図書オキナワ ノ シマモリ000068859

沖縄の島守

サブタイトル1~10
内務官僚かく戦えり
編著者名
田村 洋三 著者
出版者
中央公論新社
出版年月
2022年(令和4年)8月
大きさ(縦×横)cm
15×
ページ
526p
ISBN
9784122047143
NDC(分類)
289
請求記号
289/Sh36
保管場所
閉架一般
内容注記
年表、参考文献あり
和書
目次

はじめに

第一章 幻の“県庁・警察部壕”再発見
沖縄戦の戦災孤児
祖父の最期の地を!
放置されていた"A級戦争遺跡"
警察部壕、ついに発見
知事・警察部長室は残っていた

第二章 疎開の恩人・荒井警察部長
瑕疵あった大異動
家族思いの人情家
県民総動員に悩む
疎開促進に奔走
疎開第一船・天草丸
疎開を妨げる知事と内政部長
二〇万人の命救う

第三章 対馬丸事件に苦悩
ある警察官家族の疎開
声を忍ばせて泣く父
「対馬丸」遭難第一報

第四章 10・10空襲の中で
寝耳に水の大空襲
那覇市、灰燼に帰す
情けの一言
おびえる知事と内政部長
束の間の安息
警察部長孤軍奮闘
県民総動員作戦

第五章 島田知事、敢然と赴任
断れば卑怯者
人事の裏側
見通していた敗戦
島田県政始動
戦場行政へ機構改革
新聞記者志望だった

第六章 県民と運命共同体
戦列離脱者相次ぐ
内政部長も姿消す
県庁の空気一新
大田海軍少将との出会い
死ぬのは誰でも嫌
農民と車座の宴
島田知事、台湾へ

第七章 台湾米は届いていた
五三年ぶりの真実
間違い罷り通る
悲願の自費出版
輸送船はこうして確保された
獅子身中の虫
豪胆な酒豪

第八章 座右銘は「断而行鬼神避之」
スポーツマンシップ
武陽が原の名選手
紅もゆる丘の花
東大野球部兼ラグビー部員
後ろから拝まれる人

第九章 沖縄戦前夜の壕づくり
上陸空襲
ビー玉捜しでで見つけた新壕
躍起の防空壕捜し
寝業戦法の軍司令部壕
県は警察部壕など四壕を確保
艦砲射撃始まる
県庁、首里へ移転
ユージさんの壕

第十章 米軍上陸下の“新壕”生活
敵艦隊、島尻を包囲
日本一の卒業式
鉄の暴風と本島上陸
知事、新壕へ
侍のような人
反攻失敗、特攻機に祈る
新壕との別れ

第十一章 警察部壕で最後の市町村会議
二人の知事警護官
沖縄新報記者魂
南部市町村長・警察署長緊急合同会議
兼島・新那覇市長を発令
後方指導挺身隊と町村分遣隊
総攻撃またも失敗
軍司令部壕への道
お父さんの様な方

第十二章 六〇万県民只暗黒ナル壕内ニ生ク
敗色濃く、懊悩深く
青木県議らの死
決死の警察特別行動隊
島田、首里放棄に反対
軍、撤退を明言せず
本土、深憂ニ堪えヘズ

第十三章 鬼哭啾々・南部落ち
志多伯への道
泥のてんぷら
戦場行政は健在だったが
生存者 一
安住の地を求めて
傷病兵哀れ

第十四章 秋風台・福地森・大城森の壕
三つの壕のナゾ
秋風台の壕、ついに発見
福地森の壕でシラミ問答
水害を避け大城森へ
遅すぎた軍の避難指令
軍司令部、摩文仁へ撤退
挺身隊、分遣隊に分散命令

第十五章 最後の県庁・轟の壕
地下三層の洞穴遺跡
荒井の憂悶
警察別動隊の苦闘
県庁・警察警備隊解散
「沖縄県民斯ク戦ヘリ」
極限の中の心遣い
ルーズベルト給与
島田、死を決意
恐怖の日本兵
腹背に敵
命の恩人・宮城嗣吉夫妻

第十六章 二人の島守
摩文仁への道
軍医部壕での別れ
戦場になった村
母子連れ哀れ
断末魔の摩文仁
ノブレス・オブリージ
最後の関頭
島守の最期
島守の塔
兵庫・沖縄友愛運動

年表
参考文献
あとがき
解説(湯川豊)