「軍都」を生きる
- サブタイトル
- 霞ケ浦の生活史1919-1968
- 編著者名
- 清水 亮 著者
- 出版者
- 岩波書店
- 出版年月
- 2023年(令和5年)2月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 14,237,3p
- ISBN
- 9784000226479
- NDC(分類)
- 213.1
- 請求記号
- 213.1/Sh49
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
プロローグ この世界のもう一つの片隅で
序章 基地を抱きしめて
「魅力」という危険な問題/軍都の饒舌/戦後なお回帰する軍都/軍隊と地域をつなぐ結節点のドラマ
第1章 空に飛行機、地には下宿-戦間期の海軍航空隊は「世界の空の港」
航空隊は観光地/飛行機のスペクタクル/仮装行列とキング・コング/巨大格納庫にツェッペリン飛行船/「国際」的な「空の港」/墜落飛行士と農家の娘/開拓地買収への抵抗/農村生活の激変/軍人向け間貸し下宿/憧れは軍人花嫁
コラム① 聞き書き文字の声を聴く
第2章 盛り場は「ボイコット」、料亭で「芋掘り」
繁栄と底辺/婦女暴行からボイコット/殉職パイロット慰霊の花火大会/爆音の町の風情/水兵をヤクザがしばいて第二回ボイコット事件/在郷軍人が調停した第三回ボイコット事件/航空隊による水害救援/モテる「海軍さん」/料亭で「芋掘り」/「戦争が近づくとますますひどくなって」
コラム② さらにいくつもの芋掘り
第3章 「空都」の膨張と破裂-占領期は「学園都市」へ
「空の港」から「空都」へ/郷土の誇りは敵国の悪夢/
「時局下」でも仮装行列/町制施行は海軍記念日/農地を失い下宿・クラブへ/予科練に憧れたクラブの子/外出の楽しみ/空襲の偏った被害/「空都」から「学園都市」と開拓地へ/銭湯とマー君/御用商人と梅干
コラム③ 掩体壕で暮らした引揚げ開拓者一家
第4章 自衛隊にみた「軍都」復興の夢-空洞への誘致と高度経済成長期の埋没
警察予備誘致/「予備隊景気」への期待/空洞を満たす夢/醒めた記憶/「阿見は植民地」/新町に出てくる隊員たち/間貸し下宿の復活/広がらない基地反対運動/開拓地接収への抵抗/工場や住宅に埋もれていく基地/もはや「第一の戦後」ではない
コラム④ 予科練跡地の少年自衛官
第5章 広報にみえる旧軍の面影-科学技術・祝祭・災害派遣
保安隊と軍隊マーチ/アメリカ式装備のパレード/自衛隊も仮装行列/兵器は子どもたちに人気/水害と戦う/予科練が結ぶ自衛隊・地域婦人会・戦友会/一九六八年の二つの世界
コラム⑤ 軍都が生んだ歴史家
終章 軍事化の共演
”共存共演”/軍事化の魅惑/賛否よりもなじみ深さ/平凡は神話よりも強し/饒舌の輪のなかへ
エピローグ 記憶の器
注
略年表(一九一九-一九六八)
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