浅間のけむり
まえがき
本にするにあたって
I 内気な少年から変身
恥ずかしくて人にいえなかったこと
あてられても本を読まない子
「唱歌」を歌わない子
女の子と手をつながない子
作文が苦手な子
虚弱体質だったのが…
小諸商業での変身
思いがけない展開
千曲川でおぼれた仲
エッ、私が応援団長?
小諸商業でえたもの
浅間のけむりと私
世界恐慌と十五年戦争の少年期
夜逃げや自殺が続出
「アカになったら大変」
「肉弾三勇士ごっこ」に熱中
急テンポの軍国調
どうしたら理想社会ができるか?
東京商大予科受験へ
II 育った「家」と家族
先祖と祖父のこと
先祖は村上義清の家臣
西南戦争で負傷した祖父
豊太閤で発奮した父の生涯
十五歳で小僧に
小諸で洋服屋を開業
「御大典」で急成長
「不在地主」への道も
新店舗新築で全盛期に
戦時経済統制で逮捕される
戦後は高利貸し資本化も
胃がんから肺がんへ
米のなかの籾のような人
逆に資本に使われる
母と私たち三兄弟
花が好きだった母
長兄と家族制度の矛盾
次兄と一橋の伝統
三男坊は猫のシッポか?
III 学問と戦争のはざまで
つかのまの自治と自由
入学後にからだの変調
自由の伝統と軍国主義化
自己流の「理想社会への道」
軍隊の偽善性に気づく
「生きて帰ってくれ」の意味は?
カゼ気味で入隊して
純真な若者にドロボーを教える
軍隊の偽善性の根源
画一的な規格品づくり
条件反射の作用の利用
必然的な体罰の横行
たてまえと本音の分離
軍隊を支えた優秀な下士官
兵士の供給源-戦前の農村
「学徒出陣」の位置づけ
陸軍経理学校で迎えた敗戦
軍隊は運隊
なんと酒づくりが仕事
八・一五前後
『資本論』にかじりつく
IV 戦後の遅い青春
学園民主化の運動へ
上京して復学
戦後初の学長選挙
入党へのためらいと決心
商売にも手をだしてみたが…
「アカハタ」との出合い
中央労働学院でも聴講
二・一スト禁止で入党を決意
学園のあばれん坊
傭人組合を結成
伴侶との出会い
ひろがる民研の活動
三多摩労働大学を開講
東京配炭局で労働組合運動
寄り合い所帯だった職場
労組大会での初発言から
アジの尾頭つきの結婚式
共産党三十五名当選と職場
反動化のなかでの失業と再就職
炭鉱統一委員会の体験
五〇年問題で途方にくれる
徹夜でビラつくり
破防法反対ストと炭労大会
むちゃなトラックからのビラ配り
「日本労働者」編集部へ
V 「赤旗」記者になって
労働部の記者として
文章を書くコツを発見
日経連を取材して
長男の誕生
六全協後の編集局で
全協にいたるまで
自由主義、分散主義の気風
第七回党大会へ向けて
第七回党大会後の新しい前進
党勢拡大へふみだす
六〇年安保闘争と三池闘争
第八回党大会後の機関紙活動
「機関紙中心の党活動」へ
関西記者団で新しい経験
四・一七問題から真剣に学習
ソ連、中国のどちらとも論争
岡編集局長の指導法
政経部長で新分野も担当
日曜版編集長の日々
「硬派」からいきなり「軟派」へ
笑い声がたえない編集会議へ
企画を活発にする方法は?
「釣りキチ編集長」の異名
クイズの解答ハガキは宝の山
選挙と紙面の魅力の両立は?
青天のへきれき-赤旗編集局長
川上、王、長を引き抜いたあとに
一面にのせた「広島優勝」の波紋
初の記者総会での報告
新手の反共攻撃に抗して
「ほめることもやってはどうか」
VI 七〇年代選挙宣伝戦の渦中で
天下分け目の七〇年京都府知事選
創価学会と私
タクシー運転手さんの話から
官僚知事+公明党副知事=ごめん
反共デマ宣伝にはすべて反撃
[付記]「知事はやっぱり蜷川さん」の由来
「自由社会」キャンペーンの登場
名古屋市長選の逆転勝利
「自民かくし」の奇妙な作戦
シミン党でなくジミン党
違法の反共ビラとのたたかい
自民党に勝った大阪参院補選
前哨戦の堺府議補選
「自由社会守れ」への反撃
私流のビラつくり法
上方漫才ビラができるまで
「角が歩けば物価が上がる」
大阪駅前を埋めた熱気
沖縄戦を争点にした那覇市議選
往きの機中で考える
沖縄で初の「赤旗」号外
トクホン品切れからも知る
前夜、公明党の反共ビラ
人民党全員当選で倍加
反共宣伝は“飛んで火に入る夏の虫”
受け身でなく攻勢に
暗黒政治への道断つ
七四年京都府知事選の勝利
三・五党連合対一・五党連合
つかえていた後継者問題
自・公・民支持層からも蜷川票
社会党裏切りと七八年京都府知事選
大平新戦術対「現代の京町衆」
「三極対決」から「二極対決」へ
「守り」から「攻め」の選挙へ
自民党の「ウルトラC」作戦
前夜、勝共連合の反共ビラ
「共産党と無党派の共同」の先駆
七〇年代後半の反共作戦とのたたかい
新手の反共宣伝の登場
国政選挙での二回の後退
もり返した七九年いっせい地方選
七九年総選挙での躍進
[付記]
[余談]「偉大なる職人」という評
VII 脳こうそく後の新入生
突然、脳こうそくで倒れて
妻に支えられてリハビリ
効果あった転地療養
思いがけない社会復帰への道
「体験記」執筆がきっかけで
日曜版のコラムが本業に
「新人生」という実感
ころんでもただは起きない
幸運が重なった人生