バス車掌の時代
- サブタイトル
- 編著者名
- 正木 鞆彦 著
- 出版者
- 現代書館
- 出版年月
- 1992年(平成4年)10月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 382p
- ISBN
- 4768466117
- NDC(分類)
- 685
- 請求記号
- 685/Ma61
- 保管場所
- 開架一般
- 内容注記
- 参考文献一覧:p379-381
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
第一章 そのルーツと歴史
困難なルーツ調べ
関東大震災で焼失した電車に代わってバスが増える
当時の社会的ステイタス
当時の労働事情
戦争とバス事業
第二章 戦後のバス全盛期
戦後復興を担ったバス事業
昭和三十年代がバスの全盛期
名著「紺の制服」の刊行
集団就職の大口受け入れ先「バス女子車掌」
車掌募集難はじまる
強化される車掌労働
第三章 車体清掃
乗客の目には見えない車掌の労働
真っ暗な真冬の早朝屋外労働としての車体清掃
たっぷり一時間はかかる車体清掃
「愛車精神」と運転手
車掌は一日中ガラス拭き
第四章 乗務
立つ練習からはじまる車掌の仕事
喚呼と車掌用語
車掌泣かせの料金制度
仕立てられる暗算の天才
喋り続け、立ち続けの車掌の一日
驚異の「通しダイヤ」乗務
続発する労働災害
車掌の特技、立ち眠り
月間一〇〇時間を超える残業
取れない生理休暇
第五章 精算
疑われる車掌
「チャージ」とは
人権無視の身検制度
身銭で償う不足金
車掌あがりの精算係
第六章 乗客は神様
路線によって違う乗客の客種
OL、奥様、女子高生
酔っぱらいには泣かされる
不正乗車を企む乗客
蔑視に耐える車掌たち
バスガールと呼ばないで
第七章 鬼より怖い運転手
車掌は運転手の使用人
運転手の車掌いじめの実態
車掌から見た良い運転手、悪い運転手
運転手から見た良い車掌、悪い車掌
第八章 生活・家庭
貧しい車掌の家庭
車掌の給料
信じられない歩合給
車掌の肩に重くのしかかる家計の負担
早朝出勤、深夜退社
お稽古事もできない不規則な勤務
友だちのできない職場
諦めた定時制高校通学の夢
車掌ズレ
使い捨てられる女子車掌の青春
生理不順、胃病、膀胱炎、結核は車掌の職業病
耐え抜いて二年半、車掌の短い在職期間
バス車掌の喜びと楽しみ
第九章 死んで潔白を証明した車掌、若林栄子さん事件
事件の発生
頻発していた同様の事件
立ち上がる抗議行動
「いのちとくらしを守る・身検全廃6・2全国実行委員会」の発足
若林栄子さんの記念碑の建立
身検全廃への道のり
テレビ番組「五百円の命」
全国に拡大する身検制度全廃運動
身検制度全廃に半生を捧げた小沢治郎氏
第十章 その後のバス車掌たち
押し寄せるワンマン化の波
合理化、配置転換の中での闘争
エピローグ
(付)バス車掌の労働用具
参考文献一覧
あとがき
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