昭和二十年慟哭の大分群像
- サブタイトル
- 編著者名
- 清原 芳治 著
- 出版者
- 大分合同新聞社
- 出版年月
- 2005年(平成17年)1月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 412p
- ISBN
- NDC(分類)
- 219.5
- 請求記号
- 219.5/Ki85
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 文献あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
出版にあたって
一月
二人の大分県出身大臣/重光外相、熱海で近衛公と会談する/梅津参謀総長、将校を前に年頭訓辞/「阿南を陸相にー」と梅津/南方から帰国途中の阿南/陸から指揮を執る豊田連合艦隊司令長官/放棄されたレイテ島決戦/陸軍観兵式と梅津参謀総長の天皇への戦況上奏/本土決戦の構想まとまる/重光外相の外交演説/対ソ関係改善に腐心する重光外相
二月
梅津参謀総長、戒厳令発動の用意/マニラ陥落、豊田連合艦隊司令長官、持久戦を命令/ヤルタ会談/重光外相、ソ連の対日断交を予想/世界情勢判断の矛盾/陸軍、省部合同会議で本土決戦完遂基本要綱陸軍案を決定/米軍、硫黄島に上陸/芽生え始めた戦争終結の動き/重臣による天機奉伺始まる/共産主義恐怖症の近衛/統制派共産主義を言いふらした殖田俊吉/陸軍大分閥は共産主義者か/陸軍を代表する経済将校池田純久
三月
重光外相、木戸と戦争終結について話し合う/重光外相、杉山陸軍大臣の説得を試みる/豊田連合艦隊司令長官、「天一号作戦」を発動/陸軍記念日の大空襲/被災地を視察する天皇/重光外相、重臣会議や枢密院で戦争終結訴える/大日本政治会が設立され、南次郎大将が総裁に就任/南、国民的政治力で戦争指導を訴える/重光外相のバッゲ工作/アメリカ政府にまで達した重光外相の和平の意図
四月
重光外相、天皇の呼び出しを受ける/謎の人物繆斌/緒方竹虎が持ち込んだ工作/決裂した最高戦争指導会議/小磯内閣、ついに瓦解/豊田連合艦隊司令長官、「大和」出撃を命じる/利用された天皇の一言/早くも米軍に捕捉される/梅津参謀総長、本土決戦内閣を求める/三条件付きで阿南が陸軍大臣に就任/「重光だけは留任させるな」と小磯前首相/秋永月三、内閣総合計画局長官に就任する/重臣たちから共産主義者と見られた秋永/日ソ中立条約の破棄/阿南陸相、本土決戦訓五カ条を布告/五項目の決戦訓/阿南陸相と梅津参謀総長の和平工作/進まない対重慶工作/豊田連合艦隊司令長官、海軍総司令長官と海上護衛長官を兼ねる/鹿屋で菊水作戦の指揮をとる豊田連合艦隊司令長官/殖田俊吉、特高に捕まる/重光、天皇に慰労される
五月
天皇、梅津参謀総長の上奏を拒否する/ドイツ降伏に衝撃を受ける指導者たち/ソ連に甘い幻想を抱く軍部/阿南陸相と豊田連合艦隊司令長官との懇談/前線部隊の実情に愕然とする阿南陸相/秋永総合計画局長官、地方総監府の設置を提案/重光、伊勢神宮に参拝/竹光、大空襲の下を逃げ惑う/麻生秘書官、米内海相を護衛して避難する/杵築中学から海兵に進んだ麻生/明治宮殿を焼失し、阿南陸相が辞表を提出/豊田連合艦隊司令長官、軍令部総長に親補される/極秘に六相懇談会を開く/梅津参謀総長、沖縄第三十二軍に激励電
六月
梅津参謀総長、満州へ飛ぶ/秋永、最高戦争指導会議で「国力の現状」を報告/阿南陸相のクレームで「判決」を付け加える/御前会議で戦争指導方針を決定/最後の議会/倒閣運動起きる/内閣の危機を救った阿南陸相/梅津参謀総長の上奏に震える天皇/豊田軍令部総長、沖縄特別根拠地隊の絶滅を上奏/阿南陸相、松代を視察/天皇、松代移転を拒否する/阿南陸相と木戸内相の密談/天皇、和平を打ち出す/和平に消極的な三人の大分県出身者/沖縄戦終結対ソ和平工作進まず
七月
天皇、対ソ和平工作の遅れにいらだつ/近衛、ソ連行きを了解する/国民義勇隊問題で揺れる/ポツダム会談始まる/ソ連、特使を拒否する/ポツダム宣言/「黙殺」する日本政府/秋永総合計画局長官の病気辞任/後任に選ばれた池田純久/南次郎大日本政治会総裁、鈴木首相や阿南陸相らと会談
八月(上)
原爆投下/公表に反対する軍部/阿南陸相と東郷外相の極秘会談/ソ連の宣戦布告/ポツダム宣言受諾の根回し/梅津参謀総長、ソ連軍撃退作戦を上奏/最高戦争指導会議/長崎に原爆投下/無条件受諾で動く宮中派/難航する閣議/阿南陸相と米内海相の激論/阿南陸相、鈴木内閣を守る/重光、木戸に呼び出される/近衛、重光を頼る/重光、木戸に聖断を説得
八月(中)
第一回目の御前会議/梅津参謀総長、軍事参議官に報告/不意打ちの御前会議に怒る三人の大分県出身者/深夜、地下の防空壕で/二度目の不意打ち/聖断下る/御前会議の後で/閣議を開く/肩を落とす梅津参謀総長/阿南陸相の訓辞/宣言受諾公表で対立/陸相布告/海外放送で宣言受諾を伝える/降伏の準備/バーンズ回答/梅津、豊田両総長、天皇に並立上奏す/「サブジェクト・ツー」/阿南陸相に詰め寄る将校たち/皇族会議/重光の後押し/孤立する阿南陸相/最高戦争指導会議の最中、梅津と豊田が天皇に呼ばれる/陸軍の暴発を懸命に抑える阿南陸相と梅津参謀総長/再び聖断へ/東郷外相に詰め寄る梅津、豊田両総長/若手将校に決起を促される阿南陸相/梅津参謀総長、クーデターに断固反対す/最後の御前会議
八月(下)
「この阿南を切れ」/陸軍首脳の申し合わせ/終戦の詔書の文案検討/大分にも届いた内務省の治安警戒指示/「一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル」/義弟との別れ盃/クーデターを告げる/ほとばしる鮮血/陸相官邸に駆けつける梅津参謀総長/玉音放送/鈴木内閣の総辞職/最後の特攻隊/荼毘に付される阿南陸相の遺体/東久邇宮内閣/重光、再び外相へ/聖旨伝達/満州国皇帝溥儀と吉岡安直中将/シベリヤ抑留/マニラへの使節団/降伏使節の人選
九月
帝国ホテルの朝/ミズーリ号へ/降伏文書調印/舞い込んだ軍政布告文/重光・マッカーサー会談/枢密院での説明/臨時議会開院式/マッカーサーの怒りを買った重光外相/東条元首相の自殺未遂/東条元首相、三浦義一に長男を託す/苦悩する政府/重光外相の辞任/大日本政治会の解散/天皇のマッカーサー訪問
十月以降
東久邇宮内閣総辞職/幣原内閣成立/豊田軍令部総長、最後の海軍大臣になりそこなう/参謀本部と軍令部の解散/臨時議会の開会と陸、海軍省の廃止/戦犯逮捕相次ぐ/日本再生への道のり
参考文献
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