戦争と文学の交渉
- サブタイトル
- 古代から近現代へ 關西大學東西學術研究所研究叢刊;68
- 編著者名
- 増田 周子 編著
- 出版者
- 関西大学出版部
- 出版年月
- 2023年(令和5年)3月
- 大きさ(縦×横)cm
- 30×
- ページ
- vii,172p
- ISBN
- 9784873547688
- NDC(分類)
- 910
- 請求記号
- 910/Ma66
- 保管場所
- 地下書庫和図書
- 内容注記
- 参考文献あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
序
はしがき
高市皇子挽歌二題-異伝と壬申の乱の表現と- 村田右富実
はじめに
1.先行研究-異伝と壬申の乱の表現と-
2.本伝と異伝
3.本伝長歌
4.異伝長歌
5.壬申の乱の表現
6.武器をめぐる問題
むすびにかえて
昭和戦前・戦中期の言論統制と新聞小説 関肇
はじめに
1.新聞紙法と出版法をめぐる攻防
2.新聞小説における検閲
3.戦中と戦後の連続性
火野葦平「バタアン死の行進」論-バタアン戦争と捕虜- 増田周子
はじめに
1.バタアン作戦の概要と火野葦平
2.日本軍と米国軍の宣撫工作合戦とバタアン戦の貧弱さ
3.日本軍の捕虜意識と、米軍の捕虜意識の対比と米比軍の残虐行為の強調
4.捕虜とバタアン死の行進
5.本間中将の死刑
終わりに
二つの大戦をめぐる反戦詩人たち-オウェンとシットウェル再読- 高橋美帆
はじめに
1.戦争と詩
2.戦争の悲哀-‘Strange Meeting‘
3.シットウェルの反戦詩
むすびにかえて-世界に発信された原爆詩
石川達三「生きている兵隊」の中国語訳に関する通時的考察 鄒双双
はじめに
1.戦時の中国語訳の誕生と発行
2.戦時の中国語訳の影響と訳者の主体性の発揮
3.歴史の記憶としての平和時代の中国語訳
おわりに
天平四年の節度使-戦争に赴く者への壮行歌と戦争に赴く当事者の漢詩を手がかりに- 小田芳寿
はじめに
1.高橋虫麻呂の節度使壮行歌
2.天皇の節度使壮行歌
3.節度使として任務地に赴く当事者の漢詩
おわりに
吉屋信子『女の教室』論-『未亡人』との接続をめぐって- 木下響子
はじめに
1.『女の教室』と『未亡人』の接続
2.女性の自立と抑圧
3.女性の共同体
おわりに
山崎豊子『大地の子』の構想に関する考察-「製鉄所建設」シーンの作り方をめぐって- 唐楚輝
はじめに
1.中国上層部の政争
2.父子の再会
3.翻弄された主人公
4.中国大陸で発表されない理由
おわりに
川端康成「生きてゐる方に」論-占領期に描かれた結婚の種々相- 辻秀平
はじめに
1.江ノ島へ向かう「私」と千代子
2.「江ノ島」のコンテクスト
3.掲載誌『旬刊ニュース』「日米書下し恋愛小説傑作集」の性質
4.記憶への囚われ
結びに代えて
筒井康隆「ベトナム観光公社」論-戦争の当事者と傍観者の表裏- 松山哲士
はじめに
1.大衆の動向と「おれ」との対比関係
2.「装甲遊覧車」という空間と傍観者同士の対立
3.中年の紳士と2人の若者の思想的背景
4.当事者としての戦場の恐怖と「おれ」の戦争参加
おわりに
長谷川四郎「ガラ・ブルセンツォワ」論-亡命ロシア人の「内戦」とその終結- 江迅
はじめに
1.ガラ・ブルセンツォワ一家
2.フィクションが語る真実
3.<父親の不在>と祖国
終わりに
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