帝国劇場100年のあゆみ
- サブタイトル
- 1911-2011
- 編著者名
- 『帝国劇場100年のあゆみ』編纂委員会 編/東宝株式会社総務部 編
- 出版者
- 東宝
- 出版年月
- 2012年(平成24年)12月
- 大きさ(縦×横)cm
- 31×
- ページ
- 335p
- ISBN
- NDC(分類)
- 771
- 請求記号
- 771/Te25
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 主要参考文献:p335
- 昭和館デジタルアーカイブ
あゆみ
第1章 “帝国劇場”誕生!
明治44年(1911年)わが国最初の本格的西洋風大劇場がついに竣工。
明治45年/大正元年(1912年)日本製オペラ『熊野(ゆや)』の上演と歌劇部指導のためローシーを招聘。
大正2年(1913年)シェークスピアをはじめとする外国劇とオペラを続々と上演。
大正3年(1914年)松井須磨子の歌う『カチューシャの唄』全国的な大ヒットに。
大正4年(1915年)帝国劇場発の大ヒット曲が続々と誕生。国民の多くに慣れ親しまれる。
大正5年(1916年)歌舞伎座との本格的な交流が始まり、ローシー夫妻が帝国劇場を去る。
大正6年(1917年)澤田正二郎らが新国劇を結成。浅草オペラが生まれる。
大正7年(1918年)宝塚少女歌劇が東京初公演。海外の大物演奏家が次々と来日。
大正8年(1919年)女優・松井須磨子の死で始まったこの年、中国からは梅蘭芳(めいらんふぁん)が来日した。
大正9年(1920年)久米正雄、菊池寛といった気鋭作家の戯曲を次々と舞台化。
大正10年(1921年)世界的バイオリニスト、ミッシャ・エルマンの来日公演。
大正11年(1922年)世界的な芸術家を次々と招聘。台覧劇の開催。
大正12年(1923年)未曾有の災害・関東大態災によって、帝国劇場の内部が焼失。
第2章 再生と混迷の時代
大正13年(1924年)震災からの急ピッチでの復興、改築成った大正帝国劇場。
大正14年(1925年)劇場施設、設備のさらなる向上。“新国劇”が初お目見え。
大正15年/昭和元年(1926年)大正から昭和へ。新たな時代の幕開けと帝国劇場。
昭和2年(1927年)築地小劇場が帝国劇場の舞台に初登場。日本初の劇場中継。
昭和3年(1928年)西野恵之助、会長に就任。新国劇、隆盛を極める。
昭和4年(1929年)“澤正”こと澤田正二郎が急逝。帝国劇場、松竹の経営となる。
昭和5年(1930年)松竹経営下での興行が幕を開ける。帝国劇場に新たな時代が。
昭和6年(1931年)松竹傘下において、ついに11月1日より洋画封切専門館となる。
昭和7年(1932年)映画興行
昭和8年(1933年)映画興行
昭和9年(1934年)映画興行
昭和10年(1935年)映画興行
昭和11年(1936年)映画興行
昭和12年(1937年)映画興行
昭和13年(1938年)映画興行
昭和14年(1939年)映画興行
第3章 東宝直営開場として
昭和15年(1940年)東宝傘下となった帝国劇場だったが、内閣情報局庁舎として徴用される。
昭和16年(1941年)内閣情報局庁舎として微用。
昭和17年(1942年)帝国劇場、内閣情報局より返還。再々開場記念の演目で幕を開ける。
昭和18年(1943年)“挙国一致”が声高に叫ばれる非常時の中、"東宝株式会社”が誕生。
昭和19年(1944年)“決戦非常措置要綱”にもとづき帝国劇場、閉鎖される。
昭和20年(1945年)8月に終戦を迎えた日本。帝国劇場は早くも10月に再開場となった。
昭和21年(1946年)戦前の活況を徐々に取り戻しつつある帝国劇場。三浦環逝く。
昭和22年(1947年)“我等のテナー”こと、藤原義江率いる”藤原歌劇団”の隆盛。
昭和23年(1948年)激化する東宝争議。帝国劇場空前の不入りを記録。
昭和24年(1949年)七代目松本幸四郎逝く。歌舞伎界から次々と訃報が届く。
昭和25年(1950年)宝塚歌劇の上演。帝国劇場、東宝(株)から独立し、株式会社なる。
昭和26年(1951年)現在まで続くミュージカルの嚆矢『モルガンお雪』を上演。
昭和27年(1952年)大きく変わりつつある日本。これからの帝国劇場の方向性は?
昭和28年(1953年)帝劇現代劇の公演や戦後初の関西歌舞伎の登場、と話題の多い年だった。
昭和29年(1954年)再び活況を呈する帝国制場。だが、次なる可能性へ方向転換する。
第4章 驚異の“シネラマ”登場
昭和30年(1955年)-昭和39年(1964年)シネラマ興行 東京・大阪限定のイベント的興行は空前のヒットを記録!だが、時代の流れは大きな転換期にあった。
昭和40年(1965年)休館。
第5章 “新帝国劇場”開場!!
昭和41年(1966年)ついに待望の新帝国劇場が誕生!『風と共に去りぬ第1部』がロングランを敢行!!
昭和42年(1967年)ドラマ重視の『風と共に去りぬ第2部完結』上演!東宝創立35周年記念公演『屋根の上のヴァイオリン弾き』オールスターキャストで日本初演!!
昭和43年(1968年)『風と共に去りぬ総集篇』の上演!『オリバー!』がロンドンからの招聘公演として上演された!!
昭和44年(1969年)『ラ・マンチャの男ドン・キホーテの物語』が市川染五郎主演で日本初演!
昭和45年(1970年)好評を博した『風と共に去りぬ』がミュージカル『スカーレット』として帝国劇場に登場!
昭和46年(1971年)美空ひばり、帝国劇場初登場。山田五十鈴舞台生活35周年『淀どの日記』豪華ゲストが多数出演!
昭和47年(1972年)『日本美女絵巻』シリーズ始まる。オリジナル・ミュージカル『歌麿』を上演。
昭和48年(1973年)巨星堕つ!東宝演劇を牽引してきた菊田一大没。一方、東宝(株)は”トニー賞国際特別賞”を受賞!!
昭和49年(1974年)菊田一夫の業績を偲び“菊田一夫演劇祭”開催。映画界の巨匠・稲垣浩を迎え『勝海舟』舞台化!
昭和50年(1975年)旧帝国劇場で大きな話題となった『真夏の夜の夢』をアレンジし、現代によみがえらせ上演!
昭和51年(1976年)“森繁久彌芸能生活40周年記念”として『屋根の上のヴァイオリン弾き』が帝国劇場に帰ってきた!
昭和52年(1977年)“東宝創立45周年記念特別公演”を4作上演!『愛染め高尾』、芸術祭演劇部門大賞を受賞!!
昭和53年(1978年)佐久間良子、帝国劇場初出演!『屋根の上のヴァイオリン弾き』、芸術祭賞大衆芸能部門優秀賞を受賞!!
昭和54年(1979年)“菊田一夫追慕演劇祭”として『暖簾(のれん)』を帝国劇場で上演。『ラ・マンチャの男』、芸術祭大衆芸能部門優秀賞を受賞!
昭和55年(1980年)『屋根の上のヴァイオリン弾き』、日本でのミュージカル上演最多記録・通算456回を達成!
昭和56年(1981年)帝国劇場開場70周年!『近松心中物語それは恋』、芸術祭演劇部門大賞を受賞!!
昭和57年(1982年)東宝創立50周年記念『屋根の上のヴァイオリン弾き』6ヶ月大ロングランを敢行!三島戯曲の粋を極めた『鹿鳴館』豪華絢爛に上演!!
昭和58年(1983年)佐久間良子の代表作『唐人お吉』初演!森紫久彌主演、大型時代劇『孤然の岸』初演!
昭和59年(1984年)クリフォード・ウィリアムス演出、佐久間良子主演『櫻の園』上演。森繁久彌、文化功労者に。
昭和60年(1985年)『ラ・カージュ・オ・フォール』、『シカゴ』の上演と、ミュージカル路線への舵を切り始める。
昭和61年(1986年)『屋根の上のヴァイオリン弾き』上演900回を達成し、森繁“テヴィエ”、万感の想いとともにファイナル公演!
第6章 “ミュージカル”百花繚乱
昭和62年(1987年) まさに歴史を変えるミュージカル『レ・ミゼラブル』が華やかに開幕!そして、昭和62年度文化庁芸術祭賞を受賞!!
昭和63年(1988年)長年の舞台生活の中からファン投票で“五十鈴十種”が選定され、『女坂』と『新版香華』(芸術祭賞を受賞)を上演。
昭和64年/平成元年(1989年)昭和天皇崩御。弔旗を掲揚、街灯を消灯するなど、粛々と営業を行った。
平成2年(1990年)今上天皇陛下、即位の礼挙行。大地真央主演版『マイ・フェア・レディ』、ジョン・ファンリー演出で初演。
平成3年(1991年)帝国劇場開場80周年!森繁久彌、文化𤏩章受章!!
平成4年(1992年)東宝創立60周年記念ミュージカル超大作『ミス・サイゴン』が翌年9月を目指して、ロングランを敢行!
平成5年(1993年)演劇部の営業収入が2月期決算で新記録を達成し、部門構成比でもトップに!!
平成6年(1994年)『細雪』が帝国劇場初登場。『屋根の上のヴァイオリン弾き』がら西田敏行”テヴィエ”で平成版として登場!
平成7年(1995年)阪神淡路大震災が発生。劇場で震災に対する義捐金を募り、『回転木馬』ではチャリティ公演を行った。
平成8年(1996年)『風と共に去りぬ』上演30周年を記念し、続編のアレクサンドラ・リプリー原作による『スカーレット』を劇化。
平成9年(1997年)『レ・ミゼラブル』上演10周年!演出に大きく手直しか加えられ、上演1000回を達成!
平成10年(1998年)『レ・ミゼラブル』、『屋根の上のヴァイオリン弾き』の各2ヶ月公演を中核とし、女性路線の作品が並んだ。
平成11年(1999年)森・東山の『花も嵐も』、山田・佐久間の『春朧』、“花組芝居”との『西鶴一代女』など話題作が並んだ。
平成12年(2000年)ウィーン発『エリザベート』と『MILLENNIUM SHOCK』が登場!帝国劇場の歴史に新たな1ページを加えた!!
平成13年(2001年)帝国劇場開場90周年!オリジナル・ミュージカル『風と共に去りぬ』を上演!!
平成14年(2002年)東宝創立70周年記念!日生劇場で初演したミュージカル『モーツァルト!』が帝国劇場で凱旋公演!
平成15年(2003年)初演以来となる大規模オーディションを行い、大幅にリニューアルされた『レ・ミゼラブル』を上演!
平成16年(2004年)ミュージカル『ミス・サイゴン』11年ぶりに復活!新潟県中越地能発生、ロビーで義捐金を募集。
平成17年(2005年)ミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイのウィーン・ミュージカル2作品を一挙上演!『レ・ミゼラブル』通算2000回上演を達成!!
平成18年(2006年)施設改修のため、帝国劇場は2ヶ月間休館。待望のミュージカル『マリー・アントワネット』世界初演!
平成19年(2007年)新たにオーティションを行った『レ・ミゼラブル』は上演20周年!“シアタークリエ”オープン!!
平成20年(2008年)『Endlles SHOCK』、初日にシリーズ通算500回を達成!『ミス・サイゴン』、上演1000回を達成!!
平成21年(2009年)『放浪記』通算2000回達成。森光子、国民栄誉賞受賞。ミュージカル「パイレート・クィーン」日本初演。
平成22年(2010年)『レベッカ』、『エリザベート』、『モーツァルト!』ウィーン発の人気ミュージカルを年内一挙上演!
平成23年(2011年)帝国劇場開場100周年!未曾有の災害が日本を襲う。『レ・ミゼラブル』ロンドンオリジナル版最終公演!!24年間、2572回。
グラビア PHOTOGRAPHS & GRAPHIC ARTS
“夢”を創り続けた帝国劇場の100年
帝国劇場というハードウェア
ひとときの夢の舞台
旧帝国劇場写真貼
ポスター&チラシに見る帝国劇場
主な作品のキャスト表 CASTING DATA
『屋根の上のヴァイオリン弾き』
『ラ・マンチャの男』
『レ・ミゼラブル』
コラム COLUMN
帝国劇場の初一念
帝国劇場の入場料金
“ミスター帝劇”山本久三郎
帝国製場3度の“株式会社”
帝国劇場と東京會館
映画・演劇・演芸に対する入場税の推移
シネラマの上映システム
アトランタの脱出と第一ジュラク号
染五郎 IN ブロードウェイ
帝劇と蜷川さん and me
森繁先生の楽屋
細部まで完全主義を極めた『レ・ミゼラブル』の小道具
お堀端に咲いた大輪の花 帝劇と山田五十鈴さん
昭和天皇崩御の日
阪神淡路大災
舞台は回る『レ・ミゼラブル』の装置
帝国劇場の神様
劇場の女神森光子さんと帝国劇場
ミュージカル超大作『ミス・サイゴン』の大道具
ミュージカルと哲学
帝国とジャニーズ
その他 OTHERS
凡例
歌舞伎俳優名跡、代数の変遷について・略語一覧表
帝国劇場に出演した主な歌舞伎俳優名跡、代数変遷一覧
タイトル案引
編集後記
主要参考文献・クレジット
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