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剣道

サブタイトル1~10
その歴史と技法
編著者名
大保木 輝雄 著
出版者
日本武道館
出版年月
2022年(令和4年)3月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
xvii,496p,図版 [1] 枚
ISBN
9784583115016
NDC(分類)
789
請求記号
789/O14
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
和書
目次

まえがき
 
第一章 戦国武術から近世武芸へ
第一節 剣道前史
1 剣道の歴史書
2 刀剣の歴史と剣術
第二節 殺人刀・活人剣―技術を支える思想
1 新陰流と徳川家康
2 殺人刀・活人剣の技法
3 「型稽古」から「撃剣」へと引き継がれたもの
 
第二章 型文化を読む
第一節 組太刀に託された世界
1 「一刀」の創出
2 組太刀は「剣道の真理」を示す
3 組太刀は流祖の「くせの勢い」の体系
4 流祖の「一刀」の停滞と復活
5 剣道と日本剣道形
第二節 「型」(組太刀)とは何か
1 型剣術継承者の伝える「型」とは
2 型と撃剣の共存
3 近代剣道の型論
 
第三章 武芸心法論の展開
第一節 熊沢蕃山の剣術心法論―体験知から理論知へ
1 戦闘に臨む者たちの体験世界
2 剣術に受け継がれたもの
3 熊沢蕃山と『芸術大意』
4 熊沢蕃山の後継者
第二節 天狗芸術論―剣術の心法から心法論へ
1 佚斎樗山とその時代
2 『天狗芸術論』について
3 戦闘の場・武芸の場・日常世界の場
4 幕末剣術論と気
 
第四章 型剣術から試合剣術(撃剣)へ
第一節 試合剣術(撃剣)がもたらしたもの―その効用と問題点
1 防具剣術の発展経緯について
2 藤田東湖の『常陸帯』にみる剣術の諸相
3 中西家にみる組太刀と竹刀稽古の関係
4 剣道の心法論と嘉納柔道の修心論
第二節 浮上する撃剣―身分を超えた剣士の交流
1 武士の武者修行
2 農村部での剣術の興隆
3 農民剣術の代表・柳剛流
4 武者修行と撃剣
第三節 近代剣道のルーツ・「剣術六十八手」と千葉周作
1 千葉周作の実態を知るための資料について
2 『剣術名人法』にみる周作の剣術論
3 「剣術六十八手」と「剣術打込十徳・剣術打込台八徳」について
4 「剣術物語」にみる周作の活動について
 
第五章 撃剣から撃剣大会へ
第一節 講武所の開設と剣術
1 講武所設置の背景と意図
2 剣道の歴史書に記述された講武所と剣術
3 講武所とは何であったのか
第二節 撃剣興行と春風館―山岡鉄舟の剣術理念
1 撃剣興行と春風館
2 高野佐三郎による山岡鉄舟の受容
3 鉄舟が提唱した剣術理念「無敵の境」とは
第三節 撃剣再興論と警視庁の剣術奨励―専門家の復活
1 剣術の復興と専門家の養成
2 川路利良の撃剣再興論
3 警視庁剣道の整備
4 地方に設置された巡査教習機関
 
第六章 撃剣から剣道へ
第一節 内藤高治と武道専門学校
1 武徳会と武道専門学校
2 内藤高治の剣道
第二節 正課編入運動によってもたらされたもの
1 武道の正課編入運動はいつから始まったのか
2 嘉納治五郎の提唱した「柔道」
3 嘉納の剣道へのまなざし
第三節 高野佐三郎と東京高等師範学校
1 東京高等師範学校と嘉納治五郎
2 高野佐三郎と東京高等師範学校
3 剣道形(剣道統一形)の制定とその意義
第四節 富永堅吾と学生剣道
1 話題の書となった『最も実際的な学生剣道の粋』
2 『学生剣道の粋』発刊の意図
3 『学生剣道の粋』についての今村嘉雄の見解
4 富永の学生時代
5 指導者としての富永と時代背景
6 弟子たちによって出版された富永の遺稿
 
第七章 激動の時代(戦前・戦中・戦後)を生き抜いた剣士達
第一節 佐藤卯吉と戦後剣道
1 戦後剣道に受け継がれたものは何か
2 教育剣道と佐藤卯吉
3 佐藤卯吉の剣道論
第二節 戦前の剣道と戦中の剣道
1 戦前・戦中・戦後を生きた剣士の信条
2 「剣道の理念」制定メンバーが育った時代(明治後期~昭和20年)
3 戦時体制と剣道
第三節 日本の伝統スポーツとしての剣道
1 戦中に結成された思斉会
2 現代剣道の礎を築いた人々の言葉
3 戦前の剣道と戦後の剣道は何が違うのか
4 中野八十二の体験的剣道論
第四節 剣道の復活を図った人々
1 戦後剣道の復活
2 撓競技の発明と撓競技連盟
3 剣道連盟の設立と「剣道」
4 戦後剣道の歩みと課題
 
第八章 現代剣道の出発点と「剣道の理念」
第一節 スポーツの理念と学校剣道
1 戦後剣道の出発点である『学校剣道―指導の手びき解説―』の内容について
2 「過去の剣道」の捉え方について
3 「スポーツとしての剣道」の捉え方について
4 「教育としての剣道」の捉え方について
5 剣道の発展のために
第二節 「剣道の理念」を制定
1 「剣道の理念」はなぜ制定されたのか
2 「剣道の理念」を制定した人々が考えていたこと
第三節 現代剣道を再考する
1 武道の世界と競技
2 戦後武道
3 体育・スポーツとして再出発した剣道とその問題点
4 体育・スポーツとしての剣道と伝統文化を伝える剣道の接点
5 世界に開かれた剣道と今日的課題
6 日本刀の美と剣道の美
 
あとがき
人名索引・事項索引