雪の山道
- サブタイトル
- 「15年戦争」の記憶に生きて
- 編著者名
- 江藤 千秋 著
- 出版者
- 法政大学出版局
- 出版年月
- 2003年(平成15年)10月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- xii,304p
- ISBN
- 4588316141
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/E78
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 参考文献:p301-304
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
一九四五年頃の名古屋市(本書関連略図)
一 雪の山道と断崖の列車
神への祈り コメをもって来たら イモの切り干し数片 雪の山道 断崖のプラットフォーム
二 昭和初期の世相
1 昭和金融恐慌の年
『昭和二年日誌』 「利欲を離れて」 日当の前借り 裏白紙幣 「ぼんやりした不安」
2 国民生活の窮乏
ルンペンと乞食 兆民と湛山 貧しかった大日本帝国 死んで帰れと励まされ 「見えざる手」
3 満蒙奪取の策動
石原莞爾の予言 柳条湖で鉄道爆破 「話せば分かる」 海軍中尉三上卓 ヒトラーを嫌った父
三 軍靴の響き
白雪を蹴って 天聴ニ達セラレアリ 今からでも遅くない 神聖天皇と制限天皇 代々木原頭の刑架 芝居はやめましょう 豪胆で臆病な革命家
四 中国大陸の戦火
満州開拓移民 傀儡政権 小銃弾の飛来音 猪突猛進 戦火の拡大 千人針と慰問袋 光は影を伴う 張鼓峰の赤軍 草原の国境紛争 火炎瓶で戦車と闘う 「複雑怪奇」
五 皇紀二六〇〇年
「国体ノ精華」 宇宙統治の最高神 八紘一宇 国家神道のシステム 奉祝の式典と祝宴 建前と本音 日本の指導者 大東亜ノ新秩序 東南アジアへの触手 不仁の国と盟約をなす 未曽有の難局
六 太平洋の怒濤
1 日米間に暗雲
『戦車訓』の示達 外交辞令的な「歓迎」 原油と屑鉄 「ハイル・マツオカ!」 「ABCD包囲陣」 一一月二六日
2 旧制中学校入学
旧制愛知一中の教室 応援歌練習 連日の反復練習
3 太平洋で戦端開く
米英に宣戦布告 真珠湾とマレー沖 オーストラリア攻略
4 学園に戦時色
「お説法」 鍛錬部と国防部 学力よりも体力
七 戦時下の学園
1 学園の兵営化
三八式歩兵銃 藁人形に銃剣突撃 水を飲むな
2 勤労即教育
鎌・拳銃・シャベル 戦闘基地の造成 砲弾を作る ああ紅の血は燃ゆる 監視の視線 「生産戦士」 巨大な浪費
3 適正無視の進路選択
陸海軍志願 旧制高校入試 旧制専門学校入試
八 孤立する日本列島
1 本土の封鎖と空襲
道路も菜園に ゲルニカと南京・重慶 一九四四の夏 「血に咽ぶサイパンの島」 地獄からの使者
2 空襲と地震
高高度からの精密爆撃 爆弾の炸裂音 実験的な焼夷爆弾 震える大地と空襲
3 夜間無差別爆撃
音と火の饗宴 火災の奔流 熱田神宮は御安泰 新兵器ナパーム弾 核攻撃に匹敵 テルミット焼夷弾の火柱 機銃掃射の曳光弾 電話局の廂の下 学園にも戦火 「目には目を」
4 炎の松林を逃げる
突然、照明弾 火に包まれる松林 爆死者と焼死者 「民」の死闘のみ 三・二五空襲は無差別爆撃
九 「一億特攻」
鈴木貫太郎の新内閣 一直線に体当り機 工員の死体の山 金鯱城炎上 田園の疎開工場で 『風と共に去りぬ』
一〇 「あの戦争」の終息
1 飢餓列島に弾雨
「沖縄県民斯ク戦ヘリ」 焦土で入学式 竹槍で「武装」 暗闇に遠雷の音
2 広島と長崎
京都も原爆目標 史上初の核攻撃 アインシュタイン ピカドン 放射能による殺戮 新型爆弾 原爆グッズを売る 天王星から冥王星へ 聖母マリア像
3 戦局は最終段階
「案山子」の関東軍 三五・五パーセントの死亡率 「八月九日」の二つの発表 「死中活あるを信ず」 ”subject to”
一一 「神の国」の終焉
1 「玉音放送」の前後
大罪を謝し奉る 油蝉の声 割腹・遁走・解放感
2 「神の国」の終焉
薄汚れた市民の群れ 降伏文書調印 「神の国」の消滅
あとがき
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