図書ジドウ ヨミモノ ノ キセキ000068726

児童読物の軌跡

サブタイトル1~10
戦争と子どもをつないだ表現 龍谷叢書;25
編著者名
相川 美恵子 著
出版者
龍谷学会
出版年月
2012年(平成24年)8月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
188p
ISBN
NDC(分類)
909
請求記号
909/A25
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

はじめに
 
第一章 「幼き者の旗」の誕生過程を考える―メディアがつくる「銃後」
一 はじめに
二 『主婦之友』
三 公募広告の背景
四 選考を左右したもの
五 誰が書いたのか
六 子どもを主軸にした映画の流行
七 感動したがる人々
八 「幼き者の旗」
九 おわりに
 
第二章 『王の家』に描かれた満洲―旧植民地を描いた児童読物の可能性と限界
一 はじめに
二 『あとのことばの』役割
三 「永長のはなし 霧のはれる朝」
四 満洲の下層労働者や農民を描く
五 「日支提携の」実態
六 「線路」
七 おわりに
 
第三章 『週刊少国民』およびその改題誌にみる原爆表現―占領下の検閲について考えるために
一 はじめに
二 『週刊少国民』を取り上げる理由
三 『週刊少国民』の概要
四 原爆報道の流れ
五 『週刊少国民』掲載写真について
六 「白い十じか」
七 原爆写真および記事の持つ意味
八 おわりに
 
第四章 『ビルマの竪琴』考―読者はなぜ水島を手放さ(せ)ないのか
一 なぜ、今、『ビルマの竪琴』か
二 敗戦の傷痕
三 「『ビルマの竪琴』ができるまで」
四 竹山道雄の戦争責任観
五 テキスト検証の切り口―初出と初版
六 水島の手紙から―戦争の本質について
七 水島と読者の関係
八 読者はなぜ水島を手放さ(せ)ないのか
 
第五章 『浮浪児の栄光』が見た戦後―底辺からのまなざし
一 はじめに
二 作品の誕生まで
三 底辺を生きる
四 悪童の誕生
五 死の誘惑
六 死者にすらなれない
七 アイゴウ!
八 戦争児童文学における位置
 
第六章 『はるかな鐘の音』と『葡萄色のノート』が失ったもの―植民地二世と植民地責任について
一 はじめに
二 堀内純子の略歴および父親のこと
三 「加害者の悲しみ」
四 物語の背景
五 葛藤のゆくえ
六 森崎和江の場合
七 『葡萄色のノート』
八 見えてこない高見太郎の葛藤
九 不問にされる加害/被害
一〇 おわりに
 
おわりに
初出一覧