龍舌蘭の花
- サブタイトル
- 明治・大正・昭和を生きて
- 編著者名
- 谷川 巌 著
- 出版者
- 学習の友社
- 出版年月
- 1986年(昭和61年)3月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 431p,図版 [8] p
- ISBN
- NDC(分類)
- 289
- 請求記号
- 289/Ta88/1
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
はしがき
第一部
1 幼年時代
父の「日記」
父の生いたち
「船場」のこぼんちゃん
弁天座といずもやのまむし
「君が代の」と「立川文庫」
惜しみない母の慈愛
零落の日々の中で
両親の上京と母の死
大阪の繁栄と時代の激動
ロシアの革命と米騒動
2 高津中学時代
自由と創造
「自立と人間の尊厳」
「済世救民の志」
三沢校長との後日物語
多彩な同窓生
3 旧制大阪高校時代――ヒューマニズムに魅せられて
ひらかれた未知の世界
忘れがたい青春群像
ラグビー登山
桜島大根かついで大阪駅頭の乱舞
心ブラ
恩師とその思い出
本庄実先生と長尾正良君
岡野先生と若き日の岩田義道
4 大阪商人としての父
関東大震災と谷川商店の再建
大阪商人としての父
5 科学的社会主義への道
昭和初頭の東大
「象牙の塔」にうちよせる時代の波
「神のこえ」とクロポトキンの「訴え」
忘れえぬ松本広治君との共同生活
「大高読書会」のこと
吉野作造博士に会わざるの記
平野助教授の留学問題と古在総長
地獄の門
父への手紙と父の返信
感動した岩田さんの演説
6 学外運動にふれて
「労農党」書記長のころ
「対支非干渉同盟」で
「弁士中止」「解散」「創検」!
暗闇の空から一枚のビラが
「ブタ箱」で迎えた卒業式
7 『無産者』とともに
『無産者新聞』をまもった人びと
妨害と追及に抗して
「渡政」の死に怒りをこめて
「山宣」刺殺前後のこと
『無産者政治必携』について
「無産者新聞同窓会」のこと
8 はじめての未決囚生活
入党、まもなく逮捕
身近に感じた吉田松陰
「この不忠者、国賊奴!」
9 「三・一五・四・一六」統一公判闘争
「モベヒ」の会とその任務
『無新』グループの陳述
10 反戦・反帝国際連帯闘争の真只中で
「満州事変」前後の情勢
「日本反帝同盟」の誕生と活動
「アムステルダム世界反戦大会」
ついに地下活動にもぐる
「共産党」の不屈のたたかい
幻の「汎太平洋民族代表者会議」
「上海反戦会議」支持闘争
あれが小林多喜二だったのか!
瞼にうかぶ白いハンカチ――野呂さんとの出会い
11 骨に刻まれた野獣の拷問
スパイの手引きで逮捕
天上から逆吊りにされて
赤痢患者の両脚に鉄の鎖
「ブタ箱」こぼればなし
ある老盗のはなし
12 挫折と苦難の六年
勇気ふるってありのままを
おそいかかる挫折感
骨肉の至情にうちのめされて
下獄(服役)の前後
河上先生の『獄中日記』
骨にしみた獄中無言の叱咤
「昼夜独居」での作業
親鸞に魅せられて印刷工場あれこれ
己事究明への遍歴
俳句と日召氏との接触
「蜻蛉生れ三十二年の迷いあり」――村上多喜雄のこと
Y氏のこと
13 情勢はどのように変わっていたか
「人民戦線運動」の不発
戦争拡大と荒れ狂った弾圧
つるべ落としの戦時体制の確立
「天皇制ファシズム」の「死の哲学」
父の再婚とわが家の変化
かいま見た「右翼」の動き
心奥に思いを秘めて
14 白隠塔下、玄峰老師に侍して
名刹「龍沢禅寺」
作務と托鉢
一山の人びと
太平洋戦争の開始と逃避行
犬山の窯元に侍して
玄峰老師の薫陶
15 ファシズムは蟻一匹も逃がさなかった
「政治犯は第一線へ」
事態急展開の謎
下山、そして南ボルネオへ
16 私はこうして生きて還った
ボルネオ句日記
密林の難作業
初めての敵機襲来
南十字星下の婚約
私はこうして生きて還った
17 結婚前後のこと
「不思議の御縁」の唯一の証言
保井の両親と糸の生いたち
「子を知るに親に如かず」――待ちこがれた父の思い
焼き尽くされた父の城郭――三月一〇日の大空襲
父の廃業と兄の苦労
18 鷺宮仮寓の一年余
日本帝国主義の敗北
波乱の島田退社とボルネオ残留者の悲報
七〇歳父の執念
第二部
19 新しい出発をめざして
日本皮革労働組合と私
鷺宮から高井戸へ――和田さんとの交情
動き始めた新しい芽吹き
初心にたちかえって
最後まで疼いた「転向」問題
20 草創期の「私鉄総連」
津脇喜代男さんと私
「私鉄総連」結成の初心と原点
草創期の思い出
第一回「中央労働学校」のこと
再入党と「共産党第六回大会」
糸とその母の入党
21 戦後第一の反動期のなかで
その背後と労働運動
「私鉄民同」の結成と左右論争の焦点
忘れ難き「別府大会」のこと
頑強な抵抗をささえた力――「関東五社共闘」
「自主性擁護同盟」と津脇さん私鉄と「レッドパージ」
三つの「座右の銘」
22 千駄ヶ谷時代
保井の母の前後
父の別居と晩年――大往生
23 六〇年安保闘争への道
多彩なたたかいの一〇年
「両条約廃棄」の闘争方針を確立
占領軍の不安と焦慮の記録
「一年を三日で暮らすよい男」
赤旗とムシロ旗の団結――「内灘闘争」
「新しい型の協約闘争」から学ぶ
24 この目で見た中国・朝鮮
「私鉄中国視察団」の秘書として
「板門店軍事境界線で」で
「これが社会主義だ!」
「文化大革命」のあらしにたえて
25 「松川事件」をめぐって
26 「安保闘争」と私鉄・バス労働者
「五五年体制」の確立
「勤評反対」と「警職法改悪反対」闘争
はじめ安保は「重かった」
たたかいの質的発展のために
「長期安定賃金協定」への怒り
抗議デモに包まれた国会、「米大使館」
「安保闘争」の教訓と「総評」指導の限界
「共産党」の綱領確立と私
27 玄峰老師の御逝去
28 妹尾先生求道の七〇年
29 大衆的学習教育運動に参加して
源泉となった「くろうし」学習会
「労働者教育協会」とのかかわり
一生かかってせいぜい七〇点の講義
「歴史に学び歴史を創る」ということ
講師活動思い出すまま
忘れ難い二つの医療労働学校
友情と連帯の絆に結ばれて
「早大政治研究会」での講演のこと
高田先生の手紙
執筆活動余話
いちばん骨が折れて役に立った"勤通大"
学習における量から質への発展を求めて
30 『私鉄総連二〇年史』編集にかかわって
『資料編』と『総合編』
信頼と敬愛の情をこめて
31 練馬時代(一九七一~八〇年)
「わが家」と環境にめぐまれて
選挙活動あれこれ
賀状と選挙のときだけの文通
「働き蜂」の働きぶり
住民運動に学ぶ――「豊島園馬券売場設置反対闘争」
強行採決の暴挙に五〇〇人が坐り込み
秋を運ぶ一箱のぎんなん
32 ああ平野義太郎先生
平野先生と「反帝同窓会」
『資本論』をめぐって――平野・堀江先生の対談
傘寿を祝う二つの集い
ああ平野先生
忘れえぬ二つの話
33 練馬よ、さらば
「永年党員証」と沢村貞子さん
怒りを力にかえて――袴田除名問題
練馬よ、さらば――
さいごに――「手記」を書きおわって
付録 句屑集
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