象の消えた動物園
Ⅰ
象の消えた動物園
ゴジラたち―加藤典洋『さよならゴジラたち』
言葉を生きる杖として―木村聖哉『我は何の木』
何代もの力―岩明均『寄生獣』
うなぎとカント
須田剋太の面影
御近所の歌人
隣人としての河野裕子
自分を読む
Ⅱ
態度と知識―『思想の科学』小史
言語をつつむ言語―亡き多田道太郎に
作田啓一のルソー
バーリンについての読書会―那須耕介と
Ⅲ
現代にひらける細い道―春風亭柳昇『与太郎戦記』
天皇論
せんぷうき
おじぎのある社会
大づかみにとらえる力の衰え
大きくつかむ力と瞬発芸―ナンシー関、こうの史代、福田定良
地位の亡者
もうろくから未来を見る
井戸とつるべ―戦争と私(上)
国家の暗黒の面を忘れまい―戦争と私(中)
「国家社会」という言いまわし―戦争と私(下)
日向康と松川事件―日向康『松川事件 謎の累積』
独創と持久―南条まさき〈鵜飼正樹〉演劇の記憶
もうろくと反戦運動
心に残る―『金石範作品集』
『天皇の世紀』を読む
自分の中に発見がなくなればそれで終わる
阿修羅と菩薩
神社について
負けにまわった鞍馬天狗
私の好きな日本と日本人
現代日本の『風土記』―赤川次郎『真珠色のコーヒーカップ』
ただ一作と言えば
歌学と政治
『平和人物大事典』刊行の言葉
ムダな努力
昭和天皇をおくって
哲学の母―川上弘美『パレード』
ユーモアの役割―ジョン・エイ『法律家たちのユーモア』
重い事実からの出発―「九条の会」憲法ゼミナール
朝鮮を忘れる日本―「九条の会」憲法ゼミナール
日本の平和運動の未来―「九条の会」憲法ゼミナール
岩波ホールをめぐる思い出
池澤夏樹著『カデナ』を読んで
まきこまれた人―小泉文子『もうひとつの横浜事件』
日本人のなかにひそむ<ほびっと>―中川六平『ほびっと 戦争をとめた喫茶店』
さらなる発展を期待して―福岡ユネスコ
河合隼雄の心理療法を受けて
温故知新
よみがえる安重根
漂流と常民―『ライマン・ホームズの航海日誌』
五十年前は今とつながる
Ⅳ
ひろびろとした視野―永瀬清子
かざりのない二つの原則―富士正晴
この詩集に―志樹逸馬詩集『島の四季』
ゆっくりした世界―古賀光『富士さんの置土産』
彼―黒瀬勝巳
私の敵が見えてきた―多田遙子『私の敵が見えてきた』
青西敬助に託す―川崎彰彦『夜がらすの記』
この人の視角―永瀬清子『かく逢った』
戦時、戦後をおなじ人間として生きる―天野忠『そよかぜの中』
山田稔を読む
Ⅴ
私たちの間にいる古代人『石牟礼道子全集・不知火』
見えてくるもの
ひとつの時代にしばられないかれら―藤本敏夫
上山春平のあらわれた時
池澤夏樹おぼえがき
おなじ著者と六十年―埴谷雄高
持続の人・飯沼二郎
都留軍人氏を悼む
『さんさん録』を読んで
女性の力の頂上―茨木のり子
編集者としての嶋中鵬二
福本和夫について
私を支えた夢―『評伝 高野長英』
歌集『山姥』序―鶴見和子
父から子へ
加藤周一を悼む
河合隼雄の呼びかけ
生命力の無法な羽ばたき―赤塚不二夫
堀田善衞の背景
独学その他―鈴木金雪『樹影の中の鳩笛』
総力戦下の三好十郎
島田等について
声なき声の会のみなさんへ―本多立太郎
貴司山治について
斎藤真のこと
森毅の思い出
梅棹忠夫の思い出
歿後の門人として
遠慮なく申します
Ⅵ
一月八日
一月十二日
あとがき