昭和期政軍関係の模索と総力戦構想
- サブタイトル
- 戦前・戦中の陸海軍・知識人の葛藤
- 編著者名
- 玉木 寛輝 著
- 出版者
- 慶應義塾大学出版会
- 出版年月
- 2020年(令和2年)4月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- v,322,6p
- ISBN
- 9784766426717
- NDC(分類)
- 393.2
- 請求記号
- 393.2/Ta78
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 博士論文「昭和戦前期総力戦の時代と政軍関係をめぐる模索--軍と知識人を中心に」(慶應義塾大学,2018年度提出)を大幅に加筆・修正したもの 主要参考文献一覧:p289-313
- 昭和館デジタルアーカイブ
序章 総力戦の時代の政軍関係の再検討
一 軍事の抑制の模索―三つの切り口から
二 これまでの政軍関係についての議論
三 本書の構成
1 昭和戦前期の在郷軍人の政治進出とその抑制をめぐる相剋―昭和初期から大政翼賛会成立前後まで
はじめに―在郷軍人・軍と政治の架け橋
一 在郷軍人グループの政治化とその思想的背景
二 一九三五年における在郷軍人グループの政治進出とその抑制
三 大政翼賛会成立過程における在郷軍人の政治活動と軍中央の抑制
おわりに―太平洋戦争前の軍中央と在郷軍人
2 太平洋戦争前後期の在郷軍人と政治―大政翼賛会成立前後から敗戦まで
はじめに―太平洋戦争後の軍中央と在郷軍人
一 大政翼賛会成立前後の在郷軍人の政治活動とその抑制
二 翼賛選挙と在郷軍人の政治進出の抑制
三 太平洋戦争後の在郷軍人グループの政治進出の挫折
おわりに―在郷軍人は軍の政治的手足となり得たか
3 昭和戦前期の陸軍における政戦両略一致論―高嶋辰彦を中心に
はじめに―昭和期陸軍再考
一 大正期における国務の重要性の認識
二 国務と統帥の調和と政戦両略一致の時代へ
三 政戦両略一致実現の場としての総力戦研究所
四 太平洋戦争終結をめざす陸軍内の政戦両略一致論
おわりに―昭和期の陸軍は軍事万能主義だったか
4 海軍中堅層と知識人の政戦両略論と総力戦論
はじめに―海軍・知識人と総力戦の時代
一 高木惣吉の政戦両略認識と防共協定強化問題
二 海軍中堅層の「統帥権の独立」への認識と政戦両略一致の模索
三 海軍嘱託の知識人と政戦両略・総力戦論―経済学者・哲学者を中心に
おわりに―海軍・知識人における武力戦の位置づけ
5 海軍嘱託の知識人と政軍関係の模索―矢部貞治を中心に
はじめに―知識人の軍事統制の模索
一 政治目的の設定と軍事の統制
二 日中戦争後の軍事統制の希求と総力戦論
三 太平洋戦争の終結をめざす政戦両略論と総力戦論
おわりに―知識人による軍事統制の模索のゆくえ
6 近代日本における政戦両略一致論が抱える難題
はじめに―あるべき政戦両略の形を求めて
一 石原莞爾と大串兎代夫の政戦両略一致論と問題提起
二 天皇親政論の挫折から軍事が優越する政戦両略の一致へ
三 「統帥権の独立」と超憲法的存在のジレンマ
おわりに―帝国憲法の隘路
終章 総力戦の昭和を再考する
主要参考文献一覧
初出一覧
あとがき
写真出典一覧
索引
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