裏切られた童心
まえがき
第一部 ずさんな教科書の内容について
一 カケ足でつくられる教科書の実情
二 サンフランシスコ平和条約の事例
三 千島、南樺太の事例
四 日露戦争の記述の事例
第二部 枚挙にいとまない教科書の間違い
一 間違の多すぎる「あかるい社会」
二 誤りの明白なもの十六項
(1) 吉野朝と正成の戦死
(2) 王政復古の詔勅
(3) 上野の戦争と慶応義塾
(4) ペスト菌の発見
(5) 不平等条約の改正
(6) 日露戦争の原因
(7) 与謝野晶子と〝非戦論〟
(8) 「赤い夕日」と「戦友の歌」
(9) 日露講和の条件
(10) 伊藤博文の遭難
(11) 対支要求問題
(12) 普通選挙と政党内閣
(13) 満州国の成立
(14) ポツダム宣言
(15) 憲法と軍備
(16) コロンブスの生国
三 記述に疑義のあるもの
(1) 逃亡者と氏神と仏教
(2) 聖徳太子の国書
(3) 奈良の大仏
(4) 元寇と中国
(5) 家康の天下とり
(6) 正しい戦争だと思つて
(7) ロシアの将軍
(8) 日本電球の話
(9) ソ連軍満州国侵入
(10) 日本の記念日
四 際限のない間違いぶり
(イ) 事実に誤りがあるもの
(ロ) 記述内容の不正確、不適当なもの
(ハ) 表現・用語などの不正確、不適当なもの
(ニ) 統計表・図表・数学の誤つているもの
(ホ) 写真・挿絵が不適当、および説明が不正確なもの
第三部 不安にたえない教科書発行の実情
一 教科書の編集はたいせつな仕事
二 教科書問題に関する公正取引委員会の警告と検察庁の活動
(イ) 公正取引委員会が文部大臣に第一回の警告
(ロ) 苦慮のあとがみられる検察当局の活動と措置
三 公取、さらに第二回の警告を発す
第四部 教科書問題と日本教職員組合
一 「日教組」の生いたち
(イ) 「全教」(全日本教員組合)の結成と、その組織者
(ロ) 「日教」(日本教育者組合)の結成と「全教」との対立
(ハ) 「全教」はマ司令部の日本弱体化政策に便乗せんとした
(ニ) 「全教協」(全日本教員組合協議会)の結成
(ホ) 二十二年六月、「日教組」成る
二 「日教組」の政治的進出
(イ) 共産党系と社会党系の抗争
(ロ) 「日教組」、はでな選挙闘争にのりだす
(ハ) はつきりしてきた「日教組」の〝運動方針〟
(ニ) 割りきつた特定のイデオロギー
三 「学生協」(学校生活協同組合)と、その本態
四 「日政連」(日本民主教育政治連盟、旧名日本教職員政治連盟)の本態
五 「教科研」(教育科学研究全国連絡協議会)の本態
六 「教研」(教育研究全国集会)の本態
七 「講師団」グループの本態
第五部 商品化されてしまつた教科書の実情
一 教科書の数と価格
二 教科書出版の現状
三 教科書は高価すぎる
四 教科書の売りこみ競争
(イ) 会社と教職員のつながり
(ロ) 講習会、研究会とその裏面
(ハ) 参与、顧問のセールスマン
五 政治資金を集める教職員組合
(イ) 学校生活協同組合
(ロ) 夏・冬やすみの学習帳
(ハ) 日記、テスト・ブック、ワーク・ブック、副読本
第六部 教科書にあらわれた偏向教育
一 教科書にあらわれた四つの偏向
二 四つの偏向タイプ
(イ) 教員組合をほめたてるタイプ
(ロ) 急進的な労働運動をあおるタイプ
(ハ) ソ連・中共を礼讃するタイプ
(ニ) マルクス=レーニン主義の平和教科書
第七部 教壇を利用する「日教組」の商売往来
一 学習帳などで政治資金かせぐ日教組
(1) 年間五百万円の利潤―(東京都の事例)
(2) 北教組のリベート、年間二千三百万円―(北海道の事例)
(3) 北海道教育評論社と脱税嫌疑
(4) 年収七百万円以上の使途不明―(福島県の事例)
(5) 生徒に出資させ〝非売品〟で売る―(福岡県の事例)
(6) 定価のない商品取引―(佐賀県の事例)
(7) 日教組の狼狽と秘密指令
二 編集―採択―供給を独占する弊害
(1) トンネル口銭まがいのもうけ方
(2) 特約おしつぶした佐賀学生協
(3) もうけ一点ばりの〝地域教科書〟(北海道の事例)
附録 日教組の政治資金と政治活動の実体