食糧危機の時代を生きて
はしがき
戦後日本寸描
戦後農政現場からの証言
関東・東山地域
「米検」食糧確保に奮闘(千葉県横芝光町・鵜之澤正夫)
食管・自転車と駆ける(千葉県佐倉市・山岡正良)
東京に食糧を送った近県の供出事情(茨城県牛久市・稲葉弘平)
学徒動員そして食糧検査官へ(栃木県下野市・小室正)
終戦直後の食糧危機の実情(栃木県岩舟町・永島秀男)
食糧統計基礎づくり―「単位区」の作成(群馬県前橋市・代田淳一)
供出米の全量確保に向けた取り組み(埼玉県さいたま市・松川正登)
夢中で過ごした戦中・戦後の時代(埼玉県吉川市・森田叡)
昭和二五年頃の食糧事務所の出先の仕事(神奈川県伊勢原市・宇佐美晃一)
統計組織と二人三脚のわが人生(神奈川県横浜市・世安一人)
食糧検査現場の経験から(長野県松本市・塩原晃夫)
私の〝作報〟生活(長野県飯綱町・滝沢昌一)
台風被害から政府米を守る(山梨県甲斐市・上野一博)
敗戦後の生活と食糧検査業務(静岡県静岡市・増田恭司)
北海道・東北地域
終戦直後の特ダネ的コメ騒動など(北海道札幌市・木澤清)
青森における馬鈴薯検査の雑感(青森県青森市・高杉勝美)
激動の三時代を顧みて(岩手県紫波町・齊藤政右エ門)
月給四十五圓・食糧検査技手ヲ命ス(宮城県仙台市・保原総一郎)
戦後の東北ヤミ米事情(秋田県大仙市・黒澤茂)
資材調整から農業統計へ(秋田県大仙市・石川茂)
蚕糸試験場の今昔物語(山形県新庄市・佐藤喜美雄)
食糧確保の強権発動(福島県須賀川市・水野正男)
苦労した現地・農家調査(福島県福島市・平田保)
北陸・東海・近畿地域
米の昔と今―食糧確保に奔走した日々―(富山県富山市・吉森明芳)
農村を変えた農地改革に携わって(石川県金沢市・橋場一之)
人造米の失敗、コシヒカリの誕生(福井県福井市・安澤寿)
統計組織の変遷と私(福井県坂井市・小林正男)
空襲警報の下での検査業務(岐阜県八百津町・安藤欦)
悪代官のような米集荷業務(滋賀県高島市・垣貫敏之)
国民食糧確保―統計組織に生きて―(京都府京都市・中井康雄)
授農学徒から米検査官へ(兵庫県三田市・乾丈一)
昭和二〇年代・食糧組織と業務の変遷(奈良県生駒市・奥田喜教)
中国・四国地域
〝米の検査員さん〟物語(岡山県倉敷市・板野昇)
中国山地で農家との信頼を確立(広島県広島市・松原卓男)
山陰の農政現場からの報告(鳥取県鳥取市・前田豊)
敗戦と凶作―食糧不足から過剰へ―(山口県山口市・江崎俊之)
本州西端から見た戦後農政(山口県山口市・末永宜由)
農林統計組織の創設六〇余年を想う(香川県高松市・乃村正男)
愛媛・食糧難のころ(愛媛県・共同執筆)
戦後の食糧管理業務に携わって(高知県南国市・岩貞昭三)
九州地域
国賊を征伐せよ(福岡県福岡市・香山正久)
統計・真の〝値〟を追い求めて(佐賀県神埼市・中野義則)
苦難の時代=輝いた時代(長崎県長崎市・濱本政人)
火の国の農産物検査事情(熊本県津奈木町・柳迫吉雄)
〝作報〟時代の思い出(熊本県熊本市・柴田貞美)
食糧確保に心血を注いで幾星霜(宮崎県延岡市・吉田學)
甘藷も焼酎も―お国振りの検査生活―(鹿児島県鹿児島市・平野薄)
農家との信頼関係の上に(鹿児島県指宿市・高野清納)
資料 戦後食糧行政のあらまし
食糧行政史年表
編集後記