図書クルマタチ ノ シャカイシ000068707

くるまたちの社会史

サブタイトル1~10
人力車から自動車まで
編著者名
斉藤 俊彦 著者
出版者
中央公論社
出版年月
1997年(平成9年)2月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
280p
ISBN
9784121013460
NDC(分類)
685
請求記号
685/Sa25
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
参考文献あり
和書
目次

第1章 くるま時代への胎動〈維新前〉
もうひとつの人力車――東海道の小車
怒ったオランダ副領事――乗用馬車の舶来
はるばると海を越えてラントン車――自転車の舶来

第2章 くるま時代の幕開け〈明治前期〉
1 ひろがる行動圈
時間距離の短縮
ひろがる一日行動圈
組織化される交通網
2 時代を掛ける人力車
フランスでも人力車は使われていた
人力車は日本橋から始まった
人々の暮らしを変えた人力車
社会の安全弁
日銭で息をつく車夫稼業
車夫階層の構成と借り車夫
3 時間の壁を破った乗用馬車
花の長距離路線
破壊と新生
円太郎馬車の盛衰
馬たちの苦しみ
ステータス・シンボルの自家用馬車
馭者と馬丁
4 「自転車」の名付け親は誰か
官許国産車第一号
馬車への挑戦
迷惑車の流行

第3章 機械化の時代〈明治後期〉
1 自動車第一号上陸す
認許相成り難く候こと
証言者の登場
J・M・テブネという人物
自動車の宮樣と御曹司
企業化への芽生え
タクシー事業の発達
2 オートバイの登場
自動自転車お目見えの頃
国産車の芽生え
3 自転車の普及
ステータス・シンボル
実用化へのうねり
4 新しい乗りものの登場と余波
車夫たちの抵抗
路面電車開通の打撃
輸出という生命線

第4章 乗りものの大衆化〈大正初期~日中戦争前〉
1 自動車の大衆化
①自動車交通発展の契機
大戦景気と成金
自動車開眼――関東大震災
補助的交通機関からの脱皮
②モータリゼーション序曲
バス事業の勃興
円タク花盛り
自家用車の魅力
③自動車普及環境の整備
欧州車から米国車へ
メンテナンスの円滑化
運転手・技術者の養成
道路の整備
自動車保険
④交通事故の急増と対策
交通事故急増傾向
事故防止対策
2 花開くオートバイ
ツーリング
国産化の息吹
3 ひろがる需要を支える国産自転車
路上の曲芸師
国産車、急伸す!
自転車税を撤廃せよ
4 新旧交代へのバトンタッチ
追われゆくもの
タクシーへの系譜
バスへの系譜
車両交通への国民的習熱

第5章 ガソリンの一滴は血の一滴〈昭和戦時期〉
1 バスに乗り遅れるな――第二次世界大戦の推移
2 ガソリンの一滴は血の一滴――自動車
木炭車――代燃車
大日本帝国――企業合同
3 自転車そして更生車――輪タク
4 昔の名前で出ています――人力車・乗合馬車

第6章 よみがえるくるまたち〈昭和戦後〉
1 新聞広告にみる敗戦の年五か月
2 自動車
焼け残った自動車
バス
タクシー
3 オートバイ
4 自転車
敗戦後の自転車世相
航空機技術を自転車に活かす
5 あだ花の乗りもの――輪タク・人力車
6 交通事故
いらだつ進駐軍
左側通行から対面交通へ
7 その後の発展の光と影
自転車
二輪車
自動車
交通安全対策の推移

あとがき
参考文献