦争と民族マイノリティ
2 東アジアにおける引揚研究の展開と限界
3 グローバル・スタディーズとしての引揚/追放研究
4 本書の構成
第Ⅰ部 引揚・追放・残留の国際的起源
第1章 引揚・追放・残留と民族のマイノリティ問題-戦後東アジアを手がかりに- 蘭信三
はじめに-民族マイノリティ問題としての引揚・追放・残留
1 民族マイノリティ問題の歴史的背景
2 ヨーロッパにおける民族マイノリティの保護と追放
3 ソ連における民族マイノリティの保護と追放
4 戦後東アジアにおける引揚/追放政策
5 戦後東アジアにおける二つの「残留」-中国朝鮮族と在日朝鮮人
おわりに-民族マイノリティ問題を考える指標
第2章 戦争と民族強制移動-国際平和の処方としての民族移動の歴史- 吉川元
はじめに
1 第一次世界大戦と民族自決による平和
2 第二次世界大戦と民族強制移動
3 戦後の民族強制移動
おわりに
第3章 第二次世界大戦後人口移動-連合国の構想にみるヨーロッパとアジアの連関- 川喜田敦子
はじめに-敗戦国の戦後人口移動
1 住民移動の決定過程
2 住民移動の構想枠組とその変化
3 米国の構想とその特徴-日独の事例の位置づけ
おわりに
 
第Ⅱ部 欧米
第4章 フランス植民地帝国崩壊と人の移動-最終局面としてのアルジェリア戦争- 松浦雄介
はじめに
1 フランス植民地引揚史のなかのアルジェリア
2 引揚・統合・記憶
3 ディアスポラと残留-引揚以外の軌跡
おわりに
第5章 ポルトガル帝国の崩壊と引揚-南部アフリカ植民地- 西脇靖洋
はじめに
1 アフリカ植民地へ入植
2 アフリカ植民地からの引揚
3 引揚がポルトガル社会に及ぼした影響
おわりに
第6章 難民支援戦略の起源-アメリカによるインドシナ介入- 佐原彩子
はじめに
1 難民退避作戦が浮上する冷戦の文脈
2 フランス撤退にともなう難民退避
3 慈善団体の介入とヴェトナム・ロビーの設立
おわりに
 
第Ⅲ部 日本
第7章 性暴力被害者の帰還-「婦女子医療救護」と海港検疫のジェンダー化ー 山本めゆ
はじめに
1 先行研究と検疫という観点
2 引揚女性に対する検疫と医療
3 医療救護のアクターと活動内容
4 「児」の人種化
おわりに
第8章 引揚者と炭鉱-移動と再移動、定着をめぐって- 坂田勝彦
はじめに-引揚者にとって炭鉱はいかなる場所だったか
1 送還と引揚の交錯点としての炭鉱
2 炭鉱に集う引揚者-一時的に身を寄せる場所として
3 炭鉱に定着した引揚者-他者を包摂する機制
おわりに
第9章 「引揚エリート」とは誰か-沖縄台湾引揚者の事例から- 野入直美
はじめに
1 「引揚エリート」研究の対象と方法
2 沖縄台湾引揚者と「引揚エリート」
3 引揚遅延と「引揚エリート」
4 川平朝申と二つの植民地
おわりに
 
第Ⅳ部 日本帝国圏
第10章 帝国後の人の移動と旧宗主国・植民地間の相互作用-日本とヨーロッパの事例の比較から- 崔徳孝
はじめに
1 英語圏における研究動向
2 引揚研究-日本とヨーロッパの事例の比較
3 在朝日本人・在日朝鮮人の引揚問題と社会間の相互作用
4 米国の「戦後処理」政策における在朝日本人・在日朝鮮人の引揚問題
おわりに
第11章 韓国における戦後人口移動と引揚者の初期定着-戦後日本との比較史の観点からの試論- 李淵植
はじめに
1 日韓両国の差異と比較研究の問題
2 解放後の人口流入規模と流入者の集団的性格
3 帰還者の初期定着実態と米軍政の対策
おわりに
第12章 残留の比較史-日ソ戦後のサハリンと満州- 中山大将
はじめに
1 日ソ戦争時の人の移動
2 占領から前期集団引揚へ
3 冷戦期からポスト冷戦期へ
おわりに
終章 国際人口移動の新たな理解のために 川喜田敦子
1 第二次世界大戦という時代-歴史学的観点からの連関の解明
2 国民国家の語りをいかに相対化するか
3 脱植民地化の文脈のなかで考える-時代を超えた比較可能性
4 実証的な比較研究の深化に向けて
あとがき
索引

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