図書センゴ ニホン ノ イリョウ ホケン セイド カイカク000069436

戦後日本の医療保険制度改革

サブタイトル1~10
改革論議の記録・継承・消失
編著者名
三谷 宗一郎 著
出版者
有斐閣
出版年月
2022年(令和4年)12月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
vi,272p
ISBN
9784641149427
NDC(分類)
364.4
請求記号
364.4/Mi58
保管場所
閉架一般
内容注記
並列タイトル:Policy making through organizational learning : the case of health insurance policy in Japan 引用・参考文献:p245-266
和書
目次

序章 問題の所在
1 本書の目的
(1) 政策過程における官僚の役割
(2) 医療保険制度改革をめぐる素朴な疑問
(3) 本書の目的
2 本書の構成
 
第1章 分析枠組み
1 行政学・公共政策学の知見とその限界
(1) 公共政策を改善する知識の重要性
(2) 政策知識の創造
(3) 政策知識の共有・継承
2 組織論の知見の検討
(1) 新たな知識の創造
(2) 知識の保持・継承
3 改革論議の記録・継承・消失
(1) 本書の分析枠組み
(2) 仮説と検証方法
 
第2章 1950年代における医療保険制度の再建
1 終戦後の改革論議
(1) 制度の再建
(2) 新たな社会保障制度の構想と挫折
2 七人委員会における改革論議
(1) 七人委員会の設置
(2) 改革案の収集と検討
(3) 報告書の作成
3 国民皆保険体制の成立
(1) 1957年の健康保険法改正
(2) 診療報酬をめぐる改革論議
(3) 国民皆保険の達成
(4) 保険医総辞退への備え
小括
 
第3章 1960年代における厚生省内部の改革論議
1 社会保険研究会における論点整理
(1) 社会保険研究会の設置
(2) 直面する政策課題の整理
(3) 給付改善の実現
2 医療保障総合審議室における改革案の構想
(1) 医療保障総合審議室の設置
(2) 改革案の構想
(3) 報告書の作成
(4) 制限診療に撤廃
3 医療費基本問題研究員の挫折
(1) 医療費基本問題研究員の設置
(2) 研究班の迷走
(3) 報告書の作成
4 牛丸委員会における改革論議の練磨
(1) 牛丸委員会の設置
(2) 改革案の具体化
(3) 報告書の作成
小括
 
第4章 1970年代以降の医療費適正化政策の実現
1 改革論議の継承
(1) 主要アクターとの改革論議
(2) 改革案の練磨と選定
(3) 保険財政赤字の深刻化
2 老人保健制度の創設
(1) 老人医療費無料化の廃止をめぐる議論
(2) 全省をあげた改革論議
(3) 老人保健法の成立
3 健康保険法大改正の実現
(1) 行財政改革の機運の高まり
(2) 医療費適正化政策の立案
(3) 健康保険法改正案の成立
小括
 
第5章 1980年代以降の新たな改革案の探索と消失
1 新たな改革案の探索
(1) 高齢者対策の構想
(2) 医療費適正化政策の見直し
(3) 若手官僚による改革論議
2 医療保険制度改革の進展
(1) 1988年の国民健康保険法改正
(2) 1994年の健康保険法改正
3 入院事前審査制度をめぐる改革論議の消失
(1) 戦前の医療保険制度
(2) 戦後の再導入をめぐる議論
(3) 入院事前審査制度の規定削除
小括
 
終章 結論と含意
1 分析結果と考察
2 本書の意義と課題
3 分析結果から導出される含意
 
あとがき
引用・参考文献
事項索引
人名索引
 
図表一覧
図序-1 戦後医療保険制度改革の展開
図1-1 分析枠組み
図2-1 当時の公的医療保険制度の概観
表1-1 入手した非公表の内部文書の一覧
表1-2 インタビュー・座談会の一覧
表2-1 七人委員会で取り上げられた論点と改革案
表2-2 保険医総辞退への具体的な対応策
表3-1 社会保険研究会の組織体制と検討テーマ
表3-2 社会保険研究会で作成された論点ペーパー
表3-3 医療担当者の自主性を尊重するための改善策
表3-4 医療保険制度改革要綱試案