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平和憲法をつくった男鈴木義男

サブタイトル
筑摩選書;0245
編著者名
仁昌寺 正一 著
出版者
筑摩書房
出版年月
2023年(令和5年)1月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
350p
ISBN
9784480017659
NDC(分類)
289
請求記号
289/Su96
保管場所
閉架一般
内容注記
参考文献:p328-332 鈴木義男著作一覧:p333-345 鈴木義男略年譜:p346-348
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに
鈴木義男はなにをした人?/鈴木の生き方と思想を通して見えてくるもの
第一章 キリスト教的環境の中で-誕生から東北学院卒業まで
1 誕生から小学校卒業まで
誕生と小学生の頃/東北学院入学の動機となった父の布教活動/父の臨終
2 東北学院普通科(中等部)での五年間
シュネーダー院長の薫陶/東北学院労働会での体験/仙台市内中学校弁論大会で優勝/『中学世界』の懸賞論文でも一等賞/卒業にあたって-キリスト教への思いと将来の職業のこと
エピソード1 「ギダン」と呼ばれる
 
第二章 大正デモクラシーとの出会い-二高入学から東京帝大助手任期終了まで
1 二高(旧制二高)で学ぶ
成績優秀な苦学生/弁論部ではリーダー的存在/視野の拡大と大正デモクラシーへの関心/「忠愛之友倶楽部」でも活動
2 東京帝国大学で学ぶ
学者を目指して/吉野作造に師事-民主主義の受容、そして学者の道へ
3 学者としてのスタート
助手時代の始まり/ワイマール憲法への強い関心/「人類の社会的解放の第一声」としてのワイマール憲法/大正デモクラシーからの強い影響/東北帝国大学法文学部教授に内定
エピソード2 結婚、そして二人の娘の誕生
 
第三章 欧米留学とその「成果」-留学から東北帝国大学辞職まで
1 留学の目的と行程
留学時の国際情勢/留学の目的・期間/留学の行程
2 留学先で学んだこと
ドイツとフランスから送られた論稿/ヨーロッパ諸国の戦禍を目の当たりにして/法律哲学と労働大学への強い関心/国際法・国際連盟への関心/アメリカで語られた鈴木の平和思想
3 東北帝国大学法文学部教授に就任
学内外で活躍する「花形教授」として/「人格的生存権」論/軍事教育政策への批判
4 無念の辞職
「赤化教授」追放の中で強められた辞職への圧力/「不本意な出版事件」/東北帝国大学評議会での辞職決議/三人の恩師を訪ねて-弁護士への転身
 
第四章 弁護士として-無名弁護士から人権派弁護士への飛躍
1 弁護士生活の始まり
法律事務所開設と今村力三郎への師事/社会情勢に伴う弁護活動の変化
2 弁護士時代・第一期(一九三〇~一九三三)
「共産党シンパ事件」の弁護とその影響/社会的関心を集めた河上肇の弁護/「京大事件」への想い
3 弁護士時代・第二期(一九三四~一九三七)
帝人事件の弁護/志賀暁子堕胎事件の弁護/当時の鈴木に対する世間の評価/人権擁護および司法改革に関する提案
4 弁護士時代・第三期(一九三八~一九四五)
「労農派教授グループ」の弁護/一三万字にも及んだ有澤廣巳の「弁護要旨」/修養同友会事件の弁護/キリスト教牧師の弁護
5 人権擁護の姿勢を貫く
エピソード3 法廷の外でも貫かれた「人間尊重の精神」
エピソード4 白河への家族の疎開
 
第五章 新憲法制定・司法制度整備-政治家への転身から法務総裁辞任まで
1 政治家への転身
GHQの非軍事化・民主化政策へのカルチャー・ショック/日本社会党結成に向けての動き
2 新憲法制定への大きな貢献
「制憲議会」の本会議での発言/帝国憲法改正案委員小委員会(芦田小委員会)
3 新憲法ができるまで
九条への平和条項の挿入/二五条一項の生存権規定の挿入/一七条(国家賠償請求権)と四〇条(刑事補償請求権)の挿入/六条二項(最高裁判所長官の任命規定)の挿入/新憲法の公布・施行と鈴木の決意
4 「国民生活の教科書」としての新憲法
『新憲法読本』にみる鈴木のメッセージ/鈴木の考える新憲法の特徴/日本国憲法は日本国民の「誓い」である/「人類文化の理想」としての平和の実現
5 国民の権利を守るために
三権分立の確立と維持/基本的人権の保障
6 司法制度整備・改革への尽力
司法大臣・法務総裁への就任/GHQと日本政府のパイプ役として/最高裁判所長官の選出へ向けて/人権擁護局の設置
7 「昭電疑獄事件」への対応-指揮権を発動せず
エピソード5 司法大臣就任時の家庭の様子
エピソード6 A・オプラーとの家族ぐるみの付き合い
 
第六章 左右対立の社会党の中で-中央執行委員辞任から衆院選挙落選まで
1 社会党中央執行委員の辞任
参院選における社会党の大敗と中央執行委員の辞任/左派の台頭と福島県知事選立候補への誘い
2 民主社会主義の啓蒙・普及
民主社会主義の啓蒙と普及を目指して/民主社会主義連盟の結成と右派社会党中央執行委員への就任
3 平和憲法の擁護
鈴木の再軍備批判の要点/「芦田・清瀬理論」批判/鳩山内閣による憲法調査会設置への批判
4 初めての落選
エピソード7 中国訪問と愛娘への思い
 
第七章 晩年-新たな目標へ
1 再び学者・教育者へ-青山学院大学教授への就任
2 政治家への復帰-民主社会党結成への参加
3 大逆事件の再審請求
4 東北学院理事長として
5 昇天-キリスト教に導かれて
結びにかえて
あとがき
参考文献
鈴木義男著作一覧
鈴木義男略年譜
図版出典・所蔵一覧

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