石油
序章 灯油の時代
第一章 国際石油カルテル下の日本市場
1 日本石油と宝田石油の合併
2 石油需給構造の変化
3 輸入原油精製への進出
4 赤線協定-石油商人の兄弟の契り
5 アクナキャリー協定-世界市場の分割と支配
6 有名無実の六社協定
7 日本市場をめぐる米英・ソの角逐
8 国家統制への道を開いた石油業法
9 日石トラストと八社体制の確立
第二章 太平洋戦争と石油
1 海軍と石油
2 石油需給統制の強化
3 開戦の引き金となった石油禁輸
4 南方油田の占領確保
5 戦時石油需給バランスと”油断”
6 戦争末期の石油産業
7 失敗した人造石油の工業化
8 夢想的な松根油計画
第三章 消費地精製主義の展開
1 中東石油の登場
2 ビッグ・スリーからビッグ・セブンへ
3 価格決定方式の変更
4 マーシャル・プランと西ヨーロッパ精製業の拡大
5 賠償問題と対日石油政策
6 占領石油行政の黒幕”PAG”
7 外資提携の構図
8 石油産業の離陸
9 石油市場の重質化
10 メジャーへの挑戦者-出光佐三
11 メジャーへの挑戦者-山下太郎
第四章 エネルギー革命の進展
1 貿易自由化と石油
2 石油業法の再登場
3 開放体制下の石油市場
4 共同石油の誕生
5 花ひらく石油コンビナート
6 モータリゼーションの波
7 タンカーの大型化
8 石油開発への挑戦
9 OPECの目覚め
第五章 激動の一〇年
1 第一次石油危機
2 国内の対応
3 石油インフレ
4 第二次石油危機
5 日本への直撃
6 構造変化のうねり
第六章 転換期の石油産業
1 石油危機後の石油政策
2 複合エネルギー時代
3 石油産業の構造改善
終章 揺らぐ消費地精製体制
産業の昭和社会史「石油」年表
あとがき
参考文献