太平洋戦争と中学生
Ⅰ 頭上に戦雲の迫るころ
1. あこがれの名門校「徳山中学」
2. 聞かん事を云うな・・・口頭試問(面接試験)による入試
3. わが小学校の誇りを肩に
4. 土足で出入りする教室
5. 新入生の小さな不満
6. 一年坊主の休憩時間
7. 「おれもアンズが食べたい。」
8. ”質実剛健“を目指して
9. 旧制中学の部活動
10. 必修「寒稽古」
11. 中学校の勉強
12. 灯し続けられた”英語授業“の灯り
13. 下駄履き行進
14. 憧れの汽車通学
15. 歩け!歩け!
16. バスへのぶら下がり
17. ”男女七歳にして同席すべからず“
Ⅱ 燃え盛る戦火
18. 昭和十六年十二月八日大東亜戦争開戦の朝
19. 開戦で変わりはじめた学校の生活
20. 逼迫する生活物資
21. 軍事訓練としての”教練科“
22. 四十キロの行軍訓練
23. 肉弾戦に生かす銃剣術
24. 国民総戦士を目指す「体力検定」
25. 労働戦士としての学生
26. 軍隊への体験入隊
27. 「今は勉強しているときではない!」
28. ”進学の選択肢としての“陸海軍諸学校
Ⅲ 学徒動員下の中学生
29. 学徒動員令発令
30. 第三海軍燃料廠第四工場
31. ドラム缶運搬作業
32. 女護ケ島と「トロぐれ日」
33. ドラム缶の洗浄作業
34. 熟練工的技術
その1. ドラム缶を斜めに立てて転がす術
その2. ドラム缶透視術
その3. 少年溶接技術者
35. 頭をかすめる不安
その1. 受け身だらけの大人たち
その2. 人気の「アメリカ製ドラム缶」
その3. アメリカ製の燃料廠の施設
36. 人的資源としての学徒
その1. ばれた無断外泊
その2. シラミ騒動
その3. 危険と隣り合わせの日々
その4. ごちそう・大豆粕ごはん
その5. 初めての給料
Ⅳ 学徒動員の日々
37. 土方作業の明け暮れ
38. 重油糟の防火壁作り
39. やり切り仕事
40. ”ウタ“教室
41. 絶えない勉学の灯り
42. ズル休み
43. 工員との交流
44. さまざまな別れ
45. 送別の宴
46. 「海ゆかば・・」の流れる第四十五期生卒業式
Ⅴ 徳中の伏流水”反骨“の伝統
47. 遠石の山への立て籠もり事件
48. 裏返しの柔道部員礼
49. 小川の岸辺の決闘
50. ダルマ事件
51. 十七才少年への召集令状
Ⅵ 死線上の日々
52. 軍事基地・徳山という町
53. 燃料廠空襲の日
その1. 警戒警報発令
その2. 「これが空襲なんだ!爆撃なんだ!」
その3. 爆弾の雨の下で
その4. 敵機が去って
その5. 若い海軍士官の最期
その6. 恐怖の機銃掃射
その7. 空爆後の動員学徒
54. 燃え落ちる母校
その1. 母校炎上
その2. 敵機が去って
55. 八月十四日の光海軍工廠空襲
56. 広島原子爆弾の洗礼
57. 残るも去るも地獄
Ⅶ 日本敗戦
58. それぞれの敗戦の日
59. 廃墟の故郷に立って
60. 廃墟からの復活
Ⅷ 参考文献
その1. 第三海軍燃料廠の空襲
その2. 徳山市街地空襲
その3. 註・解説・米の配給制・学徒出陣・開戦時の日本軍兵力・学徒動員令・「海ゆかば」・開戦時日米生産能力比較・特攻隊・徴用と国家総動員令・国民精神総動員運動・山口県中学校の制服
あとがき
資料提供者・執筆者名一覧