戦後日本の食料・農業・農村 第1巻
Ⅰ 総説
第1節 「第二次世界大戦」期の歴史的位置と現代的意義
第2節 農業生産と農業技術-準戦時期から敗戦まで―
第3節 戦時体制下の諸制度と組織―その実態と変化-
第4節 戦時下の国民生活
第5節 「円ブロック圏」の諸問題
第6節 むすびにかえて
Ⅱ 農業生産と農家経済
第1章 農業技術・農業生産・農家経済
第1節 はじめに
第2節 農業技術の概要
第3節 農業生産の概要
第4節 農家経済と農民層分析
第5節 まとめ
第2章 農業生産諸要素の動向
第1節 農地
第2節 労働力
第3節 農業資材
Ⅲ 制度・組織およびその実態
第1章 戦時体制と増産政策
第1節 はじめに
第2節 戦時増産政策の展開
第3節 増産対象作物と増産根拠の変遷
第4節 耕種法改善による増産対策
第5節 増産運動と農村現場との矛盾
第6節 まとめ
第2章 農地問題と農地政策
第1節 はじめに
第2節 小作料統制令
第3節 臨時農地等管理令・臨時農地価格統制令
第4節 農地作付統制
第5節 農地交換分合
第3章 戦時食糧問題と農産物配給統制
第1節 はじめに
第2節 統制への序曲:日中戦争の開始と東亜農林会
第3節 食糧需給構造の変化と米パニック
第4節 集荷機構の生産者団体への一元化
第5節 食糧管理法の制定
第6節 食糧国家管理の始動
第7節 青果物配給統制の進展
第8節 食糧供出体制の強化
第9節 戦争末期の食糧事情
第10節 おわりに
第4章 労務動員と農業労働対策
第1節 労務動員政策の展開
第2節 労務動員計画の展開
第5章 農業団体の組織と事業
第1節 はじめに
第2節 日中戦争期の農業団体
第3節 太平洋戦争期の農業団体-1942~45年
第4節 農業団体の組織と経営
第5節 おわりに 農家経済と農業団体-戦後農協への遺産
第6章 農工調整問題と国土計画
第1節 はじめに
第2節 生産力拡充と国土計画
第3節 国土計画的政策の個別展開
第4節 農工調整問題と農工両全方策
第5節 おわりに 農工調整の限界
Ⅳ 地域と生活
第1章 戦時統制政策と農村社会
第1節 はじめに
第2節 自治村落と行政-前史-
第3節 労働力不足対策と部落
第4節 統制と農村団体
第5節 おわりに
第2章 戦時下の農村生活をめぐる動向
第1節 はじめに
第2節 戦時下の食生活の変容
第3節 生活共同化の提唱
第4節 保健・衛生問題への取組み
第5節 おわりに
第3章 都市生活者の食生活・食糧問題
第1節 はじめに
第2節 消費節約運動の展開と配給の開始
第3節 深刻化する食糧不足
第4節 食糧不足への対応
第5節 学童疎開(学童集団疎開)での食生活
第6節 おわりに
Ⅴ 円ブロック圏の農業食糧問題
第1章 円ブロックにおける食糧自給構想の展開
第1節 はじめに
第2節 円ブロックにおける食糧自給構想の概観
第3節 日中戦争開始後の食糧増産政策
第4節 朝鮮の旱魃と食糧増産政策の強化
第5節 アジア太平洋戦争期における食糧需給政策
第2章 植民地の農業・食糧問題
第1節 はじめに―台湾・朝鮮経済の地位-
第2節 日本の食糧需給と植民地-前史-
第3節 戦時期植民地における食糧増産政策の展開
第4節 戦時期における農業生産力の衰退過程
第5節 戦時期における農村の組織化過程
第6節 おわりに
第3章 日満食糧需給体制と満洲農民移民
第1節 はじめに
第2節 国策化の前と後
第3節 日中戦争の開始と満洲農業移民:移民から柘植一元化へ
第4節 満洲農業移民の全貌
第5節 分村移民の実態
第6節 「ブロック内食糧自給態勢」と柘植増産一元化
第7節 太平洋戦争期の満洲農業移民
第8節 おわりに
Ⅵ 戦時体制下の農政論争-相剋化する農政ビジョン―
第1節 はじめに
第2節 錯綜する立脚点
第3節 農業構造政策におけるインダストリアリズムとペザンティズム
第4節 農村工業論と農業経営適正規模論
第5節 食糧増産に向けての土地制度改革論
第6節 戦争拡大下のインダストリアリズムとペザンティズム
第7節 おわりに
索引