図書ゲンゴ000069396

言語

サブタイトル1~10
ことばの研究序説
編著者名
エドワード サピア 著/木坂 千秋 譯
出版者
刀江書院
出版年月
1943年(昭和18年)5月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
18,332p
ISBN
NDC(分類)
801
請求記号
801/Sa68
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
原タイトル:Language : an introduction to the study of speech 著者小伝:p299-303 著者の著作目録:p303-306
和書
目次

序文 (新村出)
原著者の序
譯者のことば
第一章 序論-言語の定義
言語は生物學的に遺傳した機能ではなく、文化的機能である。
言語起源についての間投詞說、擬音說の無償値なこと。
言語の定義。
ことばの心理・生理的基底。
概念と言語。
思惟は言語なしで可能であるか。
言語過程の省略と移行。
言語の普遍性と多性。
 
第二章 ことばの要素
音聲は正しくはことばの要素ではない。
語と語の意義を有する部分(語幹要素、文法要素)。
語の型。
語は形態の單位で機能の單位ではない。
語は心理上眞に實在する。
文。
ことばの認識的、意志的、感情的諸相。
語の感情調。
 
第三章 言語の音聲
可能な音聲の尨大な數。
調音器官と語音發出におけるその役割。
肺、聲帶、鼻、口とその部分。
母音の調音法。
子音は どんなに、何處で調音されるか。
一言語の發音習慣。
音聲の「價値」。
音韻的形象。
 
第四章 言語に於ける形態・文法的手順
文法的機能と異る形態的手順。
二つの觀點の交錯。
文法的手順の主要な六型。
一方法としての語順。
語幹要素の合成法。
接辭法-接頭辭と接尾辭、挿入節。
内部母音變換、子音變換。
强勢や調子の機能的變異。
 
第五章 言語に於ける形態・文法的概念
範例としての英文の分析。
それで例證される概念型。
類似概念の一致しない表現。
他の言語では同じ文が概念の選擇や群別の上で著しく異つて表現されること。
本質的概念と非本質的概念。
本質的關係概念ともつと具體的な二次的概念との混淆。
形態のための形態。
言語概念の分類-基本的または具體的、派生的、具體的關係的、純粹關係的。
かやうな概念型の相互に混入する傾向。
種々の文法體系に表現された範疇。
文に於ける關係原理としての語順と强勢。
照應。
品詞-絶對的な分類は不可能-名詞と動詞。
 
第六章 言語構造の型
言語の分類の可能性。
難關。
有形態の言語と無形態の言語とに分ける分類は正しくない。
使用される形態的手順による分類法は實用的でない。
総合の程度による分類法。
「屈折的」と「膠着的」。
言語の手法としての融合と象徴 膠着。
「屈折的」とは不明瞭な名稱。
提案される三重の分類法-いかなる型の概念が表現されるか、主要な手法は何か、統合の程度はどうか。
根本的な四つの概念型。
表にした例。
提案した概念的分類法の妥當性の歷史的吟味。
 
第七章 歷史的所產としての言語・漂流
言語の變異性。
個人的變異と方言的變異。
時間的變異、卽ち漂流。
いかにして方言は起るか。
言語の語族。
言語的漂流の方向または「傾き」-英語の一文に例證される諸傾向。
漂流の方向を示す慣用上の躊躇。
英語の等化の傾向。
格要素の弱化。
文中の固定位置への傾向。
不轉尾語へ向ふ漂流。
 
第八章 歷史的所產としての言語・音韻法則
親族語に於ける漂流の並行。
英語と獨逸語との或る母音と子音の歷史によって例證される音韻法則。
音韻法則の規則性。
音韻的形象の破壊を見ない音聲の變移。
音韻的漂流の性質の說明の困難。
英語と獨逸語の母音變換。
音韻變換化に及ぼす形態的影響。
音韻法則によつて生じた不規則を相殺する類推的等化。
音韻變化による新しい形態的特色。
 
第九章 言語の相互影響
文化の接觸による言語の影響。
語の借用。
借用に對する抵抗。
借用語の音聲の修正。
隣接言語の音聲の相互影響。
形態法の借用。
系譜關係の痕跡としての形態的類似。
 
第十章 言語と人種と文化
言語、人種、文化上の群別を一致すると考へる素朴な傾向。
人種と言語は對應するに及ばない。
文化の境界と言語の境界は同一でない。
言語學的劈開と言語と文化の劈開との符合は本質的な心理學的原因によるのではなく、歷史的原因に よる。
言語はどれほど深い意味でも文化を「反映」しない。
 
第十一章 言語と文學
文學の材料卽ち媒材としての言語。
文學は普遍的な言語の平面に展開するか、または特異な言語の狀態と不可離であらう。
共同の術としての言語。
どの言語にも必然的な審美的强味と制限。
言語に固有な特色によって規定される文體。
言語の音聲的力學によって規定される作詩法。
著者小傳
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